健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

アルコール依存症薬とHIV

2015-11-29 08:30:31 | 研究
アルコール依存症の治療薬を用いて、休眠中のHIV(ヒト免疫不全ウイルス)を再活性化できるとの研究結果がLancetに発表されたそうです(AFPBB NEWS)。エイズの治療を受けている患者の体内では、HIVは特定の細胞の内部に避難して潜伏することができ、治療を中断すると活動を再開するそうです。このウイルスの潜伏は、治療法開発における最大の難関の一つになっているそうです。HIVを「休眠から覚醒」させて破壊する方法は、患者からHIVを駆除するための有望な治療戦略の一つとされていますが、HIVを休眠状態から目覚めさせることができる他の薬剤は、人間にとって有害なものだったそうです。これにより、ヒト免疫細胞に潜伏しているHIVを他の薬剤で殺傷することができるようになる可能性があるということです。
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