本家ヤースケ伝

年取ってから困ること、考えること、興味を惹かれること・・の総集編だろうか。

政治に携わる者の品性。

2006-07-22 23:05:21 | 政治
*戦後左翼運動華やかかりし頃はメーデーの際、デモ隊が皇居前広場を埋め尽くすこともしばしばだった。
*一例を挙げるなら、松島松太郎という人物が仲間数人と作ったとされるプラカードが物議をかもしたのが、例の食糧メーデーである。

 そこには『朕はたらふく食っている。汝臣民飢えて死ね』・・と大書されていて、製作者らは刑事責任を問われたわけであるが、このプラカードが犯罪を構成するものかどうかは別にして、その下劣で醜悪な主張には我慢ならない、そんなことだから「左翼」運動は衰退の一途を辿ったのであると、かつて吉本などは猛烈に噛み付いていた。
 
 当時の雰囲気は与り知らぬ私もそう思う。品性を欠いていたのは松岡らであり、昭和天皇ではなかったことは明白で、そういう指導部しか持たなかったのは日本型左翼の悲劇の一つである。天皇が仮にそのような、漫画に出て来るような暴君そのものであったなら、彼らサヨクの企図した「日本革命」など一日にして成っただろう。

 吉本が故江藤淳と対談して「天皇制も(一種の制度であるから)いつかは終わる」と言い、「それは(我々日本人にとっては)全てが終わることと同じだ」という江藤の反論に対しては「そう言ってもいいのです」と答えていたことなどを今思い出した。

 今「サヨクの皆さん」(←正確な意味での「左翼」に該当するのかどうか疑問だが、私はここではとりあえず、日本共産党と社民党を念頭に置いている)はやけにお行儀良くなっていて、品性が問われているのはむしろ自公や民主党の一部の連中であると私は思う。

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 *一方我々一般大衆の方はというと「ブログの躍進」という事態に遭遇している。

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ブログ登録者868万人に 18年情報通信白書 消費者に影響力高まる 2006年 7月 4日 (火) 16:01(産経新聞)

 竹中平蔵総務相は4日、平成18年版「情報通信白書」を閣議に提出、了承された。ブログ(日記風サイト)の登録者数が今年3月末時点で868万人に上り、こうしたネット上の「口コミ」情報を通じて、消費者の意見が商品の販売に一段と影響力を高めていると分析した。企業側にとって、ブログでの消費者の意向が無視できなくなっている状況がうかがえる。

 白書では、消費者が積極的に情報発信できるブログや会員制のコミュニティーサービスのSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サイト)が台頭している点に注目。今年3月末時点のブログの登録者数は、前年同期の335万人から約2・6倍に増加した。SNSは今年3月末、前年同期に比べ約6・5倍の716万人に膨らんだ。

 また、白書は、商品を購入する手段としてインターネットを活用する消費者が26・1%と全体の4分の1を上回ったと指摘。商品購入に先立ってネットで情報を収集する人の割合は62・0%に上り、インターネットが消費行動に大きな影響を及ぼしていることが改めて浮き彫りになった。

 一方で、迷惑メールやコンピューターに不正侵入するウイルスなどネット社会の「影の部分」にも言及。今後の課題として「安心・安全なIT(情報技術)利用に向けた取り組み」を掲げた。また、子供を狙った犯罪の多発を受け、衛星利用測位システム(GPS)機能搭載の携帯電話で子供の現在地を把握し、保護者通知するサービスの導入例なども紹介した。

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 以上引用終わり。
 平安期の女流文学の台頭と言ってもあれは貴族の一部だけの話である。明治期以降の樋口一葉・与謝野晶子らの活躍もインテリ臭(?)は拭えず、あくまで一部の「目覚めた」女性だけに纏わる話のように思えるが、昨今の「女流ブログ」の奔流は生半可なものではない。勿論男性も頑張っている。笑。

 深海のクラゲではないが、権力がこれに網を打って一網打尽に絡め獲ってしまうことなど元より到底不可能としたものである。
 ここに我々の希望の灯が微かにあるのかも知れない。w

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 で、最近ご無沙汰していた立花隆のメディアソシオ・ポリティックスだが、久しぶりに覗いてみたら「靖国はもう決着が付いた。小泉の引退セレモニー=8/15参拝は(信長のように)天皇制を否定しなければ挙行出来ない」と5ページにも亘って熱弁を奮っていた。
 あれってそう言えば、日経始まって以来のスクープらしいから、隆ちゃん、そりゃ書かねばならんわな。笑。

 ともあれ、巨匠様がやっとお目覚めしたのでしょうか? w



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2 コメント

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Unknown (大津留公彦)
2006-07-23 04:50:36
TB有難うございました。

おかげさまでリンク先から食糧メーデーの松島松太郎さんのことが良く分かりました。

労働組合が占領軍の後押しで出来たことや当時の占領軍が解放軍としてデモまでやられていたことなど興味深い内容でした。



日経のスクープには私も度肝を抜かれました。

靖国史観派には決定的なダメージになるでしょう。

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こちらこそあーとんね。w (goodmiwatya)
2006-07-23 10:27:15
リンクがお役に立てたとしたら嬉しいです。

占領軍の軍人さんたちにもいろいろな主義主張があって、日本をゴリゴリの反共の砦に仕立て上げようと画策した人達ばかりではなかったのですね。チャンバラ映画を禁止してみたかと思うと、仰るとおり左翼まで育成を試みたりした。

『日経』スクープには、対中国貿易のおいしいところを英仏等にみんな持って行かれてしまうのではないかという、資本の側の切迫した危機感も反映されていると思います。

問題は彼らが本気で2大政党制を作り上げる気になるのかどうかですね。
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