アンモニアを合成するといっても、何のために?というように思う人が多いと思います。アンモニアは燃焼させれば化石燃料と同様にエネルギーを取り出せ、排出するのは二酸化炭素ではなく窒素と水だけで、環境にも優しいそうです(産経ニュース)。そのため、アンモニアを簡単に大量に合成できれば、化石燃料に代わる次世代のエネルギー源になり得るそうです。現在のアンモニア生産方法では数百気圧、セ氏数百度という高温高圧の状態が必要で、こうした環境を作り出すために化石燃料が必要という矛盾を抱えていたそうです。そして、今回新しいアンモニア合成方法が確立したそうです。反応を促す触媒として、モリブデンを含む化合物を新たに開発し、有機溶媒と水素を供給するための物質などを混ぜ、窒素を満たした試験管に入れると、20時間ほどで効率良くアンモニアができたそうです。この方法なら、他のエネルギーは不要で、常温常圧という穏やかな条件でも化学反応が進むそうです。新しい発想で新しい技術がどんどん開発されますね。
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