健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

科学・技術か科学技術か

2010-12-18 08:12:55 | 研究
「科学・技術」とするか「科学技術」とするかでもめています。日本の科学の総本山的な存在である日本学術会議は「科学・技術」を使うのに対し、科学技術政策の司令塔の総合科学技術会議は再び「科学技術」に戻したというのです(ASAHI.COM)。もともと、日本学術会議が「科学と技術は対等」であるので、「科学・技術」とすべきであると主張。「・」がないと「科学に裏付けられた技術」の意味で使われることが多いと。そのため、科学と技術に関する政策が「出口志向」、つまり産業や社会に役立つかが重視され、「純粋な学術研究の軽視につながっている」としているのです。つまり、科学は研究であり、必ずしも成果を伴うものではないということだと思います。そして、8月に学術会議が「科学・技術」に改めるよう科学技術基本法の改正を首相に勧告したそうです。勧告は、もっとも重い意思表明で、5年ぶりのものだったそうです。その結果、今年の科学技術白書や「新成長戦略」では、「科学・技術」が使われ、このまま定着するかに思われていました。しかし、また表記が「科学技術」に。「・」を入れると「先端科学・技術」「総合科学・技術会議」のようにわかりにくくなることや、文部科学省にも「従来通りに科学技術で統一すべきだ」との考えが強いからだそうです。科学と技術。確かに両者は密接な関係にあると思います。でも、イコールではないですよね。さて、「・」なしで落ち着くのでしょか。
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