健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

顔色を読む

2015-11-20 08:30:15 | 研究
人間が他人の顔色から意図や感情を読み取る能力は、3~4歳頃に獲得するという研究結果が、PLoS ONEに発表されたそうです(AFPBB NEWS)。研究では、1歳と3歳半の幼児、20歳代の成人に、女性がジュースをコップに注ぐ映像と、わざとジュースをこぼす映像の2種類をそれぞれ見せたそうです。その際、視線がどこを向いているか記録できる装置「アイ・トラッカー」を使用。その結果、1歳児はジュースをこぼす前後で女性の顔に視線を向ける割合はほとんど変わらなかったそうですが、成人はジュースをこぼした後に女性の顔を見る割合が明らかに増えたそうです。3歳半の幼児も成人に近い傾向が出たそうです。顔に視線を向けるのは、ジュースをこぼすという不自然な行動の意図を読むためと考えられ、1歳児は顔色から意図や感情を読み取る能力をまだ習得できていないと言うことができるということです。
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