music wind 

音楽を通してたくさんの人との出会いや心のふれあいをかいてます。

マイラブ~神様の両手~ これから (最終章)

2005-10-03 23:09:12 | 『ダイビング事故からの生還』体験物語
 人は生きている間に様々な体験をする。
楽しいこと、嬉しいこと、辛いこと、悲しいこと多々…。
山あり谷ありとは良く言ったもので私は地球の裏側まで行ってしまうくらいの谷底に落ちてしまったがたくさんの人たちのおかげで帰ってくることが出来た。

見方によれば「まあ、気の毒に。」とも言われそうだが、あの体験があったから今の自分があり、これからの人生の扉を開くことが出来たのだからとても貴重な体験だったと感謝している。

とは言いながらも「なんで私だけこんな目に遭うのー!」と大声でわめき散らしたい気持ちになることもあったけどね・・・

でもこんなことにも気づいた。
それはたくさんの人たちが、私がただ生きていることだけを喜んでくれて、温かく見守っていてくれていること。
特別に誰かのために役にたっていなくても、着飾っていい人ぶっていなくても『素のわたし』存在そのものを尊び、心から大切に受け入れられていることに私自身が気づかされた。自分に自信のなかった私にとってすばらしいプレゼントだった。

本当はどんな人もみな受け入れられた存在であるのになかなかそのことを自分自身で気づくのが今は困難な世の中だ。
「私は、本当は役に立っているのだろうか?」
「自分の存在なんて人は感じているのだろうか?」
など日々思い悩みを抱えている人がたくさんいる。

私は幸いにもこの体験を通して自分自身と見つめ合い、葛藤しながらも自分の道を探すことが出来た。これから音楽を通してたくさんの人と出会い、一緒にいろんなことを感じながら成長していけたらいいなあと思う。



ダイビング事故後、海中42メートルの暗黒の中で碇に引っかかった哀れな自分の姿の夢をしょっちゅう見ていた。

こわかった。

でも最近こんな夢に変わった。

海中42メートルのアンカーロープの先の碇は、ほんとは神様の両手で、私が落ちないようにずっとずっと抱きかかえてくれていたのだ。
意識がなくなっても私は無意識のうちに『生きたい!』と叫んでいたのかもしれない。

何事も諦めてはいけない。

どんな暗黒の闇の中で苦しい中にあっても必ず守られているのだから。
もっと自分を信じて自分に力をつけて明るく生きていきたい。

一度しかない人生だから。





おしまい。読んで下さってありがとうございました。
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