本家ヤースケ伝

年取ってから困ること、考えること、興味を惹かれること・・の総集編だろうか。

こうして小泉ポチは逃げ出した。

2008-10-01 20:02:48 | 社会
*というわけで今日は『ザ・20世紀』の『小泉内閣の失われた5年』をテキストに21世紀に入って以降の我が国の政治状況を軽くお浚いしてみる。

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2001年:内閣成立。
2002年:田中外相更迭、内閣改造
2003年:裁選再選、衆院選挙、第2次小泉内閣
2004年:参院選挙で敗北
2005年:解散
2006年:退陣

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 強者が自由に振る舞うことのできる社会経済システムの構築である「小泉構造改革」の結果、国民は「勝者・強者」と「敗者・弱者」に分裂し、総中流社会は崩壊して貧困層が拡大した。日本経済は縮小して税収は激減、財政赤字はさらに悪化して赤字国債は700兆円をも突破した。多くの中小零細企業が倒産し、失業者、フリーター、ニートが増え、自殺者は年間3万人を突破した。犯罪も激増し、かつて最も安全な国だった日本は先進国最悪の犯罪社会となった。

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1.ポチは何故辞めたか。私は総裁選の結果が第一とみる。小池の『46票、地方票ナシ』は不満だったのである。ならば何故もっと身を入れて応援しなかったのか。結果が怖かったからである。闘う前からポチは終わっているのだ。全国各地の現場がもはや小泉など要らないと言っているのだから駄目である。これをヨイショしたのは提灯報道だけである。まして『息子即ち生チルドレン』などまったくお呼びでない。関係ねえよ。とんだお笑い草だ。あんなものを当選させたら横須賀は終わりだ。恥の上塗りだ。小泉の笑いは最近引き攣っている。殆どヒステリーだ。横須賀へ田中さんがパラシュートで飛び降りるというのは本当だろうか。ポチの地元集票マシンはまだ機能しているのか。

 だいたいが小泉ポチのとった諸方策のうち、いったい何が『構造改革』の名に値するのか、私にはさっぱりわからない。ポチは大蔵省(当時)を始めとした霞ヶ関には手出ししなかった。(出来なかったというよりはしなかったと言うのが正確だろう。)私腹を肥やすことのみに熱心だった竹中を使って、目前の利潤追求にしか興味を示せないハゲタカどもに行動の自由を与えたことのどこが構造改革だったのか。政財官の永年に亘る爛れ切った癒着を、面倒でも一つ一つ引き剥がして行かないことには構造改革などあり得ない。

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 歴代の内閣で最もアメリカに忠実で、「小泉構造改革」は、「日本を米国政府好みの国に改造する」ための改悪である。政策は「丸なげ」と言われてたが、対米追従と軍国化への道は確実に進めた。諸政策は「要望書」のデッド・コピーとされる。

 日本国民の財産である350兆円の郵便貯金と簡保資金がアメリカのハゲタカファンドに狙われている。米国政府は2003年と2004年の3回にわたり「要望書」で正式に日本に郵政民営化を求め、小泉内閣はこれを受け入れた。郵政民営化法案の内容と2004年度の年次改革要望書の内容が酷似している。ブッシュ大統領との密約もあったとされる。

 国民の意思や国の最高機関である国会を尊重せず、与党の意見ですら無視した議会制民主主義を否定するような強引さから自民党の有力者(青木ら)から「独裁者」とも呼ばれていて、「コイズミは21世紀日本のヒトラー」との欧米の見方もある。

 自分の考えに反対するものは恫喝や脅しで従わせるような強権的な手法を用い、それをいさめる人もいない。自民党議員と公明党議員の多くはは、小泉首相がどんなことをしても黙ってついていく思考停止におちいった。

「聖域なき構造改革」=目標と道筋を具体的に示さないまま、景気回復に効果があるような幻想を国民に抱かせようとした。
「状況を見て判断」=コメントを求められても首相の見識を示すことができず、逃げるために多用している。
「対話と圧力」=北朝鮮問題でこのことばを繰り返しているが、実際には対話も圧力も推進していない。

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2.麻生はポチの内閣では外務大臣として放言暴言を繰返した。彼のこの性癖は何も今に始まったことではないのである。

 ポチの禅譲という形でしゃしゃり出て来た安倍ポンだったが、参院選挙で歴史に残る大敗北を喫すると程なく政権を放り出した。あの頃或る私の友人が言っていたことだが「わしらが求職で持病の有無を訊かれたとき『実は・・』などと病気持ちであることを告白しようものなら即刻『病気を治してから来てね』と追い返されるのがオチだが、総理大臣ともなると辞めた後の言い訳に持病を持ち出す」と。笑。

 ほんとに、後継に指名したポチもポチだが、公務の執行に差し障りがあるようなそんな奇病難病を抱えながら手を挙げること自体国政を舐めていないか。まさしく『治してから来てね』だが、私としては「もう来ないでいい。お前の嘘八百の選挙『公約』など要らないから、せいぜい自分のXXに『膏薬』でも貼って楽隠居していろ♪」と言いたいところだ。w

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『日刊ゲンダイ』2008年09月30日 掲載
小泉元首相の次男「地元の評判」

 これで当選するようなら有権者の民度が疑われかねない。先週末、次期衆院選立候補を表明した小泉元首相の次男、進次郎氏(27)のことだ。テレビは連日、「イケメン」「高校時代は仲間思い」なんて持ち上げているが、地元の評価は“ボロクソ”だった――。そもそもミュージシャンを目指し、家でぶらぶらしていたのに何故、全米屈指の超難関大に留学できるのか。なぜ一流シンクタンクに就職できるのか。不自然だらけだ。オヤジが政治家だからって、何でも思い通りになる世の中はどう考えてもおかしい。「改革」なんて口先だけだったオヤジと同様、息子のメッキがはがれるのも時間の問題だ。

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3.『ザ・20世紀』がここまでアンチ小泉だったとは知らなかった。私としては一筆書く前にあの頃はどうだったかちょっと見てみただけで、この項はまだ書きかけです。ぁそ。なんせ世界恐慌だからね。笑。日本じゃ銀行は平気で公費を食っていまだ免税措置でぼろ儲けしているが、流石アメリカでは(今後どう推移するのかわからないけど、一旦は)下院でブッシュテーゼを否決して見せた。地元からの強力な圧力に党規による統制もへったくれもなかったのだ。曰く「金持ちを吾等の血税の投入で助けてどうする?!」と。日本のファンドはこのときとばかりに利食いに走っているが、投機は投機、あくまでイチかバチかの大博打なのである。

 田中真紀子さんの応援がなければポチもあそこまでフィーバーすることはなかった。今回旦那さんとの間の『捩れ』も解消して、いよいよ真紀子さんも始動したようだが、次の総選挙で自民が300議席の圧勝でもしない限り、自民党は壊れると見るのが普通の見方だろう。自公協力は表向きだけで、公明候補のいない選挙区では実質自主投票が大幅に増えるだろう。加えて、これはあり得ない仮定だが、仮に自民が再度衆院で圧勝したとしても、捩れは解消されない。参院で多少自公が強気に出られるだけである。本気で捩れを解消したいのなら、衆院選挙においても民主党を始めとした野党を圧勝させるしかないのである。ここは一番清水の舞台から飛び降りたつもりで(!)、少なくとも今後四年間民主党に国政を任せてみるしかないのだ。それが結果最悪の事態を招くことがあったとしても、今より悪くなることはあり得ない。かくまでもこの国をくしゃくしゃにしておいていまだなお「俺にやらせろ!」と繰返す自民などは常軌を逸した無謀で錯乱した政治勢力に過ぎないのだ。

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『日刊ゲンダイ』2008年10月01日 掲載
スクープ!河村官房長官「事務所費疑惑」

 新・官房長官よ、おまえもか。河村建夫長官(65)が代表を務める政治団体が07年までの3年間、ベテランの女性秘書の「別宅」を事務所として届け出て、計2200万円の経常経費を計上していたことが日刊ゲンダイ本紙の調べで分かった。これは、秘書宅を事務所として届けていた太田前農相の疑惑と同じじゃないか。

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 ウオールストリートのデモ隊が掲げていた"Bail me out!"というプラカードが気になって辞書を引いたら、①(保釈金を払って)保釈する②(金を都合して)救済する・・といった意味のようだった。「税金を使ってマネーゲームに興じた人間を援けるんなら私を助けてよ」ということだろうかと納得。

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