健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

心筋梗塞を起こす遺伝子を発見!?

2010-12-23 07:48:52 | 研究
心筋梗塞。心臓に酸素や栄養供給する血管が詰まってします疾患ですね。血液が供給されない心臓が悲鳴を上げて、最悪心臓が止まってしまう怖い疾患です。年間約5万人が死亡するそうです。この心筋梗塞の発症にかかわる二つの遺伝子がはっけんされたというニュースが飛び込んできました(ASAHI.COM)。日本人と韓国人の計約1万7400人のゲノムを調べ、「BTN2A1」という遺伝子の塩基配列で、ある部分がCからTに置き換わっていると、心筋梗塞の発症率が約1.5倍に高まっていることを突き止めたというのです。この配列の遺伝子を持つ場合、血管をつまらせる血栓を作りやすくなるというのです。さらに、「ILF3」遺伝子の塩基配列の特定部分がAからGに置き換わっている場合も発症率を約1.4倍に高めていたことがわかったそうです。今後、欧米人を対象に調べ、さらに心筋梗塞の発症を起こす遺伝子かどうか確認する予定だそうです。予め心筋梗塞になりやすいと分かっていれば、予防が可能となる人も増えるでしょう。研究成果が期待されますね。
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