健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

キャンプと体内時計

2013-08-11 08:30:28 | 研究
より長時間、自然の光の下で過ごし、人工の照明にさらされる時間が短くなった被験者は、睡眠時間こそ変わらないものの就寝と起床時間が最大2時間早まることが分かったそうです(MSNニュース)。実験では、米国コロラド州のロッキー山脈で平均年齢30歳の8人のグループに1週間のキャンプを行わせたそうです。被験者には光への露出を測定するリストバンド型の装置を身に着けさせたそうです。キャンプの間、被験者が光源として使えたのは太陽光やキャンプファイヤーなどの自然の光のみで、コンピューター、懐中電灯、携帯電話は使用させなかったそうです。キャンプに先立ち、被験者は通常の生活でも1週間、同じリストバンドを身に着けて生活し、キャンプの前と後で、睡眠と覚​​醒を調節するホルモンのメラトニンの値を測定。キャンプの間、被験者らは普通の生活を送っているときよりも、平均で4倍以上の自然光を浴びたそうです。体内時計をリセットして目覚めの時間を早め、起きている間は頭がよりさえるようにするために、1週間のキャンプ旅行が勧められるようです。
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歯と記憶

2013-08-10 08:30:43 | 研究
高齢者の歯と記憶の関係に関する論文が発表されたそうです(QLife Pro)。高齢者の咀嚼と脳の認知機能に因果関係があると考え、特に自分の歯で咀嚼することは長期的なエピソード記憶(個人的な体験や出来事の記憶)に重要であるとの仮説を立て、年齢55歳以上の健康な高齢者273人を対象に口の中の健康状態と認知機能の調査を行ったものです。調査の結果、自分の歯が残っている数が多いほどエピソード記憶が優れている事がわかったそうです。これは自分の歯で噛むということが脳の長期的な記憶に重要な役割を持つことを示しているということです。また、脳のワーキングメモリー(瞬時に行われる一時的な記憶)や視空間能力、処理速度の性能には影響は見られなかったとも。あらゆる年代において、自分の歯で咀嚼することは健康面で重要であることがわかっていますが、この研究では新たに高齢者にとっては記憶の面でも重要な意味を持つことが示したものです。自分の歯を健康に保つことは健康維持だけでなく認知症予防にもなるということですね。
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HALがEUで販売!?

2013-08-09 08:30:06 | 研究
筑波大学のベンチャー・サイバーダインが開発した装着型ロボット「HAL」がドイツの検査機関に医療機器と認証され、欧州連合(EU)全域での販売が可能になったことが先日報道されました(47NEWS)。8月中に、ドイツ国内1カ所の病院で、脊髄損傷や脳卒中で歩行が困難な人のリハビリテーションに利用されるそうです。日本のロボット技術が評価されたということですね。で、日本では・・・・・。
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生殖細胞の元を作る遺伝子

2013-08-08 08:30:02 | 研究
先日、精子や卵子の元になる「始原生殖細胞」が作られる時に必要な遺伝子三つを特定したというニュースが報道されました(YOMIURI ONLINE)。3遺伝子が始原生殖細胞で活発に働くことに着目。マウスのES細胞(胚性幹細胞)を生殖細胞に変化する手前の状態にしたうえで、3遺伝子を入れたところ、始原生殖細胞に変化したというもの。これを、生まれつき不妊の雄マウスの精巣に入れると、精子が作られたそうです。取り出して体外受精させ、受精卵を雌マウスに移植すると、健康なマウスが生まれたとも。始原生殖細胞は従来、マウスのES細胞やiPS細胞(人工多能性幹細胞)にたんぱく質を加える方法で作製されていたそうです。3遺伝子は、そのたんぱく質に刺激されて働いていたとみられるそうです。遺伝子を直接入れる今回の方法で、作製効率は4~8倍に向上したそうです。この3遺伝子は人間でも同じように働くとみられるそうで、不妊症の原因解明や治療法研究への応用が期待されるそうです。これまで不明だったことが、どんどん明らかになっていきます。
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大学院生募集・大学院入試情報

2013-08-07 08:30:59 | 研究
豊橋創造大学大学院修士課程健康科学研究科生体機能学分野(生理学研究室)では大学院生および研究員を募集しています。
現在、当研究室では1)骨格筋可塑性発現機構の解明、(2)組織幹細胞による再生機構の解明、(3)サルコペニア・ロコモティブシンドロームの分子機構解明、(4)全身糖脂質代謝改善策、について最新の細胞分子生物学的手法を用いて検討を進めています。もちろん、宇宙医学も主な研究テーマの1つです。
 これらの研究に興味がある方、あるいは「健康」に興味があり、やる気と実行力(根気)がある大学院生を歓迎します。文系、理系、出身学部を問わず広い分野からの応募をお待ちしています。詳細はお問い合わせください(長期履修制度やTA制度等大学院生支援制度も用意しています)。
 もちろん、研究室の見学も大歓迎です。研究に多少でも興味のある方は、まずはお気軽にご連絡ください。

詳細は研究室HP(http://www.sozo.ac.jp/professor/goto_katsumasa/index.html)をご覧ください。


現在、平成26年度一般入試および社会人選抜入試の一期の募集中です。

一般入試一期および社会人選抜入試一期(共通)

願書受付期間(必着):
平成25年8月5日(月)~平成25年8月28日(水)

入試日:
平成25年9月3日(火) 午後

合格発表:
平成25年9月10日(火)


また、今後の入試予定は以下の通りです。


社会人選抜入試二期

願書受付期間(必着):
平成25年11月6日(水)~平成25年11月21日(木)

入試日:
平成25年11月27日(水) 午後

合格発表:
平成25年12月6日(金)



一般入試二期および社会人選抜入試三期(共通)


願書受付期間(必着):
平成26年2月10日(月)~平成26年2月21日(金)

入試日:
平成26年2月27日(木) 午後

合格発表:
平成26年3月8日(土)



応募要項や願書締切など大学院の入試および全般的な事柄についての詳細は、本大学院HP(http://www.sozo.ac.jp/department/health-science/examination.php)をご参照ください。
お気軽にお問い合わせください。


研究員は随時募集しています。まずは連絡をお待ちしています。


連絡先

豊橋創造大学大学院健康科学研究科
生体機能学分野
後藤勝正
〒440-8511 愛知県豊橋市牛川町松下20-1
E-mail:goto「アット」sozo.ac.jp(「アット」の部分は、@に変更してください。)

豊橋創造大学入試広報センター
TEL:050-2017-2100

たくさんのご応募お待ちしています。
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母乳育児の新たなメリット

2013-08-06 08:30:14 | 研究
母乳育児には様々なメリットがあり、世界中で推進運動が起こっているそうですが、今回、母乳育児の新たなメリットが明らかになったそうです(QLife Pro)。1999年から2002年の間に、1312人の赤ちゃんの母乳育児の状況を調査し、この赤ちゃんたちが、3歳になったときに視覚と運動についての発達を調べるWide Range Assessment of Visual Motor Abilities(WRAVMA)と、語彙能力を測定するPeabody Picture Vocabulary テスト、7歳になったときにWRAVMAと知能を測定するKaufman Brief Intelligence テストを行ったそうです。その結果、WRAVMAの結果では、母乳を飲んでいた期間との関係はみられませんでしたが、最短でも1歳になるまで母乳を飲んでいた赤ちゃんでは、3歳の時の語彙能力を測るテストと、7歳の時の知能を測定するテストの成績が良くなることが分かったというのです。このことから、母乳育児は、言葉の機能の発達にも、知能の発達にもプラスに働くことが確認。この研究成果は、母乳育児のメリットとして、早くも海外メディアでも、取りあげられはじめているそうです。
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King's College London

2013-08-05 08:30:04 | 研究
King' College Londonから本研究室を訪問していたもう一人の大学院生も、本研究室での活動を全て終え、帰国の途につきました。この学生は2か月間もの滞在でしたので、研究室員ともかなり親しくなったようです。今週から少し寂しくなります。この大学院生は、免疫染色を終え、イメージデータを持ち帰りました。帰国後にレポートをまとめ、King's College Londonに提出すると共に、9月にはプレゼンテーションもあるようです。今回、King's College Londonから二人の大学院生を受け入れました。外国の大学院生の受け入れは初めての経験でしたので十分な対応ができたとは言えませんが、二人とも今回の経験を活かしてくれるものと信じています。またどこかの学会などで会えるのを楽しみにしています。
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肥満増えたら社食に指導

2013-08-04 08:30:05 | 研究
厚生労働省は文部科学省などと連携し、肥満ややせの人の割合が増えた給食や社食の提供施設に対し、保健所が指導、助言する新制度を2015年度から全国で導入することを決めたそうです(YOMIURI ONLINE)。学校や企業などが身体データに合わせた栄養管理を行えるようにし、生徒や社員らの健康づくりにつなげるのだそうです。新制度では、給食を出している小中高や保育園、社員食堂などが対象で、健康診断の結果から肥満ややせの割合が前年より増えた施設に、報告を受けた保健所の管理栄養士が改善を促すというものだそうです。肥満ややせの指標は、体重や身長から算出する体格指数(BMI)や、身長別標準体重を使って割り出す肥満度などを採用するそうです。肥満とされるBMI25以上の人の割合などを各施設が算出するよう、厚労省は今年秋にも全国に通知するとのこと。体型ですね。
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満月と睡眠不足

2013-08-03 08:30:24 | 研究
睡眠不足を訴える人が、満月の頃に多いことを、経験的に感じている専門家は多かったようですが、これが初めて科学的に裏付けられたそうです(QLife Pro)。睡眠不足と月のサイクルは、月が見えないところにいたり、天気が悪く月が出ていないときでも、関係し合っていることが分かったというのです。また、月の満ち欠けについて全く意識していない人でも、睡眠と月の満ち欠けには関連性があったとも。33人を対象に、ホルモンレベルとレム睡眠、ノンレム睡眠を眼球の動きで評価したそうです。深い睡眠に入ると、脳の働きが30%程度減少すると言われているそうです。満月が近いと、この状態に入るまでの時間が、新月の頃に比べて5分くらい長くなることが分かったそうです。そして、一晩あたりの睡眠時間は20分ほど短くなっていたというのです。同時に、規則正しい睡眠と気象のリズムに関連するメラトニンが減少していることも分かったそうです。このことから、満月と睡眠不足の関係は、偶然でも思い込みでもないことが証明されたということです。
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オキシトシン

2013-08-02 08:30:15 | 研究
オキシトシンがストレスと関係して、不安や恐れなどを引き起こすことが分かったそうです(Qlife Pro)。オキシトシンというホルモンは、愛情や信頼、幸福などといった感情とリンクし、癒やしのホルモンや愛情ホルモン等と呼ばれることもあり、一般にはプラスのイメージを持たれていました。しかし、オキシトシンがストレスと関係して、不安や恐れなどを引き起こすことが分かったそうです。オキシトシンに反応しないようにしたラットと、オキシトシンに過剰に反応するようにしたラット、通常のラットを、攻撃的なラットと一緒にして社会的ストレスを与え、その後一旦攻撃的なラットを隔離し、6時間後にもう一度攻撃的なラットと接触させたところ、オキシトシンに過剰反応するラットでは、以前の経験を覚えていて、恐怖の反応を見せたそうです。このことから、オキシトシンが過去の社会的なストレスを記憶に植えつけることで、後に同じような状況を経験すると、不安や恐怖を呼び起こすことが分かったそうです。
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