一生

人生観と死生観

借金財政と高齢者問題

2010-01-23 15:50:57 | 哲学
1月23日 晴れ
 われわれ高齢者は10年先に生きておれるか分からないが、それにしても今の日本の借金財政には非常な危機感を持っている。年々増えるばかりの国債残高である。民主党政権になっても、事業仕分けで節約する話はあったが、結果としてはそれほどの効果は上がらず、実験として面白いと言う程度にしかならなかった。高齢者の数は年々増える一方で、年金や医療費の増大が経済を圧迫することは目に見えている。膨らんだ経済規模を圧縮することは容易でない。
 高齢者のケアは経済だけではすまない。心の問題、とくに「生き甲斐」をどう作るかは老齢者の幸せの保証として、「コンクリートから人へ」のスローガンを掲げた現政権として大変重要なものと思う。この点日野原先生の「新老人の会」の目指すところは多くの人に受け入れられるものであろう。ただ具体的な問題にはいろいろなアプローチがあり、必ずしも満足に行なわれるとは限らない。入会者も多いが、脱会者も多いそうである。今のところ総数が増加しているので首脳部は心配していない。心の問題は強制するような話ではない。理想としては各自の自由な発想が生かされ、参加者が参加する喜びを感じてくれればよい。補助金はあればよいが、なくてもやれるような工夫が会を生かすであろう。「金より心」と言うことを忘れてはならない。