鴨居には小春くる匣歯に芋か
支那毛皮鞣し伸しめな我が毛なし
蜜柑もぐ手先拭きさて愚問加味
鎌鼬狂い老いる朽ちた今か
うろこ雲金掘る本気もぐ古老
ツボに来た狂い老いる句滝に没
綿入れか二番現場に彼いたわ
宍道湖に在れとカトレアに個人史
黄赤の穂二輪三里にほのか秋
霊気浮く刈り田祟りか空気入れ
芋思い肉焼く役に胃も重い
消えん絵入れマタギ多磨霊園駅
予選悪し月代敷きつ思案せよ
湯浴み待つのも手伊達者つまみ鮎
満月は気入れブレイキ発言魔
