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豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

地球は生命に適した「特別な惑星」か?

2017-08-20 08:30:07 | 研究
地球は、生命の基本要素である液体の水を保持できるという点で異色の存在だとする研究結果がNature Geoscienceに発表されたそうです(AFPBB NEWS)。太陽に似た恒星を周回している太陽系外の惑星は、進化の過程で水が豊富に存在する段階を経る可能性が高いとする説があるそうです。初期の地球のように氷に覆われ、生命のいない惑星が「ゴルディロックス・ゾーン(Goldilocks Zone)」と呼ばれるちょうど適切な距離にある軌道を周回している場合には、若くて暗い主星の温度が上昇し始め、太陽に似た状態になると、表面の氷が溶けて、水が豊富な段階に入ると考えられるそうです。木星の衛星エウロパ(Europa)や土星の衛星エンケラドス(Enceladus)などの太陽系内にある氷に覆われた天体や、他の恒星系にある「系外惑星」などは、この段階を経て生命生存可能な状態になる可能性があると、この説は主張。ですが、今回の論文によると、これが実現する可能性はこれまで考えられていたよりも低いというもの。地球の特徴の一つである大気中の温室効果ガスが存在しなければ、惑星を覆う氷を溶かすのに必要なエネルギーの値が非常に高くなるため、氷の惑星は生命存在に適した中間段階を経ずに、凍結した世界から灼熱の世界へと一気に移行すると考えられることが分かったということです。

http://www.afpbb.com/articles/-/3137690
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