回文は行く その四千七百五十四

軽き笑み池涸る家計見得切るか

回文は行く その四千七百五十三

シン短歌隙間土間キス感嘆し

回文は行く その四千七百五十二

木炭で描く九九が絵電卓も

回文は行く その四千七百五十一

鳩よもし知らば気晴らし霜夜とは

回文は行く その四千七百五十

雁木鉄筋ね記念切手銀河

回文は行く その四千七百四十九

友の蕪炊けば捌けた部下の元

回文は行く その四千七百四十八

何だとも言わずにズワイ元旦那

回文は行く その四千七百四十七

友愛とテッサ勝って問い合う湯

回文は行く その四千七百四十五

神の留守極辛覚悟するのみか

回文は行く その四千七百四十四

デマ喰らう呪い黄色の裏熊手

回文は行く その四千七百四十三

錆びる箱愛しい品か小春日さ

回文は行く その四千七百四十二

馬鹿なのか野次終えおじや彼の半ば

回文は行く その四千七百四十一

文革はカンナ苦難か吐く幹部

回文は行く その四千七百四十

梨入れし機械化笊籬指令しな

回文は行く その四千七百三十九

文才が無視に身に沁む概算部