本家ヤースケ伝

年取ってから困ること、考えること、興味を惹かれること・・の総集編だろうか。

今や「底無しの腐敗」と言われる社会保険庁だが・・。

2006-05-30 12:52:39 | web・メディア
   年金不正 新たに13県 社保庁公表 免除処理は11万4000人

 国民年金保険料の不正免除・猶予問題で、社会保険庁は二十九日、全国の社会保険事務局長からの聴取結果をまとめ、新たに十三県で不正処理が見つかったと発表した。不正処理は計二十六都府県の約十一万四千人分に拡大し、全事務所の三分の一にあたる百事務所にのぼる。特に十都府県では年金加入者に申請の意思を確認しない違法な処理が行われていた。
 社保庁の二十七日の発表では、不適正事例は十三都府県の約七万六千人分で、調査のたびに事例が増えており、ずさんさが浮かんだ。社保庁は、事務局主導で加入者の意思確認をしない処理を行っていたにもかかわらず報告していなかった静岡事務局の鈴木薫事務局長を更迭する方針を固めた。
 今回明らかになった不正は、平成十七年度中に全国で処理された二百七十万件の免除・猶予申請のうち4・4%にあたる。社保庁は事態を重視し、今回の聴取結果を「自主点検による一次調査」と位置づけ、二百七十万件すべてについて六月末を目標に再点検する。
 また、川崎二郎厚生労働相はこの日夜開かれた社保庁改革有識者会議で、調査結果を再確認するため第三者による調査を行う考えを示した。
 今回明らかになった不正処理は、(1)年金加入者の意思を確認せず手続きし承認したケース(2)申請書を受けずに電話などによる確認で手続きを始めたケース-の二つに大別。承認後に加入者から申請書を受け取ったケースもある。
 本人の意思確認をしていない手続きをしていたことが新たに分かった事務局は、秋田、埼玉、岐阜、静岡、奈良。これまでに判明していた東京、三重、京都、大阪、長崎と合わせ、延べ四十四事務所になった。
 また、加入者に電話などで確認し事務所職員が申請書を代理作成し手続きしていたことが青森、茨城、群馬、新潟、長野、愛知、滋賀、愛媛、高知で明らかになった。
 今回不正を明らかにした事務局、事務所は過去三度の調査にウソの報告をしていたことになり、村瀬清司長官は「結果的に隠蔽(いんぺい)は否定できない」と語った。
 国民年金法では、保険料の免除・猶予手続きには申請書の提出が必要。社保庁はいずれのパターンについても、手続き開始時点で「法令に定める手続きに違反した」とし、不正と認定した。
(産経新聞) - 5月30日3時36分更新

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 以上引用終わり。

*今朝の「朝ズバッ!」で毎日のちょび髭=岸井某が熱弁?を振るっていた。
 元々ポチポチ親衛隊に属する彼は極めて有害な報道関係者の一人であるが、その彼がいっぱしの有識者?気取りでなんと「社会保険庁改革推進会議」(?)とかの一員であるというのである。はっきり言ってこんなのがいたんじゃ「改革」なんてとても無理だ。笑

 彼はでは何に熱弁を振るったかというと、要は川崎厚生労働大臣と村瀬長官の徹底擁護である。ポチ様のご恩に報いようとでも言うのか、曰く、無能な大臣や元損保の数字偏重長官のクビを取っても官僚どもを利するだけで決して改革には繋がらない云々という、よくある話というか、体制擁護派がネタに詰まると最後に持ち出して来る常套手段であり単なる屁理屈である。自分の部下を動かせない大臣など置いておく意味が無いし、そもそもあの連中に「数字を上げろ」との緊急提言を発したのは誰だったのか。彼ら二人を庇う合理性など微塵も無い。
 いや、そんなことすらも実は表向きのことで、本音はTV電波を使った単純な自己弁護に過ぎなかったのかも知れない。奴にすればそっちの方が切実だからな。w

 私はこんな者をいつまでも厚遇して飼い続けているTBSの良識を疑うものである。この局はいったい何を考えているんだ?! オウムに弁護士一家を虐殺させた過去をもう忘れたのか?!
 何度でも言うが、権力に阿り、肝心のことになると(それも、もう殆ど無意識にだ!)権力の擁護しか繰り返さないような報道など我々は要らないのだ。闊達なる批判精神あってこその報道なのだ。

 保守・反動の頭目?たるあの三宅先生然り、1本筋の通った気骨ある評論家諸氏なら誰でも皆過去に一度や二度は小泉=ポチの政策なり手法なりにはっきり咬みついたことがあるというのに、ポチのポチたる岸井某はついに一度も小泉批判を展開したことのない最低の最悪の「太鼓持ち」なのである。

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*社会保険庁本庁のトップ(中枢)というのは30人のキャリア(エリート官僚)から構成されている。
 彼らは厚生労働省からの出向だがずっとやっているわけではなく2~3年で本省に舞い戻る(←舞い戻ると言ってもフロアや区画がちょっと違う程度のことだろうが)システムであるから、彼らにとっての社会保険庁勤務などはあくまで出世のためのワンステップ(一通過点)に過ぎない。そういう人たちが我が国民諸兄の一生に関わる年金を所謂「特別会計」として一手に差配し取り仕切っているのだからこれはもうたまったものではない。
 しかも内部に厳格な基準でもあればまだ我々も救われるというものだが、そんなものはないから彼らはいいようにしてくれた。今もだ。

 彼らはだいたいが金の価値も使い方も知らない人たちなので、これでは実際どうしようもないというのに、驚くべきことにどこからも誰からもチェックは入らないでこれまでやって来ているのである。こういう「構造」こそ緊急に「改革」すべきだったが口舌の徒・小泉長期政権はついに一度も手をつけることがなかった。

 考えてもみよ。我々から集めた年金の「グリンピア的」「酒池肉林的」「蕩尽の仕方」(!)などという類の知識なんか別に無理して知悉していてくれなくてもいい(!)わけだが、得てしてこういう連中に限って、どこで覚えて来るのか、そっち方面の知識だけは過剰なまでに豊富であり、そういう悪知恵の堆積が彼らの周囲には後光を射して充ち満ちているのだからどうにも始末が悪い、てか悪過ぎではないか、ご同輩!

 で、例えば自分が出向して来ているその2~3年の間に、何か天地がひっくり返るようなことがあってはならないというのが彼らの基本スタンスである。「政権交代」など間違ってもあってはならないことなのである。これこそが彼らの「利権」そのものであって、彼らが一般に大好きな筈のアメリカの官僚システムと決定的に違うところである。彼らの「アメリカ風」と言ったところで所詮は自分達に都合のいいところだけの「アメリカ好み」なのだからお里が知れるというものだろう。

*それで「本庁は把握していなかった」とか「そういう報告は受けていなかった」とか「そんな指示はしていなかった」とか言っているのはその30人たちで、彼らは今何とかして責任が自分達に及ぶことが無いよう必死に画策しているのである。最終最後のこの世の果てまでも、彼らは悪あがきを止めないだろう。

*今ボチボチとクビが切られている各都道府県の事務局・その下の事業所長らは2級国家試験パス組でエリートの道からは最初から外されている人たち(いわゆる準キャリア)である。彼らの下で働いている各地方の実働部隊は地方公務員からの格上げ組であって、役人ではあるが官僚ではない。w

 「各地方事務局・事務所までの段階でなんとか全部責任を取らせ切ってしまいたい」というのが本庁の思惑であり、ひいてはいずれ程無く彼らが帰って行くその上部機関たる厚生労働省全体の基本方針である。これは典型的なトカゲの尻尾切りだ。

 社会保険庁は庁を挙げて「公文書偽造」というれっきとした犯罪に走ったわけであるが、これをもって「いや厚生労働省の官僚たちだけがたまたま年金を食い物にし更にはデータを捏造していただけであって、他の省庁の官僚たちは高潔そのものだ」などと断じる人がもしいたら、そんな人は見識を疑われるだろう。後は推して知るべしだが、問い詰めて問い詰めて更に問い詰めないと、彼ら霞ヶ関官僚の口から真実が語られることはないのである。一罰百戒を言うなら、差し当って偽造を指示した頭目はホリエモンのいた独房へ叩き込むべきだろう。

小泉=ポチの(レッテルだけはご立派で中身は皆無の)自称「構造改革」なるものは、彼ら極悪非道な国家中枢の省庁官僚たちと馴れ合い、おんぶにだっこした結果の合作であって、そうであるからには今更「綱紀粛正」とか何とか言い出し指示したところで、所詮は「トカゲの尻尾が切れるかどうか」というレベルの話でしかないのであるが、揉み消し得意の安倍はこの路線を堅持して行きたいそうである。自分には何もないもんな。w

(後註:小泉はこの期に及んでまだ「村瀬長官を先頭に組織改革・制度改革・・」などと答弁している。村瀬が、しいてはお前が!誘導して走らせた組織犯罪じゃないか! お前が「サギは黒い」と言っても拱手して従うのは茶坊主=安倍だけだ!)

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*こうして今私たちの国は国民全体の帰趨が危ぶまれているというのに一人官僚たちだけが自らのライフプランを確保しているという奇妙奇天烈な状況にある。
 彼らは「万一国が滅びることがあっても霞ヶ関官庁街だけは意気揚々と聳え立っているに違いない」(!)という根拠無き妄想にしがみついている一種狂的な「自称エリート集団」であり、これら病的な魑魅魍魎どもを打破し(一旦は雲散霧消させても構わない!)無害化して、「普通でまともな!」人間集団として再編成して蘇生させる方策は一つしかない。

 それが、政権交代である。

 今や「底無しの腐敗」とまでマスコミに酷評されている社会保険庁だが、これを単に社会保険庁批判だけで自己完結し留まらせてしまう一過性の批判など、実は批判とは言えない「単なるガス抜き」に過ぎないのである。

忠米亡国のペテン師=小泉・ポチを撃て!と今これが我々の合言葉にならなければこの国とこの国民は永代救われないだろう。



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