緑一杯の梓川です。
3年前の夏、白馬経由で上高地を訪ねた時の光景です。
河童橋からやや下ったあたり、左岸から右岸へ、上流を望んだポイントでの光景です。
そもそも透明な水に色はないのかもしれませんが、
この梓川は、周囲の、多くの緑も含みこみ、独特の色合いをもっていました。
川底の石や砂の色も交じり、光の反射もあります。
画面右上では墨も使ってみました。
絵の具の黒と比べ、墨の濃淡によって水彩紙への潜り方が違うようにも感じました。
これを利用した立体感や遠近感の表現も面白いのかな、とも思ったりしています。
かつて、友人の新出紀久雄画伯(雪の描き方が天才的な水彩画家)が「緑と水の流れを描く難しさ」を語ってくれたことを思い出します。
梓川の清流、緑を映すとこのような涼やかな情景になるのですね、恥ずかしながら現地を知らない私は是非とも訪れてみたいです。