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西東京市・北海道富良野の森林を舞台にした遺伝,育種,生態などに関する研究ノートの一部を紹介します

エゾマツ播種試験

2008-06-16 | フィールドから
・5時起床。気がつけば7時前に空港に着いている。ラウンジでトマトジュースを飲むと,早くも搭乗の時間となっている。少し遅れたものの,11時には富良野に到着。久しぶりにTさんと再会。麓郷集合になっているため,途中のコンビニに立ち寄って弁当を調達。レジでふと見上げると,なじみのある顔である。バスケットで一緒に応援していたIちゃんのお母さん。さすがに驚きつつも,レジを完璧にこなすあたりはさすが・・・。Iちゃんも中学でバスケットをやっているそうで,頑張っているとのこと。



・麓郷にて皆さんと集合。麓郷には穴あきの丸太が並べてあり、嫁入り先がいよいよ決まったらしい。昼食後、標高別の試験地を見に行く。自生と外来を含めた13種が4標高に植栽され,現地適応を調べているという試験地。気になりながらも,手をつけられなかった試験地の一つである。海外では例があるが、日本ではこれだけの規模は他に類を見ない。



・930mの試験地でもアカエゾマツはかなりの生存率で全個体の樹高を調べるのは大変そうである。730m,530mでも然り。530mでは隣がシラカバだと既に成長に影響を受けており,これらを外す必要がある。全個体をやらないとすれば,いかにして適切に個体を選ぶかが課題になりそう。



・Iさん,第二掛の皆さんに手伝ってもらい,エゾマツの天然林播種試験の現場へ。いきなり道に迷ってしまった。高標高では、新たな発芽がかなり見られる。相変わらず,ピートブロックは平均的にいい成績を残している。当方の提案のピート板はぱらぱらと発芽が見られるものの,今ひとつ伸び悩み。かえって,保水力が高すぎるのが悪いのか・・・。これからの推移に注目、である。