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西東京市・北海道富良野の森林を舞台にした遺伝,育種,生態などに関する研究ノートの一部を紹介します

チューリッヒ到着

2008-05-13 | その他あれこれ
・朝5時45分起床。田無,高田馬場,日暮里を経由して,成田空港に8時15分着。スイス・インターナショナル・エアラインズではeチケットなるものしか認められていない。とのことで,旅行会社から渡されたのは印刷されたぺらぺらの紙。これで本当に大丈夫かというのが実に心配だったわけだが,番号を言えばあっさり登録終了。さすがにGW明けということもあってか,成田空港は全般にがらんとしており、あっという間に国外の人になってしまう。こんなに簡単だったっけという感じで,少々,拍子抜けである。

・機内は満員御礼で,エコノミーの悲しさかそれなりに窮屈である。スイスだけあって、機内放送は5ヶ国語である!ところで、今回窓際になった(窓際しか空いていなかった)のだが,最後の景色は楽しめたけれど,トイレに立つときに隣の人にどいてもらわないといけないので,そのタイミングを計るのに妙に気を遣うことが分かった。今度からは、なるべく通路側に座るようにしよう。

・機内では,Yさんが昨晩送ってくれていたアオキのNon-local逸出論文の原稿をじっくりチェック。さすがにこれだけ時間があると集中できる。思う存分赤を入れることができて,かなり進捗したような・・。関係ないけど、スイスインターナショナルの客室乗務員は皆さん美人ぞろいである。

・思ったよりも早い時間に機内の照明が消えてしまったので,気分転換に映画「I am legend」を見たが,これはイマイチであった。14時間のフライトもあっという間に終わり,機内からは既にスイス郊外の田園風景が広がる。色調が統一されていて,絵葉書の世界に迷い込んだみたい。黄色の畑はナタネアブラだそうである。飛行機を降りると意外にも暑い!



・空港からは列車でチューリッヒ中央駅へ。まず,旅券を買うのに一苦労。自動券売機は20フランしかお釣りがでず,10フラン札は受け付けなかったのだ(せっかく買い方を学習していたのに!)。それにしても、この時点で、機内にあれほどたくさんいた日本人は一人もおらず(皆さんツアー客が多かったようで),車内の日本人は当方ただ一人である。急にこの列車が中央駅に行くのかどうか不安になったので,エキゾチックな顔をしたお姉さんに聞いてみると,案外と親切に「大丈夫よ」と教えてくれた。

・どこに行っても当方の方向音痴は変わらず、なぜか、スイス中央駅からホテルまでも迷ってしまった。が、どうにかこうにかホテル到着。既に夕方5時半を過ぎてきる。店が6時から6時半にはほとんど閉まってしまうというので,慌ててガイドブック片手に飛び出す。キッチン用品や文房具の専門店(bodium)は改装中,子供の絵本専門店を目指していくも,なぜかまたもや迷う。と、気が付けば,おおっ,チューリッヒ湖畔ではないか。ガイドブックによると店は6時半までと書いてあるが,その実,ほとんど閉まっている。ということで,買い物はあきらめて,のんびりと湖畔を散策。



・この界隈では実に多様な人種が実に多様なスタイルで闊歩したり,のんびりしたり,している。恋人同士も多く,人目はばからずスキンシップをとっているのだが,不思議といやらしくないのは本人達が実に楽しそうだからだろう。とにかく今を楽しむぜ!,という雰囲気に満ち溢れた街である。ずっと怪しい天気だったのだが(当方の場合,大体,雨が降り出してくるというパターン),奇跡的に晴れ間が射す。まるで当方を祝福しているかのよう(と思うのは大いなる勘違いであることぐらいは承知している)。



・湖畔から戻る途中、横断歩道付近で、突然大きな物音がしたと思ったら、なんと珍しいことに交通事故である。青い看板みたいなのはバスのカバーが外れてしまったもの。幸いなことに、おそらくけが人とかはなさそう。今回は観光バスと自家用車という珍しいケースだったようで、回りも騒然としていた。



・今度はリマド川の反対側からチューリヒ発祥の地であるリンデンホフの丘に。なるほど菩提樹(シナノキ)が実を揺らしている。この丘は風が吹き渡り,これまた不思議な静寂と安寧をもたらすような地である。リマド川とその向こうにはチューリヒ大学と連邦工科大学が望める。





スイス中央駅の地下にはショッピングセンターがあり,相当にぎわっている。当方も何となくその熱気に押されて,なぜか夏みかんを1個、買ってしまった。スーパーであるミグロも体験し,なかなかの収穫。ふと時計に目をやると最早7時半だというのに,一向に暗くない。一体いつになったら日が暮れるのだろうか・・・。リマド川のほとりで、満開に咲いたトチノキの花の白がまぶしい。