健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

iPS心筋

2017-08-05 08:30:46 | 研究
iPS細胞(人工多能性幹細胞)から作製した心臓の筋肉(心筋)のシートで重い心臓病患者を治療する臨床研究を、大阪大学の特定認定再生医療等委員会に申請したという発表がありました(YOMIURI ONLINE)。同委員会と厚生労働相の承認を得た後、来年前半にもiPS心筋移植を始めたいということです。もちろん、iPS細胞を利用する心臓病治療の申請は初めて。申請は7月20日付。計画では、iPS細胞を心筋細胞に変化させて直径数センチの円形シート(厚さ0・1ミリ)に加工。心筋梗塞などが原因で心機能が低下した重症の虚血性心筋症患者の心臓に貼り付けるというもの。移植後は1年間にわたって安全性や心機能の改善効果を調べるそうです。研究には、協力する京都大が備蓄するiPS細胞を使用。京大が健康な人の血液細胞から作製したもので、患者自身から作るよりもコスト削減や期間短縮が可能となるそうです。

http://www.yomiuri.co.jp/science/20170721-OYT1T50065.html
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