本家ヤースケ伝

年取ってから困ること、考えること、興味を惹かれること・・の総集編だろうか。

花も嵐も踏み越えて。

2008-01-20 11:12:26 | 
1.男はつらいよ 花も嵐も寅次郎(1982年)
ネタばれあらすじ(goo映画より)↓

大分は湯平温泉でバイをする寅は、馴染みの湯平荘に宿をとった。夜、寅と宿の親父、勝三が酒を飲んでいると、そこへ、ひとりの青年が現れた。三郎というその青年は、かつて、この宿で女中をしていた女性の息子で、その母がひと月ほど前に病死し、遺骨を埋めにこの地にやって来たという。勝三は美しい三郎の母親を覚えており、彼の親孝行に感心した寅は、さっそく昔の知り合いを集め、供養をしてやる。同じ宿に泊り合わせていた、東京のデパートに勤めている旅行中の螢子とゆかりという二人の娘も、寅はその席に座らせてしまう。翌日、二人の娘と見物をしていた寅は、車で東京に帰ろうとしていた三郎と出会い、その日は四人でドライブをすることになった。そして夜、二人の娘と別れるときになって、三郎は螢子に付き合って欲しいと言う。突然のことで、螢子はとまどうようにフェリーに乗り込んだ。車で東京に帰った寅と三郎はヘ卜ヘトになって柴又に辿り着く。とらやの家族の団らんは、母と二人で育った三郎にはとてもうらやましく思えた。そして、三郎は自分の思いを螢子に伝えてほしいと寅に頼んで帰っていった。一方、螢子も、寅との楽しい会話が忘れられず、とらやを訪ねた。その日、寅は留守だったが、数日後、二人は一緒に酒を飲んだ。寅は三郎の気持ちを螢子に伝える。親のすすめる見合いを断った螢子だが、三郎は二枚目すぎると乗り気ではない。寅の報告にガックリする三郎。そこで寅は、螢子をとらやに招待し、彼女には知らせずに三郎も呼んだ。ぎこちない二人だが、その日からデートをするようになった。その頃、螢子の両親は、見合の相手の家族が螢子の素行を興信所で調べてもらった結果、彼女が特定の男性と交際していると教えられていた。螢子は両親に、その男性について問いつめられ、涙をためてとらやに向った。螢子は寅に「動物園の飼育係をする三郎は、チンパンジーのことしか話さず、大事なことにふれようとしない」と話す。螢子は三郎が好きだが彼の煮えきらない態度に、今後の関係に迷っていた。寅はそんな螢子に、好きだから余計に、思っていることが言えないんだと説得する。さくらにも励まされ、螢子は、とらやの帰路、三郎の本心を聞こうと決意、彼の勤め先を訪ねた。話があるという螢子に、三郎も話したいことがあると、観覧車に誘った。まず三郎が「チンパンジーがなつかなくなった。愛情がなくなったことを感じるのだろうが、それは君と知り合ってからだ……、結婚してほしい」と話した。もう螢子は何も話すことはなかった。結婚することを決めたという螢子の電話を聞くと、寅は、これからやって来るという二人は待たずに旅に出るのだった。

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 *田中裕子と沢田研二の夫婦共演である。というか、二人の結婚はこの映画で共演した後のことだが、それでこれは1982年末封切りのお正月映画で寅さんシリーズの第30作目である。
 沢田研二ことジュリーの映画というと、数年前大阪シネマフェスティバルで見た『リボルバー』(1988年・藤田敏八監督)が私には印象的だ。ジュリー本人は好きな役者としてアラン・ドロンの名を挙げているそうで、彼自身暗く内向的な役を得意としている感じがある。
 山田監督というのは女優さんの起用が多分うまいんだと思う。と言って奇をてらって何か仕掛けるわけではなく、普通に、自然に女優さんの良さを引き出している感じがする。何をするにしろ、この『普通に』というのが結構難しいことなのである。w

2.憑神

  憑神(つきがみ)
【Introduction】
全てのツイてない人に幸せを呼ぶ大型時代活劇!

「鉄道員」から8年― 浅田×降旗コンビ復活!
「鉄道員」コンビがついに復活する。原作は「壬生義士伝」「蒼穹の昴」など時代や国境を越えた幅広い作品で、今や日本を代表するベストセラー作家となった浅田次郎。監督には「蔵」「ホタル」など四度の日本アカデミー賞監督賞に輝く巨匠降旗康男。1999年に二人が初めて組んだ「鉄道員」は270万人を動員する大ヒットとなり、日本アカデミー賞最優秀作品賞を受賞。降旗監督にも最優秀監督賞・脚本賞をもたらすなど主要部門を独占し、娯楽性と芸術性を高い次元で両立した作品となった。それから8年―。旧体制の崩壊する幕末を舞台に、自身の誇りと武士の本分を取り戻していく、若き“最後の侍”の生き様を爽やかに描いた「憑神」(新潮社刊)を映画化、現代の若者たちに問い掛ける。

★主演は妻夫木聡!  
主人公・別所彦四郎を演じるのは、「涙そうそう」「どろろ」と大ヒット作が続く妻夫木聡。若手の中では群を抜く演技力が降旗監督の目にとまり、今回のキャスティングが実現。いつかは降旗作品に出演したいという妻夫木の願いが叶った。世代を超えた2人の才能と情熱が、どんな化学反応を起こしてくれるのか大いに期待される。
またこれまでは青春を謳歌する若者という等身大の役が多かった妻夫木だが、今回は「武士としてどう生きるべきか」に思い悩む一人の男という、これまでにない役柄に挑戦し、新境地を切り開いている。また、西田敏行、香川照之、江口洋介、赤井英和、夏木マリ、佐々木蔵之介など、日本を代表する俳優たちが物語を豪華に彩る。

【Story】
やってきたのは愉快な神様たち!
「憑神」は、しがない下級武士が三人の災いの神に取り憑かれ奮闘する物語。ささやかな出世を祈ったはずが、祈る稲荷を間違えた。やって来たのはなんと、貧乏神・疫病神・死神という三人の災いの神。階級制度にがんじがらめに縛られた武家社会。婿に入った家から「用済みの種馬」と追い出され、八方塞がりの毎日を無為に過ごしていた男が、突然の災難に翻弄される中で、自分の人生の意義について次第に目覚めていく。「憑神」という名前のイメージとは正反対の、むしろ人間味あふれる三人の神たちと、彼らに必死で立ち向かう男の姿を原作の浅田節をいかして時にコミカルに、時にやさしく描く。テンポのよい丁々発止の会話が、江戸庶民の生活をイキイキと再現する。

【CAST/STAFF】
原作/「憑神」 浅田次郎(新潮社刊)
監督/降旗康男
撮影監督/木村大作

別所彦四郎/妻夫木聡
勝海舟/江口洋介
甚平/香川照之
伊勢屋/西田敏之
別所左兵衛/佐々木蔵之介
おつや/森迫永依
小文吾/佐藤隆太
九頭龍/赤井英和
別所イト/夏木マリ
井上八重/笛木優子
別所千代/鈴木砂羽

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 ・・という大仰な触れ込みなわけだが、私には今流行りの軽いノリの映画だという印象だった。
 原作の浅田次郎なんて私はそんなに評価していないけど(!)、降旗監督作品だからめちゃくちゃ不出来になるわけもないし、監督がこの作品を救っていると思うね。笑。あと、タイトルバックの『文字』たちにも演技させていたところが面白かった。


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