古稀からの手習い 水彩ブログ

人生の第4コーナー、水彩画で楽しみたいと思います

穏やかなハーバー(展示会出展予定作品)

2024-06-17 06:59:32 | 風景(全体)

現在お世話になっている新百合絵画クラブ(昨年名称を変更 小玉精子先生)
の作品展が下記で行われます。
私が出展する予定(2点)のうちの1点です。
「穏やかなハーバー」とのタイトルで、
元は2023.10.16付拙ブログ「夕暮れ時のハーバー」からです。
そこでも書きましたが、
私なりのこの絵の主題は、画面の下(手前)1/3程度の穏やかな海の部分の表現です。
ギザギザしたシャープな波はそれなりの苦労はありますが、
ホンワカ、ノッタリした波は、こちらはこちらで結構悩ましいものです。
水彩技法として柴崎春通先生の“wet in wet”を学ぶなか、
イギリスの画家Tim Wilmot の
“Watercolour demonstration - How to paint boats, water and reflections”
というyoutube動画に出会い、これを何回も何回も見ながら、
そして何十枚も失敗を重ねながら描かせていただいたものであります。

下1/3については、水彩紙、絵の具、水、そして時間の按配加減ということになります。
なかでも数回(本絵で4回)にわけ逐次に、
相応の時間(同数分)をおいて、より濃い色を乗せていきますが、
その手順、特にそのタイミングがまず難しいところです。

また途中、一端色を乗せたら、しばらくはそれをいじらない、
そうです、“紙と水と時間に任せる”という“水彩画の水彩画たる所以”ともいうべきこと
・・・これがなかなか出来なかったのです。
失敗の多くはこの過程で起き、ついつい筆を入れてしまい、
結果、ノッタリ感とは程遠いものになっていました。

やっとその辺のツボの触りが分かりかけてきたかな、と。

絵の中、フラッグ等で部分的に赤や紫のところがあったり、
夕陽と反射部分はイエローオーカー(黄)を使っていますが、
それ以外、即ち絵の大半部分は、
コバルトブル―(青)とバーントシェンナ(茶)の
2色だけの混色です。
筆は、丸筆(ホルベインNEW RESABLE 18号)1本で描いてみました。



[新百合絵画クラブ作品展]
のご案内

期日:6月21日(金)~6月26日(水)
時間:午前10時~午後5時まで
会場:麻生区区役所・麻生文化センター内「市民ギャラリー」
(小田急線新百合ヶ丘駅北口下車 徒歩4分)
私の受付担当:6月24日(月)午後   6月26日(水)午前

約20名の方々の力作ぞろいです。
お出かけいただければありがたく存じます。


 








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2 コメント

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Unknown (mori)
2024-06-17 07:13:11
覚えています。懐かしい感じがしました。
コメントにも書かれていますが、以前も見事に描かれた穏やかな海面にゆったりと浮かぶボートを見て随分気持ちが落ち着いたと言うか穏やかな気持ちになったものです。
ボート、旗、遠方の山、空を描くのも大変だったと思いますが、私は海面が主役の感じがします。
穏かな海面にわずかな波、ボート、空、山の影等見事に描かれていると思います。
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Unknown (サガミの介)
2024-06-17 09:22:19
地縁があり度々訪れた油壷のヨットハーバー、その水面は作品のように穏やかで、漁港と違いゆったりとした微妙な揺れ、揺らぎがありました。
実景とも写真とも違う絵画、アップされたときにも感じたこの作品、思いを込めた絵画だからこそ表現できるものだと思います。
作品展への出展にふさわしいものと思います。
返信する

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