本家ヤースケ伝

年取ってから困ること、考えること、興味を惹かれること・・の総集編だろうか。

石破動くか。

2014-08-25 12:20:58 | 政治
 石破氏、安保相固辞の意向 週明けにも首相に伝達へ
2014.8.23 13:03 [安倍内閣]

 自民党の石破茂幹事長が、9月上旬の内閣改造と党役員人事をめぐり、安倍晋三首相から受けていた安全保障法制担当相への就任要請を固辞する意向を周囲に示していることが23日、分かった。首相は週明けにも石破氏と会談し、幹事長交代と安保相就任を重ねて要請する見通しで、石破氏は自らの考えを伝える。

 石破氏は安全保障法制をめぐる首相との考え方の違いから「自分が就任することで国会答弁などで首相の足を引っ張ってはいけない」と周囲に語った。ただ「首相からきちんと話を聞いてからだ」とも漏らしており、流動的な面もある。

 石破氏は集団的自衛権の行使を担保する「国家安全保障基本法案」の制定を持論としており、閣議決定で対応した首相と隔たりがある。安保相就任固辞に傾いた背景には、来年秋の総裁選出馬をにらみ、首相と距離を置いたほうが得策との判断もあるとみられる。

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 以上MSN産経ニュースからの引用終わり。
 森元総理あたりの入れ知恵だろうか、安倍が9月初頭の内閣改造の自称「目玉」である《安全保障法制担当相》を「石破さん、あんたに任せるから幹事長職からは降りてくれないか」と石破に再三要請したが、石破は幹事長続投とセットでなければ受けられないときっぱりこの安倍提案を拒否したというのである。そして「石破派」の旗揚げへと一気に攻勢を続行するというのがこのニュースである。

 普通に考えれば総裁選敗北後は安倍と二人三脚でやって来た石破が、果たして安倍に叛旗を翻せるかどうかは、偏に自民党の党内事情にかかわってくる。自民党内に内紛を起こすだけの「余力」が未だ残っているかどうかだが、「1強多弱」という政治状況を鑑みれば余力は充分残っていると判断するだけの根拠はある。

 「石破は進むも退くも難関」という一種自家撞着に陥っているのだということは私がかなり前から指摘していたことだ。ただ今朝(8/25)の読売(NTV系)の番組では(私は忘れていたことだが)辛坊キャスターが、先の総裁選では石破が地方票では安倍をリードしていたのだよと指摘していた。(地方党員票では165票と安倍の倍近く稼いでいたのだ。「反過疎化」の代表選手なのだろうか?)安倍は地方の組織票では劣勢だったところを国会議員票(こちらの方が一般票より何倍も比重が高い)で逆転してしまったわけだ。辛坊キャスターはまた、「**担当相」などという役職にはバックに官庁の役人が付き補佐してくれるわけでもないから、こんなものは一種神棚・名誉職への棚上げ同然だという指摘もしていた。自民党内の金を一手に差配出来る幹事長職から無為無能の名誉職への「転進」では、これは石破は死んでも受けられないだろう。幹事長職を追われて無役の普通の議員さんになることをも、石破は既に覚悟しているという報道もある。「無役なら埋没するぞ」と安倍は高飛車に出て石破を露骨に脅しにかかっているそうだ。石破がどこまで本気か値踏みしているのだろう。

 政治家の本能とでも言うのか、石破にしてみれば政治家になったからにはトップの座を目指して当然、いつまでも安倍を支持して「配下の一員」として後塵を拝していたのでは自分の出番というものが永遠に失われてしまう。
 凡そ「トップの座」など夢想したくても出来ない安倍の取り巻き連中からは「これまで一緒にやって来たのにあんたは何だ?!」と詰られるのは避けられないが、かと言って「何の落ち度もない安倍様」(!)に即刻退陣を迫ることなどは出来ない相談だ。自称名宰相たるゴルフ狂の安倍ポンを追い落とすからには、石破なりの「大義名分」がこれまた必須なのである。それで最近の石破は、なんたらかんたら安倍と自分との政策の相違を強調し始めているのである。

 私は実は石破が自民党内で多数派を形成出来なかったらその場合彼は自らの出処進退をどうするのかと他人事ながら心配(?)していた。w
 決起が不発に終わった場合、自民党を割って出るだけの根性がいったい彼にあるのか。自民党を出て、維新やみんなの「右」っぽい連中を掻き集めて彼らと共同戦線を組むことに成功したからと言って、それで自分が総理になれる見込みなどとてもじゃないが立たないだろう。そう見るのが普通だ。石破の非勢は揺るがない。それとも形勢大逆転の秘策でもあるのか。
 いや本当のところは(彼はまだ57歳と若いから)「ポスト安倍」への布石の第一弾を来年秋の総裁選で放っておこうという程度のミニセレモニー的な「小決起」に過ぎない可能性が一番高いのだが、政治は生ものなので、諸派諸流派の出方・動き方如何では事態が大きく変転することだって大いにあり得る。私はそっちに期待しているのである。現況、野党がもうどうしようもない状況だからここは一つ石破他の非主流の冷や飯を食っている連中に頑張って貰って、自民内紛から大分裂の事態に迄至って戴かないことには、正直な話こちらには「浮かぶ瀬」もないのである。これを他力本願という。あちゃ。w

 最後にあの田母神がしゃしゃり出て「石破はアカン」とツイートしたということでこれが一部で大きな反響を呼んでいるというニュースを引用しておく。私は随分前に「安倍を選ぶくらいなら田母神を選べ」とどこかに書いたため身内からは顰蹙ものだったが、田母神の言い分の方が一貫性があると思ったからそう書いただけのことで、私は別に彼を支持などしていないし、彼の主張はアメリカに捻り潰されるだけだということも指摘しておいた。田母神が何故このタイミングで安倍への「おべんちゃら」そのものみたいなtweetをしたのかと言えば、彼もまた「ポスト安倍」を狙う総理候補の一人であるから、そうであるならここは一つ先鞭をつけておかないと「格好がつかない」との判断によるものだ。彼のヒットラーにしてもデヴュー当初はチンケな泡沫候補だったに過ぎないのだから、田母神を舐めてはいけないのだ。

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田母神俊雄氏「石破氏は総理にしてはいけない人」 入閣辞退の報道を受け
The Huffington Post
投稿日: 2014年08月23日 10時44分 JST 更新: 2014年08月23日 10時44分 JST

元航空幕僚長の田母神俊雄氏が8月23日にTwitterに投稿したコメントがおよそ2時間半で600件以上リツイートされるなど反響を呼んでいる。

田母神氏は9月3日に予定されている内閣改造で、自民党・石破茂幹事長が安倍晋三首相に安全保障法制担当相への就任を打診されていることについて触れ、「石破氏は総理にしてはいけない人だと思います」として、その理由に石破氏が靖国神社に参拝していないことをあげた。

田母神氏がこのツイートを投稿する前日の22日、石破氏が安保法制担当相への就任を辞退する意向を固めたとする報道があった。安保法制をめぐって安倍首相の考えと距離があることや、来年秋の自民党総裁選への出馬をにらみ、入閣に消極的な側近議員の意向を踏まえてのことだという。毎日新聞は次のように伝えている。

石破氏は22日、側近議員に対し、安保担当相の受け入れについて「安全保障のプロセスを含め、首相の考えとは隔たりがある」として、首相から打診されても受諾しない考えを伝えた。石破氏は来週中に首相と会談し、こうした考えを伝えるとみられる。
(毎日新聞「石破氏:安保相を辞退へ 安倍首相と意見相違」より 2014/08/23 09:19)

cf.世間を沸騰させた田母神のツイートとは以下の通りである。 ↓

来月3日の内閣改造で石破茂氏の担当大臣就任でもめています。大臣になると来年の総裁選で安倍総理と戦いにくいことが理由のようです。しかし私は石破氏は総理にしてはいけない人だと思います。彼は靖国神社に参拝したことがないのです。これからも参拝しないと言っています。自虐史観どっぷりの人です
2014年8月23日 07:23

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