一生

人生観と死生観

幼子の力、希望はいずこ

2010-01-18 15:46:40 | 哲学
1月18日 晴れ
 いのちのあり方はまことに不思議なものがある。全世界に広がった生物の多様性はダーウィンの進化論で説明され、科学の対象になってきたとは言うものの、まだまだ説明しきれないいろいろな様相があるように思われる。
 幼子乳飲み子の発達の様相を見ていると、いのちの発展性が本当にわれわれを驚かせる。それは無限の可能性さえ思わせる。そしてこの可能性の中に希望がこもっていると嬉しくなるのである。多くの若い父親、母親たちは子どもをもった喜びにあふれる。信仰を持つ人たちは神によって創られた生命が連綿として今日に至ったと感謝する。キリスト教でもイスラム教でも子どもは未来の象徴であり、希望である。
 ところが最近は子どもを虐待し、果ては死なせる親が出てきた。恐るべきことだが、だんだん顕著になっているようだ。幼子の中のいのちの力を見ることのない人たちである。こういう人たちは自己中心であり、衝動的であって、本当のいのちを知らない。希望も持たない。希望をたずね求めることもないのである。現教育の衰退を象徴するようなことである。