先日、精子や卵子の元になる「始原生殖細胞」が作られる時に必要な遺伝子三つを特定したというニュースが報道されました(YOMIURI ONLINE)。3遺伝子が始原生殖細胞で活発に働くことに着目。マウスのES細胞(胚性幹細胞)を生殖細胞に変化する手前の状態にしたうえで、3遺伝子を入れたところ、始原生殖細胞に変化したというもの。これを、生まれつき不妊の雄マウスの精巣に入れると、精子が作られたそうです。取り出して体外受精させ、受精卵を雌マウスに移植すると、健康なマウスが生まれたとも。始原生殖細胞は従来、マウスのES細胞やiPS細胞(人工多能性幹細胞)にたんぱく質を加える方法で作製されていたそうです。3遺伝子は、そのたんぱく質に刺激されて働いていたとみられるそうです。遺伝子を直接入れる今回の方法で、作製効率は4~8倍に向上したそうです。この3遺伝子は人間でも同じように働くとみられるそうで、不妊症の原因解明や治療法研究への応用が期待されるそうです。これまで不明だったことが、どんどん明らかになっていきます。
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