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本家ヤースケ伝

年取ってから困ること、考えること、興味を惹かれること・・の総集編だろうか。

だが自民の「ガス抜き戦術」は一定程度成功するだろう。

2007-06-17 12:11:18 | 政治
 『日刊ゲンダイ』2007年06月15日 掲載
参院選「8月下旬投票」説

 出るわ出るわの社保庁の年金の不始末に国民の怒りは収まらない。「このままじゃ選挙は惨敗だ」と、安倍政権は参院選投票日の大幅延期を画策し始めた。重要法案の成立に向けて国会の会期延長を言い出したし、やれもしない歴代の社保長官の退職金返上や厚相の責任追及もほのめかしている。なんだかんだで参院選を引き延ばし、「人のウワサも七十五日」の作戦に出た。

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 デクノボーのイメージが安倍不人気の最大原因『日刊ゲンダイ6/15』

 早くも参院選後のポスト安倍が確実視されている。このままでは自民党の惨敗は間違いなしとあって、安倍首相は大慌てで強行採決を繰り返している。政治資金にしろ、公務員改革にしろ、抜け穴だらけのインチキ法案ばかりだというのに、国会を会期延長してまで強引に成立させようとしている。そうやって「ボクがやりましたぁ」とアピールし、国民の目をくらまさそうというつもりだろう。ところがチョコマカ動き回るほどに、国民の不安は増幅し、内閣支持率も下がっていくから皮肉だ。何をやっても悪あがきにしか見えない「デクノボー」のイメージを国民は抱いてしまっている。

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 『日刊ゲンダイ』2007年06月15日 掲載
ハレンチ事件が多発するNHKの「厚遇」

 NHK経営委員会は今週、橋本元一会長に「極めて異常。原因を見極めてほしい」と厳しい要求をつきつけた。頻発するハレンチ事件についてである。今年に入ってすでに6件にのぼり、逮捕者まで出ている。こうも不祥事が続くのは職員に対する処分が甘いからではないか。現行犯逮捕されたアナウンサーは停職3カ月の懲戒処分になったが、停職中も給与の60%を保障されている。ちなみに、職員の平均年収も1163万円という高給だ。

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 *ここへ来て安倍ポンの参院選へ向けての戦術が見えて来た。
 売りは唯一「北朝鮮への強硬姿勢」のみである。
 その意味では先の朝鮮総連関連への異常なまでの迅速捜査も『国策捜査』である可能性が高い。いわゆる『ハイ・ガバメント』という奴である。『ハイ』というのは単なる修辞なのでこれを取れば参院選直前の『政治的捜査』なのである。
 参院選への中山・拉致関連参与の出馬も本人夫妻は消極的だったのを安倍ポンが強引に引っ張り出したものである。これは拉致問題を参院選の道具に使って当然という我田引水の支離滅裂な態度である。

 cf.中山参与の辞任。

 後は何をやっても有利な材料・有利な条件は出て来ないので、開き直って黒白を反転させ、場当たり的に思いつきで滅茶苦茶引っ掻き回して見せるしかないし、事実そうしている。滋賀では嘉田知事にまで安倍ポン本人が媚を売っているのだから、例の栗東方面の土建屋市議たちは立場が無い。w

 当初の目論見では安倍ポンお得意の「『憲法』を争点とする」筈が今では「いや『年金制度の改革』こそが参院戦の争点であって、これこそが私が従来主張していた『戦後レジュ-ムからの脱却』に他ならないのだ」(!)などと、聞いているこちらが恥ずかしくなるような出鱈目な中身のすり替えを展開して憚らないのである。
 これがファシストの面目躍如たる安倍ポン流『美しい日本と私』の狎れの果てなのである。


 *だが遺憾ながら『人の噂も七十五日』という『日刊ゲンダイ』の示唆は恐らく当たっているだろう。
 どうも我々にはお上に対しては根っから『忍耐強く打たれ強い温厚・従順な国民性』というものが伝統的に備わっているらしく、歴史上一般市民の決起によって体制を変革したことなどは一度も無く、勿論『選挙』によって政府を取り替えた経験も皆無の国民なのである。
 まがりなりにも「民主主義国家」を自称するからには「国民の意向にそぐわない政府にはいつでも退陣を迫って構わない」のであり、いや、というよりも「退陣させなくては民主主義の名が廃る」としたものであって、他の「先進諸国」ではどこでもこれを実行しているのであるが、情けないことに我々にはこれがたったの一度も出来ず、いついつまでも汚職と利益誘導と買収供応の自民党政府を有難く頭上に押戴いて平然としているのだ。

 確かに我々は何かあると文句や不平不満をぐちぐち言うことだけはする。
 で、その後は?
 何もない。

 為政者も馬鹿ではないから国民の間に増大する不平不満の大波をぽけっと座視してなどいない。逆に押したり引いたり、野党を批判してみたり責任の所在を曖昧化してみたりと、考え得るありとあらゆる手段を講じて不平不満を諸所に少量ずつ暴発させ内圧の霧消化・無意味無害化を企む。これが『ガス抜き』である。

 これにまんまとひっかかる御人好しでお目出度い国民が我々なのである。
 私には小泉ポチの詐術にころっと騙されて自公に300超の議席を与えるなんて狂気の沙汰以外の何者でもないが、これが現実なのだから事実は事実として認知するしかない。

 こういうことが常時起きる原因はいろいろ考えられるところだが、一つだけ言っておくと、民意の噴出を阻止し、体制の守護を保証し続けて来たのが『政・財・官三位一体』の統治機構である。これがわが国に於いては異常なまでに『有効機能』して来たのであって、金力も権力もこの三者がぐるぐる回しで(人縁地縁職の縁から血縁世襲まで総動員で!)排他的に寡占~独占しているのが何を隠そうこの国の現況なのである。
 
 であるならば、私はこの国は『民主主義社会』というよりもむしろ「車夫・馬丁の子は永遠に総理大臣にはなれない」『身分制社会』により近いのではないかと危惧する。
 それを思うと真紀子さんのお父上は潰されはしたが一角の人物だったのだなと改めて感じ入る次第である。
 真紀子さんはかつて「今の自民党は父の悪いところだけをよく学んでいる」と嘆いていらしたがまさにその通りなのである。折りしもどこかの講演会では久方ぶりに真紀子節が炸裂したようだ。あの人には華があり話も面白いから、いよいよ役者が揃って来た感がある。


 国民の不安と疑念を払拭しようと、社保庁職員にはこのところ毎週土日返上で年金の再確認をさせている行政であるが、これは残った記録が全部照合・統合出来てチャラになる(←確認に要した費用だけの損害で済む)という話であって、要は自分たちの積年の不始末の尻拭いを、今になって公費を投入して慌てふためいて執り行っているだけのことであり、お粗末ここに極まった感のある行政がここに無様に露呈していることに他ならないわけである。

 いやしかし5,000万件というのは実は記録の欠片が残っているむしろ「救出されたデータ」なのであり、これら以外に存在の抹殺された文字通り「消えた年金」が存在するという指摘が民主党長妻議員から今朝のサンプロでなされ、これには「人間のすることだから間違いはある」と例のアホ議員は超一般論で答えていた。
 あいつはあれでも内閣府とかの副大臣で年金の説明担当を安倍ポンから拝命しているらしい。w
 はっきり言って、かかる事態の合理的説明など誰にも出来ないだろう。
 役人らがこの上なく不合理なことを密室で執り行い、これを行政は放置~黙認して来たのだから、今になって突然明快に説明出来たとしたらその方がむしろ不自然である。あのアホ議員ならずとも、なんたらかんたら言って問題をすり替え誤魔化すことしか出来ないのだ。

 彼ら行政に出来ることは消失を免れた現存する記録を洗いざらい全部公開し、その上で衆智を集めて出来ることと出来ないことを峻別していく地道な作業だろうが、自公政権と官僚どもはその「情報公開」さえも拒否し続け、例によって行政機構の「名義変更」だけで事態収拾を泥縄的に図り、あとは七十五日の「忘却の彼方へ!」と一目散に逃げ込もうとしているのである。

cf.YouTube1~4/4

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 *↑今週私のところは曜日別には突出したアクセスはありませんでしたが、全体としては先週を上回りました。おおきに。


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