イーグルスファンの独り言 Philadelphia Eagles Fan Blog

フィラデルフィア イーグルス ファン ブログ

課題の多い試合

2006-08-18 23:40:53 | イーグルス
 プレシーズンゲーム3戦目の@BAL戦は10-20で負けました。3試合目と言う事も有り前半終了までファーストチームを出場させました、その間は10-3でリードしていたのでこれまでの2戦同様ファーストチームでは勝っていたと言いたい所ですが、内容が悪いので(BALの反則に助けられただけ)そうは言えないようです。

 まずはオフェンス、キャンプで練習してきたと言うノーハドルオフェンスを組み込んだものになりました。効果が有ったかどうかは分かりませんが、長い事同じメンバーでやってきているのでノーハドルでもある程度はやれるのではないかと思います。
 注目点だったHank Baskettですが、Donovan McNabbのコントロールミスも有ったようですが0キャッチに終わりました。やはり一線級のCBが相手だとまだ厳しいのではないかと不安にさせられます。Reggie Brownもショートパス一本だけでしたし今日は押さえ込まれました。McNabbは10回投げて6回成功で97ヤード獲得の1TDと数字だけを見れば及第点なのですが、Correll Buckhalterへのショベルパスから48ヤード突破が無ければ9回で5回成功の49ヤードで多分TDも無しの寂しい結果になっていた事でしょう。
 レシーバー陣ではST要員と見られていたDarnerien McCantsが最初のプレイでスロットに入りました、これはノーマークと言うことを利用した奇襲なのでしょうけれども、キャンプでMcCantsが良いと言う話は聞いていたのでスピード不足のJabar Gaffneyを追い抜いたのかもしれません。これまで2試合目立たなかったL.J Smithが良い仕事をしたようです、パスの種類にShortと書かれていますからRACでヤードを稼いだのでしょう。

 Buckhalterが1年ぶりにフィールドに帰って来ました、ショベルパスからの48ヤード突破では途中数人のタックルを交わしたようです。しかし、本職のランでは5回8ヤードと良い所無しに終わりました。これは見てみないと分からないのですが、OLが押せていなかったのか実戦でホールに入り込む勘がつかめていないのかのどちらかでしょう。怪我がぶり返す事が無いならば来週のPIT戦でも実戦で試される事になります。
 ファーストチームオフェンスはNFLトップクラスのBALディフェンスに押さえ込まれたと判断するべき内容でした。

 ディフェンスですが、BALのキーマンであるJonathan Ogdenが欠場していた事を計算に入れる必要があります、その為かSteve McNairはタイミングの早いショートパスを繋いで来たようです。数字上は9回27ヤードとJamal Lewisのランを押さえ込んでいますが、その間McNairからDerrick Masonへの元TENホットラインを抑えられず、TDは奪われませんでしたがロングドライブを許しています。2Q最後もサックからファンブルで失点せずに済みましたがFGレンジまでドライブを許しています。ランとパスの組み合わせに翻弄されていたと考えるべきでしょう。ファーストチームディフェンスはFG1本に抑えてはいますが、FGレンジでのファンブルと前半終了の時間切れに助けられたものでFG3本取られたと考えた方が良いでしょう。
 Todd Heapへのパスは1本だけでした。カバー出来ていたのかプレイ選択の問題なのかは分かりませんが、HeapへのタックルがBrian Dawkinsなのが気に入りません。SLBとSSでTEをカバーできなかった事が去年ロングパスを許した大きな原因でした、結局改善されないままなのでしょうか。
 Ogdenが居ない事を考えればファーストチームのディフェンスも物足りない内容と言わざるを得ません。


 セカンドチームのKoy Detmerですが、10回投げて5回成功、わずか21ヤードで1INTと冗談の様な数字を残しています。セカンドチームのOLが良くないとOAK,CLE戦で言われていますし、OLに怪我人が続出している事は考慮するべきではありますがこの数字では褒める所は全くありません。残り2試合はMcNabb温存の可能性が高いですから出場機会は有るでしょうけれど、チームに選手として残る可能性はかなり低くなったと考えて良いでしょう。
 膝を捻挫して練習に復帰したばかりのRyan Moatsはセカンドチームでの出場になりました、1回目のランでファンブルロスト、結局7回で7ヤードとこれまた酷い数字を残しています。膝の状態を考えれば、無事に乗り切っただけでも収穫かもしれませんが、Brian WestbrookをサポートするRB陣の低迷は大きな問題です。
 
 セカンドチームのディフェンスはMusa Smithに2度のロングゲインを奪われています。2つのTDは共に自陣からのディフェンスとフィールドポジションに問題があったのも事実ですが良くは無かったようです。特にRoderick Hoodが欠場したDB陣が良くなかったようで、BALのWR3番手といわれるDevard Darlingには5回121ヤードと好き放題にやられています。IND時代にスターター経験もあるDonald Stricklandがキャンプ中の怪我で良くないようです。
 期待のドラフト1巡Brodrick Bunkleyは1,5サックと期待に答えました。来週はファーストチームに入る可能性も有ると思います、PITの強力OL相手にどれだけの仕事が出来るのかが楽しみになります。Jerome McDougleの怪我でチャンスを貰っているJuqua Thomasは2,5サックと良い所を見せました、この選手は去年もプレシーズンゲームでセカンドチーム相手に暴れまわったのですがレギュラーシーズンは全く通用しなかったのですけど・・・。

 これまでの2試合はファーストチームの内容では圧倒してきましたが、この試合は点数も内容も負けてしまいました。

シーズンを占う一戦

2006-08-18 06:11:04 | イーグルス
 プレシーズンゲーム3試合目になる@BAL戦が始まります。残り2試合は主力を温存してカットぎりぎりの選手をテストするのに使う事になります、これまで2試合順調に調整が進んでいる事をアピールしてきたファーストチームがこの試合でも良いプレイが出来るかが最大の注目点になります。

 Correll Buckhalterがフィールドに帰ってきます、膝の手術から2年経ちこの試合で結果を残せないor怪我が悪化するようだと解雇される可能性も有ります。キャンプではタックルを受けた後も足を止める事無くヤードを稼ぐ力強い動きを見せ、膝の怪我の影響は無いように見えているようです。Brian Westbrook,Ryan Moatsはこの試合欠場する事になっていますので、Reno MaheとBruce Perryと共にファーストチームでローテーションする事になります。

 CLE戦で33ヤードのロングパスをダイビングキャッチして評価を上げたルーキーHank Baskettですが、そのロングパスはマークしているCBのミスに助けられたように見えました。6-4 220ポンドのサイズで勝負するWRですからスピードが無いのは仕方が無いのですが、ストレートスピードは平均以下でCBを振り切ったわけではありませんでした。この試合ではSamari Rolleと対戦する事になるでしょう、サイズとスピードを兼ね備えたベテランとのマッチアップでどれだけの仕事が出来るのかには注目です。
 本来のセカンドレシーバーTodd Pinkstonはこの試合も欠場する事になりました。アキレス腱痛は大分良くなっては居るが無理はさせないとする情報とまだ試合で使うのは無理な状態とする情報と有ってどういう状態なのかははっきりしません。
 この試合でBaskettが通用せず、Pinkstonが開幕に間に合わないと判断された場合にはWRを獲得する可能性が高くなるでしょう。前から噂になっているAshley Lelie、Jerry Porterの他にDonte' Stallworth獲得の噂が有るようです。3人とも縦へのスピードに長けたPinkstonと同じタイプの選手になります、ルーキーのBaskett,Jason AvantにFA加入のJabar Gaffneyが揃ってスピードの無い選手ですからディープに走れるWRが必要と考えるのは当然です。トレードの交渉材料としては余っているDTを考えているようです、ルーキーLaJuan RamseyはCLE戦でサックを記録してそのスピードで評価を上げているようで、Sam RayburnかDarwin Walkerを放出する準備が出来ているみたいです。DEN,OAK,NO共にDTが欲しいチームですからトレードが成立するかもしれません。

 CLE戦ではあと少しでサックになりそうだったプレイを見せたBrodrick Bunkleyは同じ1巡指名Haloti Ngataと比べられる事になります。トレードアップできたのにそのままBunkleyを指名した事が正しかった事をBunkleyは証明して欲しい所です。この試合でスターターが務まると判断されればDTのベテランを放出する可能性が更に高くなります、そういう意味でもBunkleyのプレイには期待します。

 Greg Richmondが背中痛め、ルーキーChris Gocongが神経痛で練習を休む現状ではDhani Jonesに頑張ってもらうしかありません。Todd Heapに対してどれだけのプレイが出来るのかで今シーズンのJonesを占う事が出来るでしょう、パスカバーでは相手にならないでしょうけれどせめてランプレイではHeapを処理してRBを止めてもらいたいです。
 SLBが足りないので、MLBにコンバートして評価が高いルーキーOmar GaitherをSLBのバックアップに戻すかもしれません。SLBでも良いプレイが出来るようならばロスター残留に大きなアピールをする事になります。

 Koy Detmerが後半プレイする事になります。先週Jeff Garciaが良いプレイをしました、この後の2試合はTimmy Changが多くのプレイタイムを得る事になりますから、Detmerはここで良い所を見せなければなりません。すでにNFLでプレイするだけの能力は無いとは思うのですが、McNabbのアドバイザーとしての能力は高いですしチームに残って欲しい選手では有ります。


 毎年BALとのプレシーズンゲームでは怪我人が出ます、ファーストチームが長くプレイするこの試合は怪我に注意する事が重要でしょう。リーグトップクラスのディフェンス相手にMcNabbが好調を維持できるようならば、課題のオフェンス力に問題ないと言えるはずです。ディフェンスもレシービングTE対策と重量級のJamal Lewisを止められるか、問題点を試す良い機会になります。