健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

加工肉に発がん性

2015-11-07 08:30:42 | 研究
国連の国際がん研究機関(IARC)が先日は、ソーセージやハムなどの加工肉が大腸がんの原因となると結論付けた調査結果を発表しました(AFPBB NEWS)。赤身の肉も「おそらく」がんを引き起こすとしているそうです。IARCは世界中の800件の研究を精査した結果、人体において、加工肉の摂取が大腸がんを引き起こすことを示す十分な証拠が得られたとした上で、この調査結果は加工肉を主とした「肉の摂取量制限の推奨」を裏付けるものだとしているそうです。加工肉には、塩漬け肉、発酵肉、燻製肉などが含まれ、例えば、ソーセージ、コーンビーフ、ビーフジャーキーなどの切り干し肉、缶詰肉、肉をベースにしたソースなどだそうです。IARCによれば、毎日50グラムの肉を食べると、大腸がんの発症率は18%高くなるそうです。IARCは、加工肉の摂取による大腸がんの発症リスクは統計学上低いものの、肉の摂取量に従って増大すると指摘しているそうです。IARCは、世界のがん死亡患者のうち年間約3万4000人が加工肉の多い食生活が原因でがんを発症したとする研究結果を紹介。一方、年間のがん死亡患者のうち、喫煙が原因とみられるのは100万人、アルコール摂取は60万人、大気汚染は20万人で、これらに比べると肉の摂取が原因のがんは少ないとも。
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