健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

がんの代替医療

2017-08-30 08:30:56 | 研究
代替医療を選択したがん患者の死亡率は、標準治療を選択した患者より最大で5倍程度高くなるとする研究結果が発表されたそうです(AFPBB NEWS)。研究は米国で最も一般的な4種類のがん、乳がん、前立腺がん、肺がん、結腸がんと診断され、効果が証明されていない代替医療を1種類以上受けることを選択した患者281人を抽出。こうした患者らの治療後の健康状態を別のがん患者560人と比較。その際には年齢や人種、その他の健康要因も考慮。その結果、平均すると、代替医療を選択した患者の診断後5年以内の死亡率は、通常医療を選択した患者の2.5倍以上だったというもの。一方で、このデータは初期の治療しかカバーしていないので、代替医療を最初に選択した患者の中には、がんが進行する中で標準治療に移行し、そのおかげで生存期間が延びた人もいるかもしれないそうです。また、代替医療を選んだ患者群は標準治療を選んだ患者群よりも健康で若く、収入と学歴が高かったそうです。このことは、一般的に生存率が高くなる特徴を持つ人たちだったとも考えられるそうです。現在提供されているがんの代替医療をすべて合わせると、数十億ドル(数千億円)規模のビジネスになっているのではないかとも。

http://www.afpbb.com/articles/-/3139719
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