一生

人生観と死生観

宮城県中央児童館の閉鎖問題

2007-10-09 22:27:46 | 生活
10月9日
 宮城県中央児童館閉鎖についての問題もう一度。まず前回10月8日のブログの訂正。去年県は「500万円かけて耐震補強した」は「耐震診断した」に訂正。したがってつずく3行は「予算無駄使いだ」まで削除。「しかし」を加え、「そのまま放置したら」につずく。
 さてしも困ったことだ。私は児童館の裏庭一帯が実に美しい天下の名所だと思っている。現に仙台市の名所百選のひとつとしてガイドブックに載っている。そして
ドイツの彫刻家イングリット・バウムゲルトナー女史制作のいのち像などいのち3点セットの芸術品がここにあり、いのち像に近寄るとオルゴールが鳴るようになっている。よく知られたウェルナーの「わらべは見たり」の曲だ。また大正期の童謡文学を記念するおてんとさんの詩碑3点がどっしりと座り、重みを加えている。そして日本最初の巨大遊具を用いたモデル遊園も見事だ。これらのものはいずれも文化財的価値が高いものばかりである。どうして見捨ててよかろうか。緑豊かな庭も愛好家にはたまらない魅力である。仙台市や宮城県のみでなく、日本各地から来る旅行者も感心している。ときたま訪れる外国からの旅行者が素晴らしいところだというではないか。これらの宝を県は放棄するのだろうか。あまりにも短慮と言うべきではなかろうか。経済や効率より心の問題。それを無視して子どもの育成や教育ができるはずがない。

アイヌ語地名

2007-10-09 02:45:58 | 歴史
10月9日
 日本全国に分布するアイヌ語地名だがことに東北に多いとされる。研究者も多いらしく、関心をもつ人も相当な数だ。福島県で講演会があって専門家が呼ばれたそうだ。アイヌ語は日本語と際立って違うので目立つが、日本地名の中でそれとは少し違った意味で考えられなければならぬものがある。私のこの年来の主張はなかなか認められないが、本当は大事なものだと思っている。
 それは何か。日本海沿岸のところどころにアイヌ語でもなく、日本語としても解釈不能と言う地名が存在するのである。例えば石川県の能登地方。羽ぐいという地名があるが、これは何の意味だろう。また福井県の若狭地方もそうだ。敦賀は鶴に関係ある地名と言うよりは、男鹿半島の男鹿に近い響きを持っているように思われるが如何。
 七福神の大黒は恰幅がよいが、その傍にいる恵比須はスマートだ。行動力に富
み動き回っているから大黒のように肥満になっている暇がない。恵比寿はさまざまな書き方がある。恵比寿,夷、戎、まで来ると、蝦夷の民を思わせる。蛭子の文字は日本神話のイザナギ、イザナミの国作り(国生み)の蛭子そのものだ。胡と来れば中国からの漂流民を思わせる。恵比須は多義的な存在かも知れぬ。つまり日本人から疎外された民で時として福をもたらす人々。それが日本海沿岸の各地にいた。
 いずれにしろこういう人々や、上記地名の意味など、歴史的解明が進むとよい。