投票率アップなら民主有利?=与党、浮動票の行方に危機感 8月20日19時20分配信 時事通信
30日投開票の衆院選で、各党は投票率の行方に関心を寄せている。政権選択を問う今回、有権者の関心は高く、投票率アップは優位な情勢にある民主党に有利に働きそうだ。組織票のウエートが高いとされる与党は危機感を強めている。
「70%近くになるのではないか」。与党幹部は20日、投票率は前回2005年の67.51%を上回るとの見方を示した。民主党も前回程度に達するとの声が少なくない。
郵政民営化が争点となった05年選挙は、劇場型選挙として注目を集め、投票率は小選挙区比例代表並立制導入以降で最高を記録。高投票率は自民党に不利との見方を覆し、同党が圧勝した。
しかし、自民党は今回、「浮動票は風が吹いている方に行く」(首相周辺)として、投票率上昇に警戒を強める。実際、投票率が約10ポイント上昇した7月の東京都議選では、民主党が躍進した。
与党は組織引き締めに躍起だが、限界もある。「水位が上がると厳しい」。支持母体である創価学会の組織票を「頼みの綱」とする公明党からは悲鳴が上がる。
これに対し、民主党は終盤を迎える来週、前回選挙並みの投票率を目標に、全国各地で「投票に行こう」キャンペーンを繰り広げる方針だ。また、当初用意したマニフェスト(政権公約)が底を突き、急きょ100万部を増刷。同党は「有権者の期待の表れ。投票率が上がれば無党派層の大半は民主党に入れる」(幹部)と手応えを感じている。
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「民主300議席の勢い」各党に衝撃 2009年8月21日1時37分 asahi.com
民主、300議席をうかがう勢い――。朝日新聞が20日報じた総選挙の序盤情勢調査で、各党に衝撃が走った。世論の風向きは、自民党が大勝した05年郵政総選挙と全く逆方向。民主党は揺り戻しを警戒して手綱を締め、自民党は「政権交代旋風」に吹き飛ばされないよう必死だ。
■民主幹部ら「揺り戻し」警戒
「政権をとって、まず1期4年やらせていただくなかで、消費税の増税などは全く必要ない政権をつくる」
民主党の鳩山代表は20日、島根県出雲市で演説し、政権交代への意欲を強調した。ともに演説に立った国民新党の亀井久興幹事長は朝日新聞の情勢調査にふれ、こう鳩山氏を持ち上げた。
「今のままでいけば政権交代は間違いない。鳩山首相が誕生する」
政権交代への期待の高さは民主党候補も戸惑うほどだ。あるベテランは「駅に立っていても『マニフェストを下さい』と寄ってくる人が多い」と有権者の反応に驚き、別のベテランも「反応がよすぎる。自民党候補もどう戦っていいかわからない選挙になっている」と首をかしげた。
ある幹部は05年郵政選挙の情勢調査と比較しながら、こう解説した。「(低く見積もっても)単独過半数はいく。『逆郵政』で、300議席とってもおかしくはない」
4年前とは逆方向の風が吹く。党執行部が「もう勝った気になっている候補がいる」と警戒するのは「上滑り」と「揺り戻し」だ。菅直人代表代行は記者団に「4年前惨敗した大都市は、一瞬にして変わる。楽観はしていない」と強調。岡田克也幹事長は静岡県磐田市での街頭演説で、こう引き締めた。
「マスコミは今、民主党有利だという。そんなものは全くあてにならない。1週間前の予想は当たったためしはない。あまりに楽観的なものが出ると、必ず反動がある」
民主党が連立パートナーと見込む国民新、社民両党も別の立場から警戒している。協力関係にあるといっても、民主党に票が集中すれば、苦戦を強いられるからだ。参院は民主党が過半数に届かないため3党共闘が不可欠という事情は変わらないが、有力者が衆院議席を失えば、民主党との力関係も変わりかねない。
国民新党の幹部は「みんな民主党に流れている。とにかく、勝ち上がらなければ」。社民党の福島党首も20日、仙台市での会見で「もっと比例区重点でやっていきたい」と強調した。民主党政権を前提に、是々非々路線にシフトした共産党の志位委員長は札幌市での会見で「自公政権にもう退場してほしいというのは圧倒的だが、民主党にも不安がある」と牽制(けんせい)した。
民主党にとっても大勝は良いことばかりではない。もし300議席を超えれば、元職と前職が全員当選しても140人程度の新人議員が誕生することになる。「党をどうやってまとめていくのか」(若手)と心配する声も上がる。
また、今回の事態は郵政選挙の反動でもある。再び同じような反動が民主党に跳ね返ってくるかもしれない。困難な霞が関改革などを断行し、国民の期待をつなぎ留めることができるのか――。中堅幹部は選挙後を見すえ、不安を漏らした。
「政権をとったら、次々と改革を実行しないと国民が納得しない。国民の期待値が高いのが、逆に怖い」
■自民、残る手段は「麻生隠し」
「まだ10日間ある。結論を急ぐべきではない。民主党のマニフェストの実現性を疑問に思う人も多くなっている」
自民党の細田博之幹事長は20日、朝日新聞の取材に対し、「自民党半減」との情勢調査の結果について強気に語った。
だが、与党内の受け止めは深刻だ。参院自民党の有力議員が「厳しい、厳しい、どこも厳しい」と吐き捨てれば、閣僚の一人も「全国を(遊説で)回っている肌感覚と同じだ。4対6で負けていたところが、3対7に落ち込んできている」と危機感を募らせる。公明党幹部も「ショックが大きい。(調査結果の)数字は具体的にイメージできない」とため息をついた。
衆院解散前、「麻生降ろし」でどん底を味わった自民党だったが、選挙戦に突入してから、民主党によるマニフェストのドタバタ修正など「敵失」が相次ぎ、反撃の余地が出てきた、との期待感も党内に広がっていた。
実際、麻生首相は17日の朝日新聞などのインタビューで「少なくとも解散以前と解散後とは少し雰囲気は変わってきた。自民党内の結束の乱れは7月21日の両院議員懇談会でほぼ終結。市場経済原理主義が行きすぎた部分の対応をきちんと申しあげた。それが評価として出てきている」と語っている。
「小選挙区で155議席、比例区では55議席で合計210議席。公明党の31議席を合わせると(与党で過半数の)241議席になる」。政権維持に向け、こんな皮算用をしてみせる幹部もいる。党執行部の一人は「国民は、民主には『不安』を覚え、自民には『不信』がある。いかに民主党の不安を指摘し、自民への不信を取り除いていくかだ」と反撃の筋書きを描く。
しかし、自転車で選挙区を駆け回っている閣僚経験者は「(有権者は)みんな熱に浮かされた状態だ。もうどうしようもない」と悲鳴をあげる。
そんな中で、自民党内で巻き返し策として浮かんでいるのが「麻生隠し」だ。
加藤紘一元幹事長は20日の演説で「麻生政権の評判がよくないから困っている。自民党もいつまでも麻生政権ではない。麻生政権への評価で自民党の評価を決めないでほしい」と強調した。
ある3役経験者も、参院自民党の有力幹部に「有権者は『選挙に勝てば麻生首相が続投するから、自民党には入れない』と考えている」と語りかけ、「選挙後は麻生総裁ではない」と打ち出すことで党勢回復を図ろうと模索する。
05年郵政選挙で自民党を大勝に導いた小泉元首相は19日夜の演説で「この10年間、政権交代を何とか耐えてきた。『寄せ集め』が民主の弱みだったが、いまや、それが強みになってしまった」と指摘。「これだけの逆風、よほどのことがない限り、政権交代は実現する」と語り、早々と白旗を掲げた。
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押尾、別女性とも薬物…気弱?取調中に胃痛で病院へ ZAKZAK
合成麻薬MDMAを使用したとして麻薬取締法違反容疑で逮捕された俳優の押尾学容疑者(31)が、事件で死亡した銀座のホステス(30)とは別の女性とも海外で薬物を使用していた疑いが出てきた。
20日発売の写真週刊誌「フライデー」で、以前に押尾容疑者と男女の関係にあった元ホステスの女性が証言している。
女性は都内のクラブで働いているときに押尾容疑者に口説かれ、仕事で米国滞在中の押尾容疑者に招かれた。このとき滞在先のホテルで勧められるまま錠剤を飲み、性行為に及んだ。
しかし、行為を繰り返すうちに、女性は全身から汗が流れ出して失神。押尾容疑者も危険な状態になったという。
一方、同日発売の「女性セブン」は、現在行われている取り調べで、気弱な態度を見せる押尾容疑者の素顔を伝えている。
初めのうちは態度が悪かったという押尾容疑者。六本木のマンションで同室にいた女性が亡くなったことから保護責任者遺棄致死罪にあたる可能性も出てきたため、供述の矛盾を突かれると、落ち着きを失ったという。そして、ストレスからなのか、激しい胃痛を訴え警察病院へ運ばれた、と伝えている。
タレント活動では、マイペースな“オレ様キャラ”として知られた押尾容疑者も本性を現しはじめたということか。
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11人隔離で2軍も限界…日本ハム“人がいな~い”
新型インフルエンザの集団感染や微熱などの症状で、1軍の選手とコーチ総勢11人が隔離された日本ハム。足りない戦力を補うため2軍から選手が続々と1軍に合流しているが、すでに2軍に残ったコマも限界に近い。
早朝に内野手の今浪と中田が1軍に招集されたことで、日本ハム2軍が19日のフューチャーズ戦(千葉・鎌ヶ谷)でベンチに置いた捕手・野手はわずか10人だった。控えは小田1人。
試合後に水上2軍監督は「小田は出られないから実質9人。ケガ人が出てしまうのが怖い。投手を(野手に)回すなんて考えたくないが、球団と相談して、もしもの場合は野手と接触しない外野に置いて試合をすることになるかもしれない」と危機感をにじませた。今後しばらくは誰1人の故障も許されない、ギリギリの戦いを強いられる。
だが2軍の本分は育成で勝敗は二の次。リーグ優勝マジックの点灯を間近に控えてウイルス禍に飲み込まれた、1軍の切迫感とは比べものにならない。
北海道の地元テレビ局が今週「なまらスゴイっしょ打線」と命名した12球団最強の打線はいきなり瓦解を迎えた。レギュラー格のうち、捕手の大野と鶴岡、三塁の小谷野、外野のスレッジと糸井、DHの二岡が病魔に倒れてしまったのだ。梨田監督も「オーダーが組める状態ではない」と動揺を隠せない。
特に手薄なのが捕手。現在1軍でマスクをかぶれるのはコーチ兼任の40歳中嶋と、足の故障もあって今季はおもに一塁を守っている高橋のみだ。かといって2軍から送り出せる捕手も、昨季コンバートされたばかりの尾崎1人。
水上2軍監督は「それでも呼ばれたら上げるしかない。緊急事態だし、(2軍の試合は)捕手全般の動きに不安があるが、渡部に守らせざるを得ない」と覚悟を決めている。
ただし、この日1軍に合流した中田や今浪が、出場登録されるとは限らない。感染が疑われる捕手と野手を登録抹消して10日間戦列から離れられるより、抹消せずに数日間ベンチから外して復帰させたいという腹づもりだからだ。
ベンチには最大25人が入れるが、果たして20日の楽天戦(札幌ドーム)では何人が健康体でベンチに入れるのか。そしてどんな布陣で勝負に臨むのか。梨田監督の危機管理能力が問われる。 ZAKZAK 2009/08/20
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コンビニ売上高、7月は7.5%減 過去最大の落ち込み NIKKEI NET
日本フランチャイズチェーン協会が20日発表した7月のコンビニエンスストア(既存店ベース)の売上高は前年同月比7.5%減の6548億円だった。統計を取り始めた1998年12月以来、最大の落ち込み。たばこ自動販売機用成人識別カード「タスポ」を持たない人が来店する効果がはがれ、長雨の天候不順で飲料など夏物の売り上げも低迷。消費不振下の厳しい夏商戦を象徴した。
コンビニ売上高は6月に2.3%減と1年2カ月ぶりにマイナスに転じ、7月は一気に減少幅が拡大した。最大手セブン―イレブン・ジャパンが5.5%減(6月は1.5%増)と1年4カ月ぶりの前年割れ。2位ローソンが8.7%減(同2.7%減)、3位のファミリーマートは7.3%減(同2%減)だった。(01:28)
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<和田アキ子>酒井容疑者に苦言「徹底的に裁きを受けたほうがいい」 禁煙1周年記念本握手会 8月21日15時31分配信 毎日新聞
歌手の和田アキ子さん(59)が、自身の禁煙成功体験をつづったエッセー本「禁煙アッコ 和田アキ子禁煙事件」(宝島社)出版を記念して21日、東京都内の書店で握手会を行った。禁煙体験のほか、芸能界の薬物問題にも言及し、酒井法子容疑者について「責任感が足りない。徹底的に裁きを受けたほうがいい。私もたいがい悪かったけど、新聞に載るようなことはしていない」と厳しい口調で語り、芸能界復帰については「復帰なんかさせたらアカンでしょ。普通の会社ならクビ。悔い改めてもう一度復帰するなら、撲滅する運動から始めてほしい」と言い切った。
また「芸能界に夢を持って入って、頑張っている人もいるのに、(薬物問題で)芸能界が甘いと思われるのは残念。報道ではもっと怖い、危ない、絶対したらアカンということを伝えてほしい」と無念そうに語り、押尾学容疑者の件については「背筋が寒くなる。人がお亡くなりになっているのに情報が少なすぎる。脈がなくなっているとわかってから(その場から)いなくなるとか、ゾッとする。芸能界で(薬物を使っている人は)一斉摘発されたほうがいい」とコメントした。
「禁煙アッコ」は芸能界で一番のヘビースモーカーといわれていた和田さんが、08年8月25日から1年間の禁煙を達成したことを記念し、放送作家の鈴木おさむさんの構成で出版された。たばこを吸った人がはき出す煙を顔にかけてもらうという「副流煙禁煙法」など、和田さんが実践した禁煙方法のほか、大リーガーのイチロー選手からの激励メールなどを紹介。「この本を読んで、たばこを吸っている人の(心の)どこかに引っかかってほしい。あの和田アキ子がやめられるなら……と思ってほしい」とPRした。A6判980円で21日発売。【松村果奈】
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’09衆院選:投票まで8日 民主320議席超す勢い--毎日新聞総合調査
◇自民100議席割れも 毎日jp
毎日新聞は第45回衆院選(定数480=小選挙区300、比例代表180)が30日に投開票されるのを前に、公示翌日の19日から21日にかけて特別世論調査を実施し、その結果をもとに全国の取材網を通じて選挙情勢を探った。民主党は271人を擁立した小選挙区の大半で優位に戦いを進め、比例代表と合わせて320議席を超す勢い。小選挙区の当選者数によっては、比例代表での復活も含め候補者全員の当選も視野に入る。05年衆院選で大勝した自民党は小選挙区、比例代表とも振るわず、100議席を割り込む可能性もある。(2、3面にクローズアップ、5面に関連記事、10~15面に情勢)
◇11道県、全勝の可能性
小選挙区で約4割、比例代表で約2割の人が投票態度を明らかにしておらず、情勢が流動することもある。
民主党は北海道、岩手、新潟、福井、山梨、長野、愛知、滋賀、奈良、和歌山、長崎の11道県ですべての小選挙区を制する勢いを見せ、230議席以上をうかがう。比例代表では全11ブロックで「第1党」となり90議席台を確保する勢い。
民主党は衆院選後、社民、国民新両党と連立政権を組む方針を示しているが、衆院の3分の2(320議席)以上を占める大勝となれば、提出法案が参院で否決されても単独で再議決が可能となる。
小選挙区と比例の推定当選者数の上限を合計すると、公認候補者数330人(小選挙区271人、比例単独59人)を超える計算となる。小選挙区候補の大半が当選し、比例の獲得議席枠に対して比例名簿の立候補者数が不足するケースが想定される。
そうなれば、他党の次点候補に議席が割り振られる。05年衆院選の東京ブロックで自民党が社民党に1議席譲った実例がある。
自民党は、05年選挙で23勝1敗だった東京でも優勢なのは3選挙区にとどまる。保守地盤の強い茨城、群馬などでも大物前職が民主党候補にリードを許している。小選挙区は、前回の219議席から大幅に減らし、60議席台も厳しい情勢。比例代表も50議席を割り込む可能性が出ている。
公明党は最重点区の東京12区や兵庫8区で接戦を展開しているが、残る6選挙区では伸び悩んでいる。比例代表と合わせ、公示前の31議席を維持するのは難しい情勢だ。
共産党は比例代表で公示前の9議席を確保しそう。社民党は小選挙区と比例代表を合わせ、公示前の7議席を維持できるか微妙だ。
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30日投開票の衆院選で、各党は投票率の行方に関心を寄せている。政権選択を問う今回、有権者の関心は高く、投票率アップは優位な情勢にある民主党に有利に働きそうだ。組織票のウエートが高いとされる与党は危機感を強めている。
「70%近くになるのではないか」。与党幹部は20日、投票率は前回2005年の67.51%を上回るとの見方を示した。民主党も前回程度に達するとの声が少なくない。
郵政民営化が争点となった05年選挙は、劇場型選挙として注目を集め、投票率は小選挙区比例代表並立制導入以降で最高を記録。高投票率は自民党に不利との見方を覆し、同党が圧勝した。
しかし、自民党は今回、「浮動票は風が吹いている方に行く」(首相周辺)として、投票率上昇に警戒を強める。実際、投票率が約10ポイント上昇した7月の東京都議選では、民主党が躍進した。
与党は組織引き締めに躍起だが、限界もある。「水位が上がると厳しい」。支持母体である創価学会の組織票を「頼みの綱」とする公明党からは悲鳴が上がる。
これに対し、民主党は終盤を迎える来週、前回選挙並みの投票率を目標に、全国各地で「投票に行こう」キャンペーンを繰り広げる方針だ。また、当初用意したマニフェスト(政権公約)が底を突き、急きょ100万部を増刷。同党は「有権者の期待の表れ。投票率が上がれば無党派層の大半は民主党に入れる」(幹部)と手応えを感じている。
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「民主300議席の勢い」各党に衝撃 2009年8月21日1時37分 asahi.com
民主、300議席をうかがう勢い――。朝日新聞が20日報じた総選挙の序盤情勢調査で、各党に衝撃が走った。世論の風向きは、自民党が大勝した05年郵政総選挙と全く逆方向。民主党は揺り戻しを警戒して手綱を締め、自民党は「政権交代旋風」に吹き飛ばされないよう必死だ。
■民主幹部ら「揺り戻し」警戒
「政権をとって、まず1期4年やらせていただくなかで、消費税の増税などは全く必要ない政権をつくる」
民主党の鳩山代表は20日、島根県出雲市で演説し、政権交代への意欲を強調した。ともに演説に立った国民新党の亀井久興幹事長は朝日新聞の情勢調査にふれ、こう鳩山氏を持ち上げた。
「今のままでいけば政権交代は間違いない。鳩山首相が誕生する」
政権交代への期待の高さは民主党候補も戸惑うほどだ。あるベテランは「駅に立っていても『マニフェストを下さい』と寄ってくる人が多い」と有権者の反応に驚き、別のベテランも「反応がよすぎる。自民党候補もどう戦っていいかわからない選挙になっている」と首をかしげた。
ある幹部は05年郵政選挙の情勢調査と比較しながら、こう解説した。「(低く見積もっても)単独過半数はいく。『逆郵政』で、300議席とってもおかしくはない」
4年前とは逆方向の風が吹く。党執行部が「もう勝った気になっている候補がいる」と警戒するのは「上滑り」と「揺り戻し」だ。菅直人代表代行は記者団に「4年前惨敗した大都市は、一瞬にして変わる。楽観はしていない」と強調。岡田克也幹事長は静岡県磐田市での街頭演説で、こう引き締めた。
「マスコミは今、民主党有利だという。そんなものは全くあてにならない。1週間前の予想は当たったためしはない。あまりに楽観的なものが出ると、必ず反動がある」
民主党が連立パートナーと見込む国民新、社民両党も別の立場から警戒している。協力関係にあるといっても、民主党に票が集中すれば、苦戦を強いられるからだ。参院は民主党が過半数に届かないため3党共闘が不可欠という事情は変わらないが、有力者が衆院議席を失えば、民主党との力関係も変わりかねない。
国民新党の幹部は「みんな民主党に流れている。とにかく、勝ち上がらなければ」。社民党の福島党首も20日、仙台市での会見で「もっと比例区重点でやっていきたい」と強調した。民主党政権を前提に、是々非々路線にシフトした共産党の志位委員長は札幌市での会見で「自公政権にもう退場してほしいというのは圧倒的だが、民主党にも不安がある」と牽制(けんせい)した。
民主党にとっても大勝は良いことばかりではない。もし300議席を超えれば、元職と前職が全員当選しても140人程度の新人議員が誕生することになる。「党をどうやってまとめていくのか」(若手)と心配する声も上がる。
また、今回の事態は郵政選挙の反動でもある。再び同じような反動が民主党に跳ね返ってくるかもしれない。困難な霞が関改革などを断行し、国民の期待をつなぎ留めることができるのか――。中堅幹部は選挙後を見すえ、不安を漏らした。
「政権をとったら、次々と改革を実行しないと国民が納得しない。国民の期待値が高いのが、逆に怖い」
■自民、残る手段は「麻生隠し」
「まだ10日間ある。結論を急ぐべきではない。民主党のマニフェストの実現性を疑問に思う人も多くなっている」
自民党の細田博之幹事長は20日、朝日新聞の取材に対し、「自民党半減」との情勢調査の結果について強気に語った。
だが、与党内の受け止めは深刻だ。参院自民党の有力議員が「厳しい、厳しい、どこも厳しい」と吐き捨てれば、閣僚の一人も「全国を(遊説で)回っている肌感覚と同じだ。4対6で負けていたところが、3対7に落ち込んできている」と危機感を募らせる。公明党幹部も「ショックが大きい。(調査結果の)数字は具体的にイメージできない」とため息をついた。
衆院解散前、「麻生降ろし」でどん底を味わった自民党だったが、選挙戦に突入してから、民主党によるマニフェストのドタバタ修正など「敵失」が相次ぎ、反撃の余地が出てきた、との期待感も党内に広がっていた。
実際、麻生首相は17日の朝日新聞などのインタビューで「少なくとも解散以前と解散後とは少し雰囲気は変わってきた。自民党内の結束の乱れは7月21日の両院議員懇談会でほぼ終結。市場経済原理主義が行きすぎた部分の対応をきちんと申しあげた。それが評価として出てきている」と語っている。
「小選挙区で155議席、比例区では55議席で合計210議席。公明党の31議席を合わせると(与党で過半数の)241議席になる」。政権維持に向け、こんな皮算用をしてみせる幹部もいる。党執行部の一人は「国民は、民主には『不安』を覚え、自民には『不信』がある。いかに民主党の不安を指摘し、自民への不信を取り除いていくかだ」と反撃の筋書きを描く。
しかし、自転車で選挙区を駆け回っている閣僚経験者は「(有権者は)みんな熱に浮かされた状態だ。もうどうしようもない」と悲鳴をあげる。
そんな中で、自民党内で巻き返し策として浮かんでいるのが「麻生隠し」だ。
加藤紘一元幹事長は20日の演説で「麻生政権の評判がよくないから困っている。自民党もいつまでも麻生政権ではない。麻生政権への評価で自民党の評価を決めないでほしい」と強調した。
ある3役経験者も、参院自民党の有力幹部に「有権者は『選挙に勝てば麻生首相が続投するから、自民党には入れない』と考えている」と語りかけ、「選挙後は麻生総裁ではない」と打ち出すことで党勢回復を図ろうと模索する。
05年郵政選挙で自民党を大勝に導いた小泉元首相は19日夜の演説で「この10年間、政権交代を何とか耐えてきた。『寄せ集め』が民主の弱みだったが、いまや、それが強みになってしまった」と指摘。「これだけの逆風、よほどのことがない限り、政権交代は実現する」と語り、早々と白旗を掲げた。
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押尾、別女性とも薬物…気弱?取調中に胃痛で病院へ ZAKZAK
合成麻薬MDMAを使用したとして麻薬取締法違反容疑で逮捕された俳優の押尾学容疑者(31)が、事件で死亡した銀座のホステス(30)とは別の女性とも海外で薬物を使用していた疑いが出てきた。
20日発売の写真週刊誌「フライデー」で、以前に押尾容疑者と男女の関係にあった元ホステスの女性が証言している。
女性は都内のクラブで働いているときに押尾容疑者に口説かれ、仕事で米国滞在中の押尾容疑者に招かれた。このとき滞在先のホテルで勧められるまま錠剤を飲み、性行為に及んだ。
しかし、行為を繰り返すうちに、女性は全身から汗が流れ出して失神。押尾容疑者も危険な状態になったという。
一方、同日発売の「女性セブン」は、現在行われている取り調べで、気弱な態度を見せる押尾容疑者の素顔を伝えている。
初めのうちは態度が悪かったという押尾容疑者。六本木のマンションで同室にいた女性が亡くなったことから保護責任者遺棄致死罪にあたる可能性も出てきたため、供述の矛盾を突かれると、落ち着きを失ったという。そして、ストレスからなのか、激しい胃痛を訴え警察病院へ運ばれた、と伝えている。
タレント活動では、マイペースな“オレ様キャラ”として知られた押尾容疑者も本性を現しはじめたということか。
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11人隔離で2軍も限界…日本ハム“人がいな~い”
新型インフルエンザの集団感染や微熱などの症状で、1軍の選手とコーチ総勢11人が隔離された日本ハム。足りない戦力を補うため2軍から選手が続々と1軍に合流しているが、すでに2軍に残ったコマも限界に近い。
早朝に内野手の今浪と中田が1軍に招集されたことで、日本ハム2軍が19日のフューチャーズ戦(千葉・鎌ヶ谷)でベンチに置いた捕手・野手はわずか10人だった。控えは小田1人。
試合後に水上2軍監督は「小田は出られないから実質9人。ケガ人が出てしまうのが怖い。投手を(野手に)回すなんて考えたくないが、球団と相談して、もしもの場合は野手と接触しない外野に置いて試合をすることになるかもしれない」と危機感をにじませた。今後しばらくは誰1人の故障も許されない、ギリギリの戦いを強いられる。
だが2軍の本分は育成で勝敗は二の次。リーグ優勝マジックの点灯を間近に控えてウイルス禍に飲み込まれた、1軍の切迫感とは比べものにならない。
北海道の地元テレビ局が今週「なまらスゴイっしょ打線」と命名した12球団最強の打線はいきなり瓦解を迎えた。レギュラー格のうち、捕手の大野と鶴岡、三塁の小谷野、外野のスレッジと糸井、DHの二岡が病魔に倒れてしまったのだ。梨田監督も「オーダーが組める状態ではない」と動揺を隠せない。
特に手薄なのが捕手。現在1軍でマスクをかぶれるのはコーチ兼任の40歳中嶋と、足の故障もあって今季はおもに一塁を守っている高橋のみだ。かといって2軍から送り出せる捕手も、昨季コンバートされたばかりの尾崎1人。
水上2軍監督は「それでも呼ばれたら上げるしかない。緊急事態だし、(2軍の試合は)捕手全般の動きに不安があるが、渡部に守らせざるを得ない」と覚悟を決めている。
ただし、この日1軍に合流した中田や今浪が、出場登録されるとは限らない。感染が疑われる捕手と野手を登録抹消して10日間戦列から離れられるより、抹消せずに数日間ベンチから外して復帰させたいという腹づもりだからだ。
ベンチには最大25人が入れるが、果たして20日の楽天戦(札幌ドーム)では何人が健康体でベンチに入れるのか。そしてどんな布陣で勝負に臨むのか。梨田監督の危機管理能力が問われる。 ZAKZAK 2009/08/20
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コンビニ売上高、7月は7.5%減 過去最大の落ち込み NIKKEI NET
日本フランチャイズチェーン協会が20日発表した7月のコンビニエンスストア(既存店ベース)の売上高は前年同月比7.5%減の6548億円だった。統計を取り始めた1998年12月以来、最大の落ち込み。たばこ自動販売機用成人識別カード「タスポ」を持たない人が来店する効果がはがれ、長雨の天候不順で飲料など夏物の売り上げも低迷。消費不振下の厳しい夏商戦を象徴した。
コンビニ売上高は6月に2.3%減と1年2カ月ぶりにマイナスに転じ、7月は一気に減少幅が拡大した。最大手セブン―イレブン・ジャパンが5.5%減(6月は1.5%増)と1年4カ月ぶりの前年割れ。2位ローソンが8.7%減(同2.7%減)、3位のファミリーマートは7.3%減(同2%減)だった。(01:28)
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<和田アキ子>酒井容疑者に苦言「徹底的に裁きを受けたほうがいい」 禁煙1周年記念本握手会 8月21日15時31分配信 毎日新聞
歌手の和田アキ子さん(59)が、自身の禁煙成功体験をつづったエッセー本「禁煙アッコ 和田アキ子禁煙事件」(宝島社)出版を記念して21日、東京都内の書店で握手会を行った。禁煙体験のほか、芸能界の薬物問題にも言及し、酒井法子容疑者について「責任感が足りない。徹底的に裁きを受けたほうがいい。私もたいがい悪かったけど、新聞に載るようなことはしていない」と厳しい口調で語り、芸能界復帰については「復帰なんかさせたらアカンでしょ。普通の会社ならクビ。悔い改めてもう一度復帰するなら、撲滅する運動から始めてほしい」と言い切った。
また「芸能界に夢を持って入って、頑張っている人もいるのに、(薬物問題で)芸能界が甘いと思われるのは残念。報道ではもっと怖い、危ない、絶対したらアカンということを伝えてほしい」と無念そうに語り、押尾学容疑者の件については「背筋が寒くなる。人がお亡くなりになっているのに情報が少なすぎる。脈がなくなっているとわかってから(その場から)いなくなるとか、ゾッとする。芸能界で(薬物を使っている人は)一斉摘発されたほうがいい」とコメントした。
「禁煙アッコ」は芸能界で一番のヘビースモーカーといわれていた和田さんが、08年8月25日から1年間の禁煙を達成したことを記念し、放送作家の鈴木おさむさんの構成で出版された。たばこを吸った人がはき出す煙を顔にかけてもらうという「副流煙禁煙法」など、和田さんが実践した禁煙方法のほか、大リーガーのイチロー選手からの激励メールなどを紹介。「この本を読んで、たばこを吸っている人の(心の)どこかに引っかかってほしい。あの和田アキ子がやめられるなら……と思ってほしい」とPRした。A6判980円で21日発売。【松村果奈】
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’09衆院選:投票まで8日 民主320議席超す勢い--毎日新聞総合調査
◇自民100議席割れも 毎日jp
毎日新聞は第45回衆院選(定数480=小選挙区300、比例代表180)が30日に投開票されるのを前に、公示翌日の19日から21日にかけて特別世論調査を実施し、その結果をもとに全国の取材網を通じて選挙情勢を探った。民主党は271人を擁立した小選挙区の大半で優位に戦いを進め、比例代表と合わせて320議席を超す勢い。小選挙区の当選者数によっては、比例代表での復活も含め候補者全員の当選も視野に入る。05年衆院選で大勝した自民党は小選挙区、比例代表とも振るわず、100議席を割り込む可能性もある。(2、3面にクローズアップ、5面に関連記事、10~15面に情勢)
◇11道県、全勝の可能性
小選挙区で約4割、比例代表で約2割の人が投票態度を明らかにしておらず、情勢が流動することもある。
民主党は北海道、岩手、新潟、福井、山梨、長野、愛知、滋賀、奈良、和歌山、長崎の11道県ですべての小選挙区を制する勢いを見せ、230議席以上をうかがう。比例代表では全11ブロックで「第1党」となり90議席台を確保する勢い。
民主党は衆院選後、社民、国民新両党と連立政権を組む方針を示しているが、衆院の3分の2(320議席)以上を占める大勝となれば、提出法案が参院で否決されても単独で再議決が可能となる。
小選挙区と比例の推定当選者数の上限を合計すると、公認候補者数330人(小選挙区271人、比例単独59人)を超える計算となる。小選挙区候補の大半が当選し、比例の獲得議席枠に対して比例名簿の立候補者数が不足するケースが想定される。
そうなれば、他党の次点候補に議席が割り振られる。05年衆院選の東京ブロックで自民党が社民党に1議席譲った実例がある。
自民党は、05年選挙で23勝1敗だった東京でも優勢なのは3選挙区にとどまる。保守地盤の強い茨城、群馬などでも大物前職が民主党候補にリードを許している。小選挙区は、前回の219議席から大幅に減らし、60議席台も厳しい情勢。比例代表も50議席を割り込む可能性が出ている。
公明党は最重点区の東京12区や兵庫8区で接戦を展開しているが、残る6選挙区では伸び悩んでいる。比例代表と合わせ、公示前の31議席を維持するのは難しい情勢だ。
共産党は比例代表で公示前の9議席を確保しそう。社民党は小選挙区と比例代表を合わせ、公示前の7議席を維持できるか微妙だ。
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