一生

人生観と死生観

ああ健忘症

2010-01-06 21:24:05 | 哲学
1月6日 晴れ
 何だかアルツハイマー病の入り口みたい。頭がぼーっと冴えない。お客を前にして、足取りが乱れ、目的の店の前を通り過ぎるとは。言葉は出るものの、呂律が回らないというほどでもないがなんだか怪しい。そして鍵をポケットから出したが、落としたのか行方知れずになった。睡眠不足が続いた所為かこんな情けない有様になる。健忘症と言うのは時にありがたいこともあると自分に言い聞かせてみる。くよくよしないですべてを任せられること。でも鍵がないことは差し支える。そこで方々探してみるが出てこない。鍵は複製できるものばかりばったの出手は打てる。町の合鍵屋に持って行けばよいのだ。そんなに気に病むこともない。と自分を慰めてみる。
 ああしかし健忘症は困る、不便だ。頭が良いほどではないが、悪くはないと思っていた自分に打撃だ。何たることか。
 しかし此処で一息。私は特別に使命のある人間だとすれば、こんな運命も甘受することだ。愚か者も利口者も同様に愛される神には差別なき運命を人間に下す自由がある。