健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

子どもは早起きに

2013-08-16 08:30:42 | 研究
現在の子どもたちは学校での学習時間が長くなる一方、早寝・早起きの傾向が進んでおり、結果として自由に使える時間が大きく減少しているという記事を見つけました。子どもの生活行動のデータを見ると、まず起床時間は10~14歳が2006(平成18)年に6時44分だったものが2011(同23)年は6時38分に、15~19歳は7時01分だったものが6時54分へと早くなっているすです。同様に、就寝時間も10~14歳は22時30分が22時24分に、15~19歳も23時58分だったものが23時48分へと早くなっているとも。学力向上にもつながるということで「早ね早おき朝ごはん」運動が全国で進められているようですが、成果は着実に表れているとのことです。

子ども全体の生活を「第1次活動」(睡眠、食事など)、「第2次活動」(学業、家事など)、「第3次活動」(その他の自由な時間)の三つに分けて一日の平均時間を2006(平成18)年と11(同23)年とで比較すると、次のようになうそうです。

○第1次活動 10~14歳が11時間12分→11時間13分、15~19歳が10時間12分→10時間19分。

○第2次活動 10~14歳が5時間53分→6時間18分、15~19歳が7時間→7時間13分。

○第3次活動 10~14歳が6時間55分→6時間29分、15~19歳が6時間48分→6時間28分。

睡眠や食事などの時間はほぼ横ばいで、学校での学業の時間は軒並み増加。特に10~14歳の層の第2次活動の増加は大きいのは、授業時間数が増えた小学校の新学習指導要領が2011(平成23)年度から全面実施に入ったことが影響していると推測されるそうです。

また、学業のみの時間を学校種別に見ると、小学校(10歳以上)が4時間41分→5時間05分、中学校が5時間35分→5時間55分、高校が5時間27分→5時間41分。睡眠や食事などに必要な時間は横ばい、学業の時間は増加となれば、当然その他の自由時間が減少することに。基本的生活と学校などの時間を除いて、子どもの残された時間は5年間で10~14歳は26分、15~19歳は20分、それぞれ減少した計算いなるそうです。自由時間などの中の子どもの活動は、どうなっているかというと、2006(平成18)年から11(同23)年の変化を見ると、スポーツは10~14歳が55分→50分、15~19歳が31分→29分に、「テレビ・ラジオ・新聞・雑誌」は10~14歳が1時間38分→1時間36分、15~19歳が1時間36分→1時間20分に、「学習・自己啓発・訓練」は10~14歳が43分→42分、15~19歳が50分→44分に、それぞれ減少しているそうです。「休養・くつろぎ」は10~14歳が1時間41分→1時間37分、15~19歳は1時間41分→1時間48分。総じて現在の子どもたちは、生活の中での余裕を徐々に失いつつあるとのことです。考えさせられます。
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