健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

赤ワインで脳機能改善!?

2010-12-20 07:49:43 | 研究
またまた驚きの記事。最近、特に多くになりました。今回は、赤ワインを飲むと脳機能が改善するというものです。赤ワイン愛好家には朗報ですね。でも、白ワイン派の方には・・・・・。これまで、赤ワインを1日400ミリリットル(グラス3杯程度)を飲む人は、飲まない人に比べ、認知症の症状が表れにくいことが、フランス・ボルドー大学などの疫学調査で分かっていたそうです。これすら、知りませんでした。今回の研究では、赤ワインに含まれ、心疾患減少に効果のある「レスベラトロール」という成分に注目し、マウスにレスベラトロール含有量の多い赤ワイン0.2ミリリットルを毎日、3週間にわたり投与したそうです。もちろん、飲ませたということです(毎日jp)。その結果、脳の中で記憶をつかさどる「海馬」と呼ばれる部分の神経細胞が、飲まないマウスに比べ2倍に増えていたそうです。びっくりですね。迷路でゴールにたどりつく時間も訓練開始から5日目に、飲まないマウスに比べてほぼ半分になったそうです。ですが、白ワインを飲んだマウスは、飲まないマウスと同じ結果だったというものです。効果がどこまで継続するかはこれからの課題だそうですが、持続して摂取する必要があるということだそうです。この研究による結果はまだあり、胃が受けた刺激を脳に伝達する物質の機能を失わせたマウスでは、レスベラトロールを飲ませても脳機能改善の効果は認められなかったことから、レスベラトロールが神経伝達を介して脳に影響を及ぼしているというのです。つまり、胃に対するレスベラトロールの刺激が有効であるというものですね。どんな刺激か分かれば、他の食材でも良いでしょうし、薬も開発できると思います。ちなみに、レスベラトロール濃度が高いのは、フルボディーや色の濃いタイプの赤ワインだそうです。でも、くれぐれも飲み過ぎにはご注意を。
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