車、発掘20分

・札幌の朝は風もなく、穏やかである。富良野に比べると雪の量は圧倒的に少ない。札幌駅北口はこんな感じ。



・今回は“じゃらん”で予約したので、朝食はついていないため、朝食を取るために、例によってカフェ・デンマルクへ向かう。出勤の人たちとは逆行していると、なんだかアウトローになったような気分。世の中の流れに逆行してるぜ、みたいな気分になるから単純なものである。

・札幌駅でRさんと合流し、北大のKさんの研究室を訪ねる。トドマツ種子散布モデルのご相談ということで来たわけなのだが、のっけからTINN-Rをダウンロードし損ねたことに気がついて、いきなりお手数をおかけしてしまう（そういえば、今回は結局使わなかった）。

・今までの経緯とお願いしたい内容をご説明したのだが、Kさんの鋭い質問に答えているうちに、結局、今回の論文の中で、種子散布と呼んでいたものは、実は単なる種子散布ではなく、散布、定着、生存を経た結果であり、年齢のデータを無視して単にモデリングしても何をフィットしているのか分からない、ということが浮き彫りになってきた。ということで、モデリングも定着と生存のプロセスを考慮した複雑なものになりそうで、さらにKさんにご負担をかけてしまうことになってしまったわけだけど、背後にあるプロセスに迫ることができれば面白いことになりそうである。

・昼食をはさんで、さらに打ち合わせ。途中、R上で使える遺伝解析の各種パッケージ、MaserBasye、WinBUGSなども少しデモンストレーションしていただいた。おそらく、すごいスピードで使えるパッケージが充実、拡大しているであろうことは察しがつく。講義が終わって以来、そういえばRを触っていないな、いかん・・・。帰り間際になり、Rさんから遺伝構造を二次元的な等高線図のような形で示したいという突然の希望があり、3人であーでもない、こーでもないとジタバタする。まずはMol Ecolの最新号のユーカリの遺伝構造の論文で使われている指標PCOなるものをしっかり理解しないといけないようで・・・。 相変わらず、新しい解析法やプレゼン方法がどんどん出現する分野である。

・富良野に戻ると、一日放置した車はすっかりと雪に埋もれていた。掘り出すのに20分もかかる。同じ北海道とはいえ、違うもんですなあ。