本家ヤースケ伝

年取ってから困ること、考えること、興味を惹かれること・・の総集編だろうか。

ミサイル発射。

2006-07-06 10:31:46 | 政治
*↓以下は昨日(07/05)の記事を大幅に(?)加筆・改稿したものです。
 良かったらまた読んでね。ぷいぷい。w

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テポドン2「失敗説」、民間専門家から慎重論も 2006年 7月 5日 (水) 21:54
(朝日新聞)

 米本土の一部を射程に収める長距離弾道ミサイル「テポドン2」の発射は成功したのか、それとも失敗に終わったのか。日米韓各政府がともに「失敗」との見方を示す一方で、民間の専門家からは「限られたデータだけで判断するのは早計」との慎重論も出ている。

 弾道ミサイルの実験は一般的に、着弾目標に向かって飛行中の推力や姿勢制御、弾頭分離など幅広いデータを総合的に集めるのが目的とされる。

 北朝鮮が今回、飛距離を短縮して飛ばしたとしても、ミサイル本体が上昇後、宇宙空間に到達するまでに数分程度を要するとみられる。

 ところが米政府は「発射から約40秒で痕跡を絶った」として、「打ち上げは失敗」と評価。韓国政府も「本来の軌道からはずれて墜落」として失敗説を表明した。額賀防衛庁長官も記者会見で「失敗の可能性がある」とした。

 しかし、専門家の見方は分かれる。

 日本の主力ロケットH2Aは、テポドン2と同じ2段式で液体燃料エンジンを搭載する。H2Aだと1段目のエンジンは発射後6分半ほど燃え、高度200~300キロの宇宙空間でロケットから分離。その後、2段目のエンジンを点火して飛行を続ける。

 テポドン2が到達した高度は明らかではないが、発射後40秒だと、H2Aなら上空10キロにしか到達していない。宇宙空間にいったん飛び出す長距離ミサイルとしては、高度が不十分だった可能性が高い。

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)の的川泰宣教授は「液体燃料ロケットは、制御して止めない限り2分以上は絶対に燃える。なにか不具合があったのではないか」と言う。

 一方、宮澤政文・元静岡大工学部教授は、当初計画通りだった可能性も捨てきれないという。「想像だが、燃料の調達に苦労しているのではないか。初めから1、2割しか燃料を入れなかった可能性もある」

 宮澤さんは、10年前に中国の長征ロケットが発射直後に爆発した例を挙げ、「今回は数百キロ飛んでいるし、着火やエンジンの作動も確かめられたはずだから、北朝鮮は成功だと思っているかも知れない」と指摘する。

 また、韓国メディアの「聯合ニュース」は、40秒の飛行でも、ある程度性能が把握できるため、「あえて射程を縮めて日本海に落下させた意図的な失敗だった」との見方を紹介している。

 元海上自衛隊幹部で弾道ミサイル防衛に詳しい金田秀昭・岡崎研究所理事は「北朝鮮側の目的がわからない段階で、限られた情報とデータをもとに断言するのは早すぎる。米国には非合理的に見えても、北朝鮮は目的を達成したと考えているかもしれない」とし、時間をかけた慎重な分析が必要とみている。

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 以上引用終わり。

*体制というものは「これまで通り」ではにっちもさっちも立ち行かなくなると、それで仕方なく「動く」としたものだろう。「このままではヤバイ」と考えたからミサイル発射を挙行したのである。

 元々あの一族というのは「労働と遊びの一致」(!)を実現させた世界でも稀有な存在である。仕事と遊びの区別がつかない点では我らのポチも同様だが・・。

「世襲制の社会主義」とは噴飯ものだがあの国はそういう国である。王国乃至は帝国なのである。しかも国を挙げて拉致・人攫いはする、偽ドルは刷る、偽タバコは作る、核や覚せい剤は輸出するという、国家全体が暴力団のような国なのである。

 しかしながら「盗人にも三分の理Even a thief has his reasons.」、我々も彼らに非難されて然るべき汚点を抱え込んでいる。この点についてメディアは一向に報道する素振りをみせないが、1965年に韓国だけを半島に於ける正当な政権と認知してそこと国交回復を成し遂げた(←日韓条約)我が国は、北に対しては公的戦後補償は何一つしていないというのがそれであって、これは到底現在の間尺に合っているものではない。話が「日朝国交正常化」などということになれば、彼らは正当にも(!)天文学的な数字の賠償を要求して来るだろうが、それを無視黙殺し得る程の立場には我々は元々ないのである。彼らを非難だけしていればいいというわけにはいかない。靖国だ何だと浮かれてはいられないのである。

 以前にも書いたが、今失脚が噂されている長男坊は、かつて日本へ何度も密入国して呑み屋で札ビラを切ったそうで、最後は「東京ディズニーランド」へ行こうとして発覚し、日本の法を踏みにじって警察に捕捉されたにも関わらず、何故か「特別扱い(←超法規的政治判断)」で丁重にお帰り戴いて、それが先方にしてみれば余りにも無様だったということで失脚に繋がった(ということになっている)。

 日本政府と外務省は何を恐れているのか、これまで一貫してあの国には及び腰だったから、北の将軍様とその取り巻きたちは殆どゲーム感覚で私たちを揶揄し続けて来た。

「経済制裁なんかしたらそれは我が国(←即ち北)に対する宣戦布告と見做す」という彼らの脅しにビビッテいるのか、今現在(0705/pm6:00)7発(←韓・露は10発と言っている)も近海に打ち込まれても尚部分的「経済制裁」しか出来ないでいる。
 安倍のアホは誰に何を入れ知恵され何を考えたのか、アレはミサイルではなく「飛翔物体(flying object?)」だそうである。核を積んでいないし、日本の都市を標的にしていないのだから「飛翔物体」でいいのか?
 そうまでして北のお方に気を使わなければならない理由とはいったい何なのか?
 これってしかしまるでUFOみたいな言い方である。w
 ポチと将軍様の例の『平壌宣言』はいったい何だったのか?

 ことほどかように、北の将軍様に我々は見下され舐められ切っているのであるが、彼らに怖れられるような「軍事大国」への道は元々我々の選択範囲にはなかったのだから、臆病者と言われようと腰抜けと謗られようとそれでいいのである。あっそ♪

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*「政治的術策」に関しては、我々の官僚たちや族議員たちより彼らの方が1枚も2枚も上手である。それで無ければ今134ヶ国(?)にも及ぶ国々と国交回復を成し遂げていられる筈もない。それらの国々はただ単に北の謀略にたぶらかされているだけの存在と見做すとしたら、そんな傲慢で身勝手な主張はない。彼らが北の主張の幾ばくかにシンパシーに近いものを感じていたとしても何の不思議も無い。日本でその詳細が報道されないだけの話だ。
 だがかと言って、彼らはポチ一派が米に依存している程には中・露に依存はしていない(出来ない)のだから、見上げたものである。それが世界のパワーポリティックスの現状なのだから、これにはいいも悪いもない。

 彼らには撃たなければならない事情があったのだ。勿論最低限中・露・韓には事前通告済みだった筈である。ただ事前に知らされた方も一応は怒って見せないと「何故止めなかったんだ!」と非難されてしまうから怒っているだけの話である。
(後註:メディアの論調は今回の北の蛮行は中・露・韓にとっても「寝耳に水」だったというのだが私には俄かに信じ難い。)

*これはアメリカにしても同じことで、万が一アメリカが直接北を攻撃することがあったとしても、その際には最低限中・露・韓には事前に何らかの了承(←つまり支持はしないまでも事実上黙認するとかの合意)を得て置く必要があるのだ。

 支配層に必要なのは(仮想敵との?)緊張関係なのであって、実際のミサイル射ち合いではない筈と私は思っている。ポチも安倍も、この「緊張関係が欲しい!」(←外部に敵を作れば国内問題は吹っ飛ぶという古来からの政治手法だ)という点では北の将軍様と一体であって、遺憾ながらこれが「阿吽の呼吸」の出来レースでないという保証はないのである。公私の区別が出来ないポチと揉み消し得意の暗躍家=安倍では到底信頼するに値しない。

 しかし、それにしても北に今いったい何が起きているのだろう?
 それともこれは、我々の政府やメディアがああでもない、こうでもないと蜂の巣を突付いたような大騒ぎになることを事前に見越した将軍様の余興の一つに過ぎなかったのだろうか。彼らにしてみても実際、危機に直面した日米がどう動くのか知っておくことは有益なことには違いないが。

 真相は暫く時間をおかないと我々にはわからないのかも知れない。


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