古稀からの手習い 水彩ブログ

人生の第4コーナー、水彩画で楽しみたいと思います

南部鉄瓶に湯呑み(教室にて)

2018-03-05 06:59:56 | 静物(彫像・置物・人形など)
先日の教室(2.23 小玉精子先生)です。
モチーフ担当の方が南部鉄瓶と自分で造られた湯吞みをご準備下さいました。

南部鉄、どこからどう描こうかとか思案していたら、その担当の方から
“コブの流れにそって大まかにラインをひき、その交差点がツブツブの細部の位置だ”とのヒント。
これに従い教室では構図を下書きし、
帰宅後、厚手の水彩紙に変えて、教わった手法で、もう一度最初からのやり直し。

ついで、色を乗せようと、撮ってきた写真をズームアップしたら、チョイとした発見。
この黒っぽいどんよりした色には、青や紫、茶、それにピンクなどまで、
結構多くの色が混じっており、混色の原点を思い知らされました。

折も折この教室の翌日、我が家の故障したテレビの買い替えのため新宿へ。
4k対応のテレビを購入しましたが、その時の大きなテーマが映像のツブツブ・・・そう、画素です。
私の中ではほぼ同じ時期に、南部鉄とテレビの、何とも奇妙な“ツブツブ”のマッチング。

一方の湯吞み、こちらはご自分で造られた由。
私は陶芸はやりませんが、描きながら、その模様、色合い、容、そしてしっとり感や渋み・・・。
“どうやったらこんな逸品ができるのだろう!”とただただ感服。

このえも言われぬ風情はとても描けませんが、これに少しでも応えねばと、気合だけは入れて描きました。
厚手の水彩紙に絵具と墨と水の力、そして紙に溶け込む時間・・・これらに頼りつつ、期待しつつの一枚です。

拙ブログ・墨絵のカテゴリーでアップしている「湯吞み」(2011.1.6付)を思い起こしたことでした。

あえての無理筋を理屈っぽくいえば、南部鉄が具象的でデジタルならば、湯吞みは抽象的でアナログ、
何やら対称的な面白い題材でした。

梅を目立たぬように後方に添えました。
なお、墨は湯吞みだけでなく、瓶、梅、バックなどすべてで使用しております。

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2 コメント

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Unknown (相模の介)
2018-03-06 19:00:26
鉄瓶への陰影の描き方が上手なので、南部鉄の素材が持つ冷たさや堅さが、粒粒の一つ一つまでリアルに感じます。
目立たぬように後方に添えられたという梅の風情は脇役にはもったいない存在感ですね。
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Unknown (mori)
2018-03-05 07:20:02
いや~南部鉄瓶リアルですね。コメントを読んでデジタルとアナログに思わず成程と納得しました。それからコップ、敷物、梅、バックがそれぞれの立場と言うか持ち場と言うかを果たして見事に描かれていると思います。
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