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西東京市・北海道富良野の森林を舞台にした遺伝,育種,生態などに関する研究ノートの一部を紹介します

ニガナの気持ち

2008-06-25 | フィールドから
・本日、11時から小学校4年生の団体が来るので案内をしなくちゃということで、下見に行ったり、何をしゃべるかということを考えたりと準備をしていたが、先方は一向に来ない。なんでだろうと思って、Tさんに訪ねてみると、それは金曜日(27日)の話であった。当方のボケもここまで来たとは・・・。脱力。でも、とりあえず、こういう準備を一度しておくと、いざというときに慌てなくて済むかもしれない・・・と無理やりに気を取り直す。



・放心しているところ、偶然、ニガナのサンプリングに来ていたNさんと立ち話。この植物ニガナ(キク科)は、3倍体で受精しなくても新しい配偶体ができるしい!ちゃんとした黄色い可憐な花をつけており、一見、特別な繁殖様式を持っている植物には見えない。一体、ニガナは何を考えて、こんな繁殖様式を持っているのだろうか・・・。

・ニガナはいわゆる雑草だが、一方では、薬用にも使われているらしい。それにしても、路傍のさりげない植物にも、興味深いストーリーが隠されているものである。この植物は、花びらの数や葉の形態も変異に富むようなので、今度、気をつけてみることにしよう。