一生

人生観と死生観

安心2題

2010-01-02 13:35:03 | 哲学
1月2日 晴れ
 ありがたい晴れが続くが、朝は寒い。
1月2日の朝までに見た夢を初夢と言うことになっている。それについては昔からいろいろ書かれている。よい夢もあれば悪い夢もあることは当然であるが、悪い夢の方はわざわざ書く人も少ないから、よい夢が世の中に喧伝されることが多いであろう。忙しい日常から解放されて正月の休み気分で見る夢は壮大な未来に関するものであって欲しいものだ。内村鑑三の晩年のある年に見た初夢は世界に流れる福音の恩恵の露であった。私の夢はもちろんそんなに大きいものではないが、次のことが残っている。
 舟を漕いで人生の晩年にたどり着いたところは、島の外れのように見える大地であった。声が聞こえた。此処は安心の島だと。そうか、もろもろの心配事はあったけれども、最終的には上なる至高の存在、神に任すそれ以外にありえない。そこにはすべてを統べたまう神意が働いていると信じよう。安心の島はそのようなところだ。
 借金大国日本について考える。その安全ラインとは何か。国民総資産の上からは日本は大変な金持ちで、1400兆円もある。日本政府と地方自治体の借金は既に800兆円を超えている。外国資本ではなく日本の資産が大部分を占めているだろうから今のところ破産状態ではないが、普通の家庭でこんなことをしたらとっくの昔に破産だ。政府は権力を持っているので、最終は増税となる。増税も徐々にかつ合理的にやらないと政権は潰れる。贅沢になった生活を引き締めるのは大変な努力が要る。それでもやらねばならぬ。戦後の貧乏生活の経験者がまだ生きているうちがいいかも知れぬ。1000兆円を越える借金は不可だ。これが私の見る安全ラインだ。限度は目の前だ。皆が自覚せよ。