健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

他人の細胞で肝硬変改善

2017-08-12 08:30:40 | 研究
他人の脂肪の間葉系幹細胞を使って肝硬変を改善させる初の臨床試験(治験)が9月にも始るとの発表があったそうです(YOMIURI ONLINE)。2年間で15人に実施、肝硬変治療薬として2020年度の承認を目指すそうです。肝硬変は、C型肝炎ウイルスの感染や栄養過多による脂肪肝などで組織が繊維化して硬くなり、肝機能が低下する疾患で、国内の患者数は約40万人。治療法はなく、悪化すれば肝移植が必要。治験対象は中等度の肝硬変の患者。特定の医療機関から、患者の同意を得て脂肪の提供を受け、間葉系幹細胞を抽出して培養し、この間葉系幹細胞を患者の静脈に点滴。5か月後まで4回検査を行い、改善度合いを確認するそうです。肝硬変のマウスに行った実験では、繊維化した組織が溶け、肝臓の修復が確認されたそうです。

http://www.yomiuri.co.jp/science/20170728-OYT1T50174.html?from=ycont_top_txt
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