ちいチャン物語

きまぐれブログ。
絵のない絵本のような、小さい物語です。

Play back ちいチャン物語(140)おばあちゃんの足のコブ

2017年05月03日 18時47分25秒 | 日記

おばあちゃんの足には、まあるいコブがあります。

右の足首と左の足首の前の方です。

親指と人差し指で丸を作ったぐらいの大きさです。

痛そうでも、痒そうでもありません。

ちいチャンは、そのコブをさわってみました。

とても固くて、コチコチしています。

おばあちゃんは、いつも正座をして座っています。

おばあちゃんは、女の人が足を伸ばすのは、

みっともないと言います。

ご飯を食べるときも、お茶を飲むときも、テレビを見るときも、

いつも、いつも、正座をしています。

おばあちゃんの足のコブは、「座りダコ」というもののようでした。

正座ばかりしているので、畳や座布団ですれて固くなって、

それが、だんだんと大きくなり、

ちいチャンには、コブに見えたのでした。

おばあちゃんの「座りダコ」は、

ずうっと、消えることはありませんでした。