この前、図書館で借りた本の中の1冊。
河合隼雄さんは日本の心理学者・心理療法家。ずいぶん前になるが朝日新聞に”おはなし おはなし”というタイトルで連載されており、とても内容が好きで楽しみに読んでいた。
心理学はもともと興味があったので、いつか時間が出来たときにはちゃんと勉強してみたい、と思っていたので『時間』という贈り物が与えられている”今”ちょっとずつかじっていきたいところ。
箱庭療法を日本に取り入れたのもこの先生らしい。
以前、お世話になっていた心理の先生のところで実際に箱庭療法(心理療法の一種で、縦57cm×横72cm×高さ7cmの箱の中に、クライエントが、セラピストが見守る中で自由に部屋にあるおもちゃを入れて行く手法。表現療法に位置づけられるが、作られた作品は言語化される時もある。基本的に自由に見守られながら表現することが重要であるといわれている・・・引用)を受けたことがある。
言葉で上手く表現できないものを、その時に感じた思いや感覚を自由に箱の中で表現した。出来上がったあと作ったものを見ながら先生が色々なコメントをくれる。
それによって自分では気づけなかった感覚や頭では自分勝手に「絶対にこうなんだ!」と決めつけていた事柄を実は心は全然違うことを感じていた、など”様々なことに気づかされた。
気づくことで、“ストーーン”と頭から心に落ちて、前をはばかっていたのは自分じゃったんじゃんと妙に納得、安心したのを記憶している。
自分のこころもようわからへんのに、人のこころの中はわかるわけがないです。。。
わからないからじーっと自分のこころを近づけて寄り添ってあげることが大事なことなんだと音楽療法の仕事をして強く強く思います。なかなか近づけない自分の弱さがあるけどねえ