健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

顔色を読む

2015-11-20 08:30:15 | 研究
人間が他人の顔色から意図や感情を読み取る能力は、3~4歳頃に獲得するという研究結果が、PLoS ONEに発表されたそうです(AFPBB NEWS)。研究では、1歳と3歳半の幼児、20歳代の成人に、女性がジュースをコップに注ぐ映像と、わざとジュースをこぼす映像の2種類をそれぞれ見せたそうです。その際、視線がどこを向いているか記録できる装置「アイ・トラッカー」を使用。その結果、1歳児はジュースをこぼす前後で女性の顔に視線を向ける割合はほとんど変わらなかったそうですが、成人はジュースをこぼした後に女性の顔を見る割合が明らかに増えたそうです。3歳半の幼児も成人に近い傾向が出たそうです。顔に視線を向けるのは、ジュースをこぼすという不自然な行動の意図を読むためと考えられ、1歳児は顔色から意図や感情を読み取る能力をまだ習得できていないと言うことができるということです。
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世界の大都市に水没の可能性

2015-11-19 08:30:03 | 日記
国連気候変動枠組み条約(UNFCCC)第21回締約国会議(COP21)で、世界の平均気温上昇値を2度未満に抑えるとの目標で合意に達したとしても、中国ShanghaiやインドMumbai、米国New York市などの大都市では、その広範囲が海水に漬かる可能性があるとの研究論文が発表されたそうです(AFPBB NEWS)。米国気候研究機関クライメート・セントラル(Climate Central)が発表した論文によると、世界の平均気温が4度上昇した場合、約6億人以上が暮らす地域に影響が及ぶ可能性があり、また2度上昇した場合でも、現在、約2億8000万人が暮らす土地が水没する可能性があるというもの。それぞれのシナリオで起きる海面上昇は、約200年後に始まる可能性があるということですが、その後、最長2000年にわたって続くことも考えられるとも。フランスの首都Parisで開催予定の世界195か国が参加するCOP21では、世界の平均気温の上昇を産業革命前と比べて2度未満に抑えることを大きな目標に掲げているそうですが、2度未満の目標を達成することはかなり難しいと考えられているそうです。今回発表された論文によると、4度の気温上昇にともなう海面上昇の被害が最も深刻な国は中国で、現在、約1億4500万人が暮らす同国の都市や沿岸地域が、将来的には海となる可能性が指摘されているようです。インドやベトナム、バングラデシュの状況も同様で、アジアの人口の約75%が住む場所は、今後の気候変動により陸ではなくなる恐れがあるそうです。また、日本で3400万人、米国で2500万人、フィリピンで2000万人、エジプトで1900万人、ブラジルで1600万人が、海面上昇により被害を被る可能性があると試算されているようです。研究論文によると、気温が2度上昇すると海面は4.7メートル上昇し、また4度上昇すると、上昇幅はその約2倍になるということです。
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遺伝子操作細胞で白血病を治療

2015-11-18 08:30:48 | 研究
英国Londonのある病院で、白血病を患う1歳女児に対し遺伝子操作した細胞を使ったがん治療を世界で初めて行い、成功したと発表があったそうです(AFPBB NEWS)。この女児は、生後わずか14週間で小児がんに多い急性リンパ性白血病と診断。抗がん剤治療や骨髄移植が試みられたが再発し、今回の治療に。この治療法では、健康なドナーから提供された白血球とT細胞を操作し、薬剤耐性のある白血病細胞を攻撃・死滅させるよう改変。遺伝子操作された細胞「UCART19」を少量注入。数週間後、効果が確認されたそうです。
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温室効果ガス濃度が過去最高を更新

2015-11-17 08:30:45 | 研究
国連の世界気象機関(WMO)が、二酸化炭素などの温室効果ガスの大気中の濃度が、2014年に過去最高を更新したと発表したそうです(AFPBB NEWS)。地球の大気中に放出された温室効果ガスに関するWMOの年次報告書によると、二酸化炭素やメタン、亜酸化窒素の濃度は昨年、再び過去最高を更新したそうです。温室効果ガスの排出量ではなく、大気中の濃度に焦点を当てたWMOの報告書によると、大気中の二酸化炭素の年平均濃度は、2014年に397.7ppmに上昇。この数値は、産業革命が始まる1750年以前の水準から143%増加しているそうで、2016年には(地球温暖化の危険水準とされる)400ppmを超えるとみられているそうです。WMOは、結果として生じる気候変動により、世界が未知の領域へと進んでいると警告したそうです。
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公共交通で通勤は健康的?

2015-11-16 08:30:35 | 研究
バスや電車を利用した通勤の方が徒歩通勤よりも健康的である可能性があるという研究結果が発表されたそうです(AFPBB NEWS)。Florida州Orlandで開催されている「米国心臓学会議」で発表されたプレスリリースによると、バスや電車で通勤する人は、徒歩や自転車で通勤する人よりも、糖尿病や高血圧、過体重の割合が低かったというのです。この研究は日本で行われたもので、公共交通機関を利用する人は、マイカー通勤の人と比べて、過体重のリスクが44%、高血圧のリスクが27%、糖尿病のリスクが34%低かったというもの。さらに驚きだったのは、徒歩や自転車通勤の人と比べても、健康効果がやや高かったそうです。その理由の一つとして考えられるのは、通勤に公共交通機関を利用する人は、徒歩や自転車で通勤している人よりも、実際には長い距離を歩いている可能性があるということだそうです。
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薬物過剰摂取

2015-11-15 08:30:41 | 研究
米国で薬物の過剰摂取が大流行の水準に達していることが、米国麻薬取締局(DEA)が発表した報告書で分かったそうです(AFPBB NEWS)。入手可能な最新のデータによると、2013年、薬物過剰摂取による死者数が4万6471人に上った一方、交通事故の死者数は3万5369人、銃による死者数は3万3636人。米国では、薬物の過剰摂取は交通事故や銃撃を抑えて傷害による死亡原因の第1位になっているそうです。薬物過剰摂取による死者数は、過去10年間で急増しているそうで、2004年に報告された死者数3万711人から50%以上の増加。交通事故の死者数が減少傾向にある中、薬物過剰摂取は2008年に初めて、傷害による死因の第1位に。今回のDEAによる薬物脅威の年次評価では、ヘロインの使用が全米で急増していることが明らかになったとも。最近の政府調査では、過去30日以内にヘロインを使用したと答えた人の数が、2013年から2014年で51%増加したことが判明。この常習性が高い薬物の法執行機関による押収量は、2010年の2763キロから2014年の5013キロにほぼ倍増ということです。
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持久力が高い高齢者ほど認知能力が高い

2015-11-14 08:30:44 | 研究
高齢期の男性では、身体の持久力が高いほど認知機能が高いことが明らかになったそうです(財経新聞)。高齢者の認知機能低下や認知症患者の増加は、大きな社会的問題となっているのは周知のことです。その中で、年を重ねてもなお認知機能を高く保っている高齢者に共通する要因に関心が集まっており、近年、心血管機能つまり持久力を高めるような習慣的な有酸素運動は認知機能の維持増進に有効であることが報告されいるそうです。今回の研究では、ある目的のために思考や行動をコントロールする能力「実行機能」に着目し、60名の健常な男性高齢者を対象に、運動負荷試験による換気性作業閾値の測定とストループテストによる実行機能測定を行ったそうです。その結果、換気性作業閾値が高い高齢者はストループ干渉時間が短いこと、つまり持久力の高い高齢者は実行機能が高いことが明らかに。また、換気性作業閾値が高い高齢者ほど前頭前野外拝側部の脳活動パターンが左優位であること、つまり持久力が高い高齢者は課題遂行時に若者型の脳活動をしていること、脳活動パターンが左優位の高齢者ほどストループ干渉時間が短いこと、つまり若者型の脳活動をしている高齢者ほど実行機能が高いこともわかったそうです。今後、運動トレーニングによる持久力の変化と認知機能の変化の関係性を見ることで、持久力を高めることが脳の活動を若返らせ、認知機能向上につながるかを確認することが重要な検討課題であるとしているそうです。
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南極の氷床

2015-11-13 08:30:39 | 日記
NASAが人工衛星のデータから解析を行った結果、南極の氷床の増加が減少を上回っていることが分かったそうです(財経新聞)。今まで南極の氷床は地球温暖化の影響を受けて減少しているとする学説が一般的でしたが、NASAが人工衛星から得られたデータを解析して調べたところ、南極の氷床は1992~2001年の間に1120億トン増加し、また2003~2008年の間では820億トンが増加していたことが判ったというもの。これまで、南極半島およびスウェーツ島、パイン島で氷床が増加しているという研究結果はあったそうですが、南極東部や南極西部の内陸部においても氷床の増加は減少を上回っていることが明らかになったということです。
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医療費

2015-11-12 08:30:44 | 研究
経済協力開発機構(OECD)が発表した世界主要国の医療費などに関する報告書によると、日本では対国内総生産(GDP)比での医療費の割合が近年伸び、効果的に医療費を使う施策が重要と指摘しているそうです(YOMIURI ONLINE)。報告書によると、日本のGDP比での医療費の割合は、2005年の時点でOECD平均並みだったが、近年になって急速に伸び、13年は10・2%と、OECD加盟34か国中8番目に高かったそうです。最も高かったのは米国の16・4%。OECDの平均は8・9%。日本の医療費の伸びは、保険で使われる医薬品が09年以降、毎年約5%のペースで増え続けているのが大きな要因だそうです。国民1人当たりの医薬品の費用は13年で752ドルと、米国(1026ドル)に次いで加盟国中2番目に多かったとも。
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ピラミッドの「秘密」

2015-11-11 08:30:31 | 研究
エジプト人と外国人で編成した専門家チームが、ピラミッドの秘密を解明する新たな調査を開始したそうです(AFPBB NEWS)。調査には4つのピラミッドの内部での未知の小部屋の捜索も含まれているそうです。エジプト、フランス、カナダ、日本の建築家や科学者らが、いずれもエジプトの首都カイロの南に位置するギザとダハシュールでそれぞれ2つのピラミッドを最新の赤外線技術と高性能レーダー探知機を用いて調査。これまでに考古学者や科学者らがピラミッドの謎を解明しようと数多くの調査を行ってきたが、そもそもどのようにしてピラミッドが建設されたのかについては依然として具体的な理論が導き出せずにいます。「スキャンピラミッド(Scan Pyramids)」と呼ばれるこの調査プロジェクトは2016年末まで続けられる予定だそうです。
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