健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

国民投票で「脱原発」

2017-05-31 08:30:58 | 研究
先日、スイスでエネルギー政策の全面的な見直しに関する国民投票が実施され、老朽化した原子炉を段階的に廃止し再生可能エネルギーを推進する政策が支持されたと報道されました(AFPBB NEWS)。最終開票結果は見直し賛成が58.2%。6つの準州を含む全26州のうち、反対が多数となったのはわずか4州だったそうです。2011年3月の東日本大震災で東京電力福島第1原発事故が発生して間もなく、スイス政府は国内の原発を順次閉鎖することを決定していたそうです。政府は水力発電に加え、太陽光、風力、地熱、バイオマスなど他の再生可能エネルギーへの依存度を高めていく方針とのこと。国民投票の結果を受けて、政府は来年1月からこの政策を段階的に実施していくことになったそうです。

http://www.afpbb.com/articles/-/3129019
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実験室で血液細胞を作製

2017-05-30 08:30:38 | 研究
幹細胞を誘導して血液細胞に変える手法を開発したとする研究論文2件がNatureに発表されたそうです(AFPBB NEWS)。研究ではマウスと、マウスの骨髄に移植したヒト幹細胞をそれぞれ用いた実験で新たな技術を実証。これらの手法は、あらゆる種類の血液細胞を生成する可能性を持つそうです。研究では第1段階として、胚性幹細胞(ES細胞)と人工多能性幹細胞(iPS細胞)の両方を誘導して、自然の過程で血液幹細胞を生成する胚組織の一形態に変化させたそうです。カギとなる第2段階では、特に胚の成長の器官形成期に、遺伝子の発現を制御することが知られている数十種のタンパク質を使用して、その作用を調べたそうです。これらのいわゆる5つの転写因子が共同で作用することで、さまざまに形態変化する血液幹細胞が生成されることを発見したそうです。この血液幹細胞は、白血球、赤血球、血小板、マクロファージその他の血液を構成するあらゆる種類の細胞に分化する細胞です。そして、最終段階で、このヒト血液幹細胞を生きたマウスの骨髄に移植。数週間後、数種類のヒト血液細胞が形成され、マウスの体内を循環しているのを確認したそうです。

http://www.afpbb.com/articles/-/3128644
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医療サービスの質が高い国ランキング

2017-05-29 08:30:34 | 研究
世界195か国を対象に医療サービスの質を比較したランキングが、Lancetに発表されたそうです(AFPBB NEWS)。日本やカナダはトップ10入りを逃し、米国は35位に沈んだそうです。これは、「ヘルスケア・アクセス・アンド・クオリティー(HAQ)インデックス」というものらしく、適切な医療を受ければ予防や効果的な治療が可能な32疾患の死亡率に基づいたものだそうです。今回発表されたランキングは2015年の状況を反映したものだそうです。1位は前回に引き続き、フランスとスペインに挟まれた小国・アンドラで、2位は北欧のアイスランド。人口100万人以上の国で最上位にランクインしたのはスイスで、3位。上位20か国中、オーストラリア(6位)と日本(11位)以外は全て欧州の国だったそうです。欧州はほとんどの国が何らかの形で国民皆医療保険制度を導入しているそうです。ただ、英国は期待されるレベルに大きく届かず、30位に。一方、多くの米国人に初めて保険適用の恩恵をもたらした米医療保険制度改革(通称オバマケア、Obamacare)の撤廃を与党・共和党が求めている米国は、英国に次ぐ31位。

■医療サービスの質が高い国トップ10(HAQインデックスによる)

1. アンドラ
2. アイスランド
3. スイス
4. スウェーデン
5. ノルウェー
6. オーストラリア
7. フィンランド
8. スペイン
9. オランダ
10. ルクセンブルク

http://www.afpbb.com/articles/-/3128797
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予防接種を就学の条件

2017-05-28 08:30:31 | 研究
といっても日本のことではありません。イタリアです。イタリア政府は、麻疹患者の急増を受け、一連の予防接種を就学の条件とする新政令を承認したそうです(AFPBB NEWS)。これにより、国立の保育園や小学校に入る6歳以下の子どもはポリオ、ジフテリア、破傷風、B型肝炎、ヘモフィルス・インフルエンザb型菌(Hib)、B型髄膜炎、C型髄膜炎、麻疹、風疹、流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)、百日ぜき、水痘(みずぼうそう)の12種類の病気の予防接種を受けることが義務付けられるそうです。イタリアでは6歳から義務教育を受け始めるそうですが、この年齢を超えた子どもが予防接種を受けていない場合、保護者には罰金が科されることになるそうです。イタリアは、麻疹、流行性耳下腺炎、風疹の新3種混合ワクチン(MMRワクチン)と自閉症との間に関連性があるとする信ぴょう性のないうわさが流布している国の一つだそうです。

http://www.afpbb.com/articles/-/3128922
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カフェインの大量摂取

2017-05-27 08:30:21 | 研究
米国South Carolina州で、10代の少年が短時間に大量のカフェインを摂取したことが原因で心臓の異常を引き起こし、突然死していたことが分かったそうです(AFPBB NEWS)。カフェラテとカフェイン入り炭酸飲料の大サイズ、さらに栄養ドリンクを2時間ほどの間に立て続けに飲み、その後、突然倒れ、カフェイン摂取による心臓の異常から起きた不整脈の可能性により死亡したというもののようです。米国食品医薬品局(FDA)は成人が1日に摂取するカフェインの量は400ミリグラムまでと推奨しており、これはコーヒー4~5杯分に相当。カフェインの含有量が多い飲み物を若者が摂取すると不整脈や血圧の上昇を引き起こす可能性があるとのことです。

http://www.afpbb.com/articles/-/3128513
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輸入トイレ紙から基準値533倍の細菌

2017-05-26 08:30:44 | 研究
中国・寧波(Ningbo)の出入国検査検疫局が、同局寧波港通関センターがイタリアブランドの輸入トイレットペーパーの検疫検査を行った結果、微生物検査項目のうち一つで、細菌が最大32万CFU/g検出されたと発表したそうです(AFPBB NEWES)。中国の国家標準「GB20810」で定められた規定値は600CFU/gで、その約533倍に相当。同検疫局は、輸入トイレットペーパーなど消耗品の安全性と消費者の健康を守るため、国家基準に基づいて毒性と微生物指標の検査を強化しているそうです。同検疫局は、輸入された衛生用品計311ロット、2866.4トン、商品価格1737.4万ドル相当を検査し、うち110ロットが不合格だったそうです。

http://www.afpbb.com/articles/-/3128287
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深海生物死滅の恐れ

2017-05-25 08:30:32 | 研究
日本海の表層と深海の間を循環する海水の量が大幅に減少していることが、国立環境研究所の調査でわかったそうです(YOMIURI ONLINE)。地球温暖化の影響とみられ、このままだと深海に酸素が供給されなくなり深海生物が死滅する恐れもあるというのです。日本海では、冬にロシア・ウラジオストク沖で季節風によって冷やされた海水が沈みこみ、少しずつ深海の海水と入れ替わっているそうです。この循環により、海面近くで溶け込んだ酸素が深海まで運ばれるとのこと。しかし、近年は水深2000メートルより深いところの酸素量が減っているそうです。

http://www.yomiuri.co.jp/science/20170515-OYT1T50041.html?from=ycont_top_txt
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糖尿病患者の白内障抑制

2017-05-24 08:30:19 | 研究
先日、糖尿病による白内障の発症を抑える役割のある薬剤を特定という報道がありました(YOMIURI ONLINE)。白内障は、目の水晶体が濁り、視力の低下を招く病気で、加齢によりほぼ全ての人が発症すると言われています。糖尿病患者の白内障は、通常よりも若年で発症しやすく、詳しい仕組みは解明されていないそうですが、濁った水晶体を人工レンズに置き換える手術が一般的な治療のようです。研究では、同じ人でも左右の目で症状に違いが見られることなどから、DNAの配列は同じでも、後天的な影響で遺伝子の働きが変わる現象「エピジェネティクス」に注目。ラットの水晶体を糖類を含む培養液に浸して糖尿病性の白内障を引き起こす実験で、遺伝子の働きの変化を阻害する試薬を加えたところ、試薬26種のうち10種で発症を抑える効果を確認。この成果は、医療での実用化を支援する日本医療研究開発機構(AMED)の研究課題に選ばれ、目薬の開発など創薬を目指し今後、協力企業を募るそうです。

http://www.yomiuri.co.jp/science/20170514-OYT1T50058.html?from=ycont_top_txt
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能動的骨盤装具(APO)

2017-05-23 08:30:02 | 研究
能動的骨盤装具(APO)とは、装着者がバランスを崩したのを検出して、足の運びを修正し、転倒を防止することを目的として開発された装置で、膝が崩れたり脚の動きが乱れたりし始めるのをリアルタイムで識別できるセンサーと、バランスを回復させるための力を両脚に瞬間的に加える軽量のモーターを備えているそうです。世界保健機関(WHO)によると、転倒は、不慮の外傷による世界の死因の第2位に挙げられる。毎年42万人あまりが転倒が原因で死亡しており、その大半が65歳以上の高齢者。WHOによると、治療を必要とする転倒事故が年間4000万回近く報告されており、人口の高齢化が進むにつれてこの数字が急増する可能性が高いと。APOは障害者や下肢切断患者の助けになる可能性もあると指摘されているそうです。このAPOの実験結果は、Scientific Reportsに発表されたそうです(AFPBB NEWS)。下半身に装着する総重量約5キロのAPOは、バランスの崩れが検出された時にのみ「アシストモード」が作動するのだそうです。

http://www.afpbb.com/articles/-/3127968
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人間の嗅覚はイヌ並み?

2017-05-22 08:30:44 | 研究
人間の嗅覚はネズミやイヌ並みに鋭いとする研究結果がScienceに発表されたそうです(AFPBB NEWS)。100年ほど前から唱えられてきた正反対の「俗説」を覆す内容。人間は約1万種類のにおいを嗅ぎ分けられると長年考えられてきたそうですが、その数は実際には1兆種類近いというのです。人間の嗅覚は貧弱だとする「俗説」の出どころは、19世紀フランスの脳外科医で人類学者のPaul Brocaだそうです。Brocaは1879年の論文の中で、人間の脳の中で嗅覚野の容積が他の部位に比べて小さいことに言及。このことは人間が自由意志を持ち、イヌや他の哺乳類のように生き残るために嗅覚に依存する必要がないことを意味すると、Brocaは主張したそうです。Brocaの説は、精神分析学を確立したオーストリアの神経科医Sigmund Freudにも影響を与えたそうです。Freudは、嗅覚が欠落すると精神疾患にかかりやすくなると考えていたそうです。嗅覚情報を処理する脳組織の嗅球が脳全体の容積に占める比率をみると、人間のわずか0.01%に対し、ネズミでは2%。だが、人間の嗅球は実サイズがかなり大きく、成人で約60ミリに達することもあり、他の哺乳類の嗅球と比べてほぼ同数の神経細胞を持っているというのです。嗅覚に関する人間とイヌとネズミの間の違いは、特定のにおいに対する感受性の差に帰する可能性があるそうです。人間にはにおいの痕跡をたどる能力があり、人間の行動状態と感情状態はともに嗅覚に影響されると。

http://www.afpbb.com/articles/-/3127980
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