本家ヤースケ伝

年取ってから困ること、考えること、興味を惹かれること・・の総集編だろうか。

飛田東映3本立。

2009-11-20 22:45:03 | 
1.男はつらいよ(第39作)寅次郎物語

*寅次郎は今回、急逝したテキヤ仲間=「般若の政」の遺児・秀吉(←名付け親は寅次郎)を連れて母親捜しの旅に出る。向かう先は伊勢志摩方面ーー吉野山・大和上市・二見浦・和歌の浦・英虞湾etc.ーーで、そこで今回のマドンナ・高井隆子(秋吉久美子)と出合う。彼女もまた旅人で、軽自動車を駆って一人で化粧品の実演販売のルートセールスをしている。

*和歌山へ行く途中寅と秀吉は天王寺で一泊するのだが、私は地元だけれど、駅前のどのあたりをイメージしているのかよくわからなかった。あちゃ。

*秋吉久美子といえば『赤ちょうちん』(共演高岡健二・監督藤田敏八)で「鶏てんかん」で「餓鬼が餓鬼生んでどうすんだよ!」なのである。何のことかわからない人は是非映画を見て頂戴ねっとんとん♪

*とらやでは三平ちゃん以前の別の店員が働いているが、彼はまだキャラ化されていなくて名前もないようだ。結婚したタコ社長の娘(美保純)がよく手伝いに来る。

*山田組・すまけいは今回は英虞湾巡りの連絡船の船長役、笹野高史は旅館の親父役で出ている。

*御前様とさくらの対談は今回は帝釈天境内で行われる。御前様はそこで「仏は愚者を愛している。私のような中途半端な坊主よりも、寅の方を愛している」のだと言い、境内の落ち葉焚きでヤキイモを焼いて喜んでいる源ちゃんを見て「あいつは愚者以前だ。困った」と嘆く。

*柴又駅前まで伯父さんを見送りに来た満男は「人間は何のために生きているの?」と寅に根源的な質問をし、寅は「人間《生きていて良かったなあ!》と思うことがあるだろう?そのときのために生きているんだ」と答える。

*京成線や新幹線の「電車の別れ」に加えて、(離島巡りの)「連絡船での別れ」なども山田監督が好んで使う設定である。今回はラストで秀吉が、寅の乗った船を岸壁から追いかける。

 goo映画のネタばれあらすじでは: ↓

秋晴れの昼さがり「とらや」を秀吉という男の子が訪ねて来た。秀吉は寅次郎の香具師仲間“般若の政"とふでの子供だった。しかし政は女・酒・賭博に溺れたあげく、ふでに蒸発された。それからの政は秀吉を連れて放浪の生活を送っていたが、病に冒されこの世を去ってしまった。「俺が死んだら寅を頼れ」という遺言に従い、秀吉は郡山から柴又へやって来たのだ。事情を聞いて「とらや」の皆はびっくりするが、間もなく寅が帰ってきた。寅と秀吉の母親捜しの旅が始まった。大阪の天王寺では誘拐犯と間違えられて派出所に連行されたりしたが、おふでさんが新和歌浦のホテルで働いていることをつきとめた。しかし、訪ねるとそこにはおらず吉野に移ったという。寅は元気のない秀吉を励まし、吉野へ行くがそこにもふではいなかった。その晩、秀吉は旅の疲れから高熱を出し、旅館で寝込んでしまった。子供を扱い慣れない寅次郎は大あわてだが、たまたま隣室にいた高井隆子という女性が看病を手伝ってくれた。医者も往診に来て、翌朝、熱は下がり秀吉は元気になった。その日、3人は仲睦まじく近くの観光名所などをめぐった。寅は隆子に不思議な縁を感じた。旅館の主人の勘違いもあって2人はこの数日、「とうさん」「かあさん」と呼び合っていたのだ。隆子は化粧品のセールスマンとして働いていたが、美貌のわりには幸福とはいえない女だった。隆子と別れ、寅と秀吉の旅は続いた。吉野からふでが働いているという伊勢・志摩へやって来た。連絡船を降り、目当ての真珠店へ行くとふではいたが、病気のため海岸の病院(←註:既に病院は退院していて「女主人の亡父の別荘」が正しい)で療養中とのことだった。久しぶりに対面する母と子を見て、寅はホッとするのだった。寅は引きとめられたが、秀吉が自分に未練をもってはいけないと連絡船の乗り場へと急いだ。そして心を鬼にして「おじさんと一緒に柴又へ帰りたい」という秀吉を叱るのだった。正月に隆子が「とらや」を訪ねてきた。秀吉をはさんで「とうさん」「かあさん」と呼び合っていた当時のエピソードで皆、盛り上がっている。ふでからは「秀吉と2人で幸せに暮らしています」と年賀状がきていた。年が明けて寅次郎は二見が浦で、露店を開いていた。仲間のポンシュウと雑談している寅の前をふでと秀吉と連絡船の船長が仲睦まじく歩いていた。

・・となっている。

男はつらいよ 寅次郎物語(1987) - goo 映画男はつらいよ 寅次郎物語(1987) - goo 映画

赤ちょうちん(1974) - goo 映画赤ちょうちん(1974) - goo 映画

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2.シャブ極道

 goo映画には「性的描写以外で初の《性人指定》を受けた」とあるのだが、これは当然《成人指定》の誤りである。笑。
 タイトルでわかるように、これはシャブ中毒のヤクザの物語である。主演を張っているのがなんとあの役所広司で、相手役が「愛と誠」の早乙女愛である。あと役所広司の幼馴染で彼を補佐する役を渡辺正行が好演している。

シャブ極道(1996) - goo 映画シャブ極道(1996) - goo 映画

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3.きさらぎ無双剣(1962年←goo映画では「1982年」の作品となっているがこれは20年もサバを読んでいる。笑。画面が新しかったから、これはフィルムがリメイクされた年を意味しているのかも知れない。)

 出演は:

市川右太衛門(主演。秘剣=きさらぎ無双剣を操る謎の剣客。実は播州三日月藩藩主で吉宗の友人)、松方弘樹(←「神田の悠之吉」という善玉の盗人)、高田浩吉(大岡越前)、里見浩太郎(←酒に溺れて旗本の家督を次男に譲った浪人・高田左近)、近衛十四郎(←剣豪だが悪徳商人・備前屋に雇われる)ら豪華キャストで、昔の「東映オールスター」と言って差し支えないだろう。
 時代は将軍吉宗(東千代ノ介)の御世で、「江戸の町を騒がす不穏な動き」と言えば背後にいるのは尾張大納言ということになっている。
 これはもう、私が子供の頃から、勧善懲悪型時代劇の悪の頭目は、どういうわけか、徳川御三家の筆頭・尾張藩ということになっているのである。
 尾張藩と言えば濃尾平野の豊穣な地勢を背景に、過剰なまでの自信から「将軍職、何するものぞ」の気概があり、結果徳川三百年の歴史上藩主を一度も将軍職に送り込めなかったばかりか、幕末身内で真っ先に江戸幕府を裏切ったのもここなのである。
 吉宗の時代には緊縮財政の基本方針に逆らって、財政ジャブジャブの放漫経済こそが活性化を齎すのだという亀ちゃん顔負けの施策を実行して、町衆の経済と文化を浮揚させ、ついでに廓なんかも繁栄させたらしい。ぁそ。

 以下gooの作品解説によれば: ↓

尾張藩江戸上屋敷では尾張大納言継友を中心に、家老大道寺駿河守、作事奉行柳沢備後守らが材木商備前屋藤兵衛の寮で開かれる一通の書状を囲んで密議をこらしていた。それには尾張を中心とする将軍家覆滅に加担する幕閣のお歴々の名が記されてあった。その密議を盗み聞きした女中の志乃は捕えられ檻禁された。柳沢は背後関係を狙って志乃の養父源兵衛の店に刺客を送った。だがその店の居候で道楽旗本の高田左近に追っ払われてしまった。その頃、大岡越前守の特命をうけて神田の悠之吉は、竜胆月之介を迎えに江戸を旅発った。

五味康祐原作・京都新聞連載「如月剣士」より「旗本退屈男 謎の珊瑚屋敷」の結束信二が脚色、「地獄の底をぶち破れ」の佐々木康が監督した剣豪篇。撮影は「ひばりのおしゃれ狂女」の鷲尾元也。(キネマ旬報 全映画作品データベースより抜粋)

・・となっている。

 また【おうちで見る映画とドラマ】では: ↓

五味康祐原作・京都新聞連載「如月剣士」より「旗本退屈男 謎の珊瑚屋敷」の結束信二が脚色、「地獄の底をぶち破れ」の佐々木康が監督した剣豪篇。撮影は「ひばりのおしゃれ狂女」の鷲尾元也。
尾張藩江戸上屋敷では尾張大納言継友を中心に、家老大道寺駿河守、作事奉行柳沢備後守らが材木商備前屋藤兵衛の寮で開かれる一通の書状を囲んで密議をこらしていた。それには尾張を中心とする将軍家覆滅に加担する幕閣のお歴々の名が記されてあった。その密議を盗み聞きした女中の志乃は捕えられ檻禁された。柳沢は背後関係を狙って志乃の養父源兵衛の店に刺客を送った。だがその店の居候で道楽旗本の高田左近に追っ払われてしまった。

# 市川右太衛門 イチカワウタエモン (竜胆月之介)
# 松方弘樹 マツカタヒロキ (五つ目小僧)
# 高田浩吉 タカダコウキチ (大岡越前守)
# 近衛十四郎 コノエジュウシロウ (蒲生鉄閑)
# 里見浩太朗 サトミコウタロウ (高田左近)
# 東千代之介 アズマチヨノスケ (徳川吉宗)
# 若山富三郎 ワカヤマトミサブロウ (立花隼人正)

・・となっている。今から50年近く前の映画だからみんな若かった。w

きさらぎ無双剣 - goo 映画きさらぎ無双剣 - goo 映画

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