健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

若手研究者が・・・・・

2010-12-21 08:04:33 | 研究
若手研究者の数が減っているそうです。国立大学などの公的研究機関で働く研究者は全体では増えているものの、若手に限れば減少していることが、内閣府の調査でわかったそうです(YOMIURI ONLINE)。予算削減のために、定年退職したポストで新規採用が進まないことが一因かもしれません。今回の対象は国立大学の教員と、研究開発を担う22の独立行政法人の研究者だったそうです。最近5年間の推移を見ると、2009年度の全体の研究者は約7万3400人と05年度に比べ1・3%増えたが、博士号を取得してから約10年となる37歳以下の若手は約1万6500人で7・4%減ったそうです。独立行政法人については雇用形態も調査し、37歳以下では正規雇用が2009年度に998人と2005年度に比べ22%減る一方、非常勤は52%増の1140人となり、若手研究者の不安定な労働環境が改めて浮き彫りになったというのです。これでは、研究が継続しないですね。科学研究は継続がまず大事だと思います。何とかならないでしょうか。「○○手当」より、こちらをなんとかした方が、日本の将来は明るくなると思うのですが・・・・・。

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赤ワインで脳機能改善!?

2010-12-20 07:49:43 | 研究
またまた驚きの記事。最近、特に多くになりました。今回は、赤ワインを飲むと脳機能が改善するというものです。赤ワイン愛好家には朗報ですね。でも、白ワイン派の方には・・・・・。これまで、赤ワインを1日400ミリリットル(グラス3杯程度)を飲む人は、飲まない人に比べ、認知症の症状が表れにくいことが、フランス・ボルドー大学などの疫学調査で分かっていたそうです。これすら、知りませんでした。今回の研究では、赤ワインに含まれ、心疾患減少に効果のある「レスベラトロール」という成分に注目し、マウスにレスベラトロール含有量の多い赤ワイン0.2ミリリットルを毎日、3週間にわたり投与したそうです。もちろん、飲ませたということです(毎日jp)。その結果、脳の中で記憶をつかさどる「海馬」と呼ばれる部分の神経細胞が、飲まないマウスに比べ2倍に増えていたそうです。びっくりですね。迷路でゴールにたどりつく時間も訓練開始から5日目に、飲まないマウスに比べてほぼ半分になったそうです。ですが、白ワインを飲んだマウスは、飲まないマウスと同じ結果だったというものです。効果がどこまで継続するかはこれからの課題だそうですが、持続して摂取する必要があるということだそうです。この研究による結果はまだあり、胃が受けた刺激を脳に伝達する物質の機能を失わせたマウスでは、レスベラトロールを飲ませても脳機能改善の効果は認められなかったことから、レスベラトロールが神経伝達を介して脳に影響を及ぼしているというのです。つまり、胃に対するレスベラトロールの刺激が有効であるというものですね。どんな刺激か分かれば、他の食材でも良いでしょうし、薬も開発できると思います。ちなみに、レスベラトロール濃度が高いのは、フルボディーや色の濃いタイプの赤ワインだそうです。でも、くれぐれも飲み過ぎにはご注意を。
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風邪薬で眠る脳

2010-12-19 07:41:02 | 研究
風邪薬を飲むと眠くなることありませんか。花粉症の薬には眠くなるものが比較的多いですね。こうした薬の眠くなる成分は「抗ヒスタミン剤」です。この抗ヒスタミン剤はなかなか脳から消えないことが示されました。実験により明らかにしたのは 東北大学大学院医学系研究科の研究チームです。抗ヒスタミン薬には眠くなるタイプとならないタイプがありますが、両方のタイプを服用した12時間後の脳内の残存量をPET(ポジトロン断層)装置で比較したそうです(ASAHI.COM)。抗ヒスタミン剤はヒスタミンと結合する受容体に結合します。これによって、ヒスタミンが受容体に結合するのを防ぎ、症状を抑える作用を持っています。抗ヒスタミン剤服用直後は脳内のヒスタミン受容体の60~80%が抗ヒスタミン剤により占拠され、眠くならないタイプでは12時間たつと占拠率が15%に減ったそうです。しかし、眠くなるタイプは12時間後でもまだ脳内の受容体に50%も残っており、強い眠気と脳の機能障害が起きるレベルだったそうです。車の運転や受験を控えた夜にこうした薬を服用することには注意が必要だということを証明しました。これまで何となく経験的に分かっていましたが、実証したのは初めてだそうです。

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科学・技術か科学技術か

2010-12-18 08:12:55 | 研究
「科学・技術」とするか「科学技術」とするかでもめています。日本の科学の総本山的な存在である日本学術会議は「科学・技術」を使うのに対し、科学技術政策の司令塔の総合科学技術会議は再び「科学技術」に戻したというのです(ASAHI.COM)。もともと、日本学術会議が「科学と技術は対等」であるので、「科学・技術」とすべきであると主張。「・」がないと「科学に裏付けられた技術」の意味で使われることが多いと。そのため、科学と技術に関する政策が「出口志向」、つまり産業や社会に役立つかが重視され、「純粋な学術研究の軽視につながっている」としているのです。つまり、科学は研究であり、必ずしも成果を伴うものではないということだと思います。そして、8月に学術会議が「科学・技術」に改めるよう科学技術基本法の改正を首相に勧告したそうです。勧告は、もっとも重い意思表明で、5年ぶりのものだったそうです。その結果、今年の科学技術白書や「新成長戦略」では、「科学・技術」が使われ、このまま定着するかに思われていました。しかし、また表記が「科学技術」に。「・」を入れると「先端科学・技術」「総合科学・技術会議」のようにわかりにくくなることや、文部科学省にも「従来通りに科学技術で統一すべきだ」との考えが強いからだそうです。科学と技術。確かに両者は密接な関係にあると思います。でも、イコールではないですよね。さて、「・」なしで落ち着くのでしょか。
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キノコでインフルエンザ症状が軽くなる!?

2010-12-17 07:57:12 | 研究
またまた驚きのニュースです。キノコを食べるとインフルエンザの症状が軽くなるというのです(YOMIURI ONLINE)。マウスに体重の1000分の1に当たる約30ミリ・グラムのキノコを7日間与え、新型インフルエンザと同じA型H1N1ウイルスを感染させたそうです。そして、その後も9日間、継続してキノコを食べさせたそうです。その結果、生存率を比較すると、通常の餌しか与えなかったマウス群が5割だったのに対し、ブナシメジを食べた群は7割、ホワイトシメジの群は9割で、ホンシメジ群はほぼ10割だったというのです。また、感染後の体重の減り具合もキノコを食べた群の方が少なかったそうです。動物実験の結果ですが、ヒトではどうなのでしょう。また、キノコのどの成分がどのように効いているのかはまだ明らかでないということです。スーパーの野菜売り場からキノコが消える?なんてことはないですよね。キノコは・・・・・。そもそも、どういうきっかけでこうした検討をしたのでしょうか。
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アンモニアを合成する!

2010-12-16 07:26:55 | 研究
アンモニアを合成するといっても、何のために?というように思う人が多いと思います。アンモニアは燃焼させれば化石燃料と同様にエネルギーを取り出せ、排出するのは二酸化炭素ではなく窒素と水だけで、環境にも優しいそうです(産経ニュース)。そのため、アンモニアを簡単に大量に合成できれば、化石燃料に代わる次世代のエネルギー源になり得るそうです。現在のアンモニア生産方法では数百気圧、セ氏数百度という高温高圧の状態が必要で、こうした環境を作り出すために化石燃料が必要という矛盾を抱えていたそうです。そして、今回新しいアンモニア合成方法が確立したそうです。反応を促す触媒として、モリブデンを含む化合物を新たに開発し、有機溶媒と水素を供給するための物質などを混ぜ、窒素を満たした試験管に入れると、20時間ほどで効率良くアンモニアができたそうです。この方法なら、他のエネルギーは不要で、常温常圧という穏やかな条件でも化学反応が進むそうです。新しい発想で新しい技術がどんどん開発されますね。
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バナナで花粉症が改善!?

2010-12-15 07:55:15 | 研究
バナナで花粉症が改善する!?という驚きのニュースがありました。本当に驚きです。バナナのような身近にある食品で花粉症が改善するなら、これはありがたいですね。また、スーパーからバナナがなくなるなんてことにならなければよいのですが・・・・・。というのも、このバナナの効果は、花粉症のマウスに1日約10グラムのバナナを3週間与え、通常のエサを与えたマウスと比較するという実験で確認されたものだそうです(YOMIURI ONLINE)。その結果、バナナを食べたマウスは、アレルギーを引き起こす物質の量が通常食のマウスの半分以下に減り、花粉症になると増える白血球の一種「好酸球」の数も、正常マウスと同レベルまで減少していたというものです。マウスにとってのバナナ10グラムは人間ではバナナ3~4本に相当する量だということです。1日に3、4本、食べられないこともないですね。でも、少し食べ過ぎかも?カロリーが気になるが人は、少し他の部分で摂取カロリーを控えた方がよさそうですね。実験によると、すでに症状が出てからでも、症状が改善しそうな感じですが、でも症状が出ないうちから食べていたらどうなのでしょう。でも、本当でしょうか。本当だったらうれしいですね。
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裏山で大発見!

2010-12-14 07:38:53 | 研究
裏山で新種の蟻を発見したというニュースがありました。いつもの何気ない風景。ついつい見過ごしてしまうそんな日常の中に、まだまだ知らないことがたくさんあるということでしょう。岡山市の住宅地の裏山で、岡山大大学院生らが新種のアリを見つけたのです。巣ごとにシャーレに集めたオオハリアリを眺めていると、大きいアリと小さいアリに分かれると気づいたという。よく見ると、大きいアリは頭が馬面で、小さいアリは正方形に見え、遺伝子解析をしたそうです。その結果、小さいアリはオオハリアリと別の新種であることが確認されたそうです。我々も実験をする時に、仮説を立てて行います。その際に、仮説とは全く異なる結果が出てくると、方法に問題があるのではないかと、結果を直視せずに過程に目が行ってしまいます。でも、結果の中にこそ真実があることもあるのです。1つ1つのことを大切にしたいですね。
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インフルエンザの時に薬を・・・・・

2010-12-13 07:14:32 | 研究
妊婦さんにとって病気は天敵。なぜなら薬をできれば服用したくない。それは胎児への影響を考えてのことですね。妊娠中、いつでも大きな危険があるかというと時期によって変わるようですが、でもできれば飲まない方がリスクは少ないわけですので。そこで、問題はインフルエンザ。場合によっては母体に問題が生じる可能性もありますし、母体が高体温になることで胎児への影響も考えられます。そこで、抗インフルエンザ薬を飲むべきかどうか、大きな問題ですね。そこに朗報が。日本産科婦人科学会が、妊婦がタミフルなどの抗インフルエンザ薬を服用しても、赤ちゃんへの悪影響は確認されなかったとする調査結果を発表したそうです(YOMIURI ONLINE)。調査によると、昨年5月以降、新型インフルエンザを発症した妊婦163人を調査。147人がタミフルを服用し、胎児が薬の影響を受けやすく注意が必要な妊娠4~7週に14人が服用。うち2人(14%)が流産したが、自然流産率(15%)とほぼ一致する程度だったということです。この結果を受けて、日本産婦人科学会は「薬の影響とは考えにくい」と判断したそうです。ちなみにリレンザは15人が服用したが、異常はなかったそうです。(1人は薬が不明だったそうです。)ということで、日本産婦人科学科としては「新型に限らずインフルエンザは妊婦にとって危険。高熱は胎児に悪影響を与えるため、早めに抗インフルエンザ薬を処方してもらってほしい」としているようです。
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がん探知犬!

2010-12-12 18:13:33 | 研究
驚きのニュースです。がん患者特有のにおいがあり、それを嗅ぎわける犬がいるというのです。その犬は、千葉県南房総市の「セントシュガー がん探知犬育成センター」が飼育しているラブラドルレトリバー(9歳、雌)だそうです。つまり、がん患者特有のにおいがあることは分かっており、そのにおいを嗅ぎわけることで早期発見を期待して、嗅覚の優れた犬を養成しているということです。さて、今回のニュースの主役となる犬の名前は「マリーン」だそうで、もともと海難救助犬として飼育されていたそうです。ですが、嗅覚や集中力が特に優れていたことから、がんのにおいをかぎ分ける訓練を受けているというのです。その結果、呼気で33/36、便汁で37/38という驚くべき確率で判定したそうです(YOMIURI ONLINE)。がんがどれくらい進行すると特有のにおいを出すのでしょうか。
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