音楽のちから

ここ何日かの２つの出来事。

『音楽のちから』がある２人の心を揺さぶりました。

１つはあるご夫婦のお宅にお邪魔したときの出来事。
リビングに３０年以上も前のピアノが大事にピカピカに置かれていた。そのピアノは一人娘さんが小さい頃から弾いていたものだったがその娘さんが２０代で亡くなってそれ以来、一度も弾かれることはなかった。
ひょんな話から、私が弾くことに。
１０年以上も調律をしていないのでかなり音は狂っていましたが、心を込めて少ないレパートリーの中から２曲ほど弾かせてもらいました。

弾き終わると奥様は泣いておられました。
娘さんを思い出したのと、嬉しかったのと・・・色んな感情を音楽が引き出してくれました。


２つ目はある３０代の男性。車椅子のその方は趣味も広く、車を運転しながら遠くまで色んな活動をしています。
「楽器なんかもやってみたい！」と言っていたので、先日ある場所で行われた太鼓のワークショップを紹介したら、小雨の降る中やってきました。
指先が屈曲しているので、初めは叩くのが難しそうでしたが、慣れてくるとリズムに乗って楽しそうに叩いていました。
終了後、その喜びを他の人に嬉しそうに伝えていました。誰かに伝えたいほどたのしかったんだなあと思いました。


音楽のちからはやっぱりすごいですね。
何の理屈もなくて、その人の心にスーッと入り込んでいくのですから。


またいいことがあるように地道に謙虚にやっていきます