土星の輪はこれまで考えられていたよりも新しく、1000万から1億年前の間に形成されたとする研究論文が発表されたそうです(AFPBB NEWS)。米国航空宇宙局(NASA)の無人探査機カッシーニ(Cassini)の観測結果に基づく研究だそうです。太陽から6番目に遠い惑星の土星は、系内の他の惑星と共におよそ45億年前に誕生したそうですが、土星の特徴でもある輪を伴う現在の姿になるまでには、長い時間がかかったことを示唆する結果だそうです。天文学者たちはこれまで、土星の輪は星本体よりも新しく、おそらく土星の衛星間で起きた衝突、もしくは近傍で粉々になった彗星によってできたと考えられていた。それらの説のいくつかは、米国と欧州が共同で開発した無人探査機カッシーニによってより鮮明になったということです。カッシーニは1997年に打ち上げられ、2017年に計画通り土星の大気圏に突入し、20年にわたる運用が終了した。運用終了を前に、カッシーニは土星にこれまでになく最接近し、土星と輪の間を22回周回することに成功。今回、カッシーニの飛行経路が土星の輪の重力によってどのように変化したかを調べることで、輪の質量とその形成時期を推測。惑星の輪は時間とともに多くのちりや天体の破片などを集積するため、小さな質量は輪の若さを示唆するそうです。また、輪の大半は氷で形成されているそうです。
http://www.afpbb.com/articles/-/3206960
http://www.afpbb.com/articles/-/3206960