本家ヤースケ伝

年取ってから困ること、考えること、興味を惹かれること・・の総集編だろうか。

メディアスクラム・・てか?

2006-07-06 21:36:56 | web・メディア
*メディア・スクラム

 大きな事件・事故などのニュース取材の際、被害者、容疑者といった当事者やその家族などの関係者、さらには周辺の住民にメディアが多数殺到したり、執ように取材が繰り返されることで、たとえ1社ごとの取材方法が妥当であってもプライバシーが侵されたり、日常生活がさまたげられるなどの事態が引き起こされる「報道被害」のこと。

 特にテレビのカメラ取材の集中が原因となることが多いことから、英国BBCは番組制作者のためのガイドラインの中で方針を明記している。「もし、BBCの取材チームが取材現場で取材対象者から去るように求められたら、編集者に指示を求めるべきである」とし、現場の状況にもよるが、取材対象が(1)一般人か公人か(2)被害者か容疑者か、単なる関係者か(3)メディアに登場したりインタビューを受けることを望まないと明確に意思表示しているかーーを考慮し、たとえ他のメディアが取材しても撤収することもあり得るとしている。

 日本のキー局や準キー局の中では、読売テレビが「報道番組制作ガイドライン」の中で「(取材)方法の変更か引き揚げるか独自の判断をする」と明記。TBSは「報道倫理ガイドライン」の中で英国BBCのガイドラインを紹介し、「TBSクルーも毅然(きぜん)とした行動をとることが要求される」と心構えを説いている。毎日新聞 2001年5月1日 東京夕刊

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 以上引用終わり。

*私はこの言葉をもっと拡大解釈して、広い意味でメディアの「右へ習え式・金太郎飴型集団過熱報道」という意味に勝手に理解している。
 TVを見ていると今はこればかりで、各社の独自性などはないと思っていい。
 中田報道も、ミサイル報道もみんな一緒だ。
 ワイドショー的ニュースショーなど見ない方が賢明ということだろうが、新聞も雑誌も滅多に読まない私としては止むを得ない面もある。

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*今日あたりTV各社の論調は「北は失敗した」論のオンパレードで、天邪鬼な私の目には異様に写ったというか、もっと別の切り口はないのかと言いたいのだ。
 この程度の「国際的反発」など、あの狡猾な北の将軍様は先刻お見通し、想定外である筈がないこともわからないとは頭が悪過ぎるしお粗末だ。もっとまともな評論は出来ないのか?!
 尤もゲスト解説者が(便利で使い易いんだろうけど)どこも毎日一緒だから新味というものが感じられないのは事実で、「この人だったら何を言うか」が、事前におおよそ推測出来てしまうからこちらは力なく笑うしかない。w

 そう言えば北浜「警視庁元刑事」なんてのも、本人がそう呼べと言ってるんだろうけど、奇妙奇天烈な肩書きだ。TVドラマじゃないんだから「刑事」などという職分職責はない。「巡査」とか「巡査長」「巡査部長」etc.ではダサくてカッコ悪いと思っているのだろうか。

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 で、偏屈な私の少数異見を以下に述べると・・。

 北をあれだけの「奇形(詭計?)国家」にしてしまった第一義的な責任は当然日米中露韓の五ヶ国にある。勿論これまで北を甘やかしたEC諸国や核やミサイル等をバーターで取引して来た中東諸国等にも当然大きな責任があるが、彼らは今基本的には「知らぬ顔の半兵衛」を決め込んでいる。
 だからいわゆる「六ヶ国協議」なるものを、直接利害の発生する周辺諸国の集まりとするよりも「責任当番みたいな国家間の寄合」と考えた方が問題ははっきりするし理に適っている。

 ところが北のドン様はあくまでアメリカとの「差し」(←〔動詞「差す」の連用形から〕(1)二人で一緒に仕事をしたり、また向かい合って何かをする状態。さしむかい。「―で話したいことがある」・・『大辞林』)での「タイマン勝負」を国是として来た手前、現状では昨十二月以来「六ヶ国協議」を威勢良く蹴飛ばしている状況にある。アメリカはというと、北に軽水炉をプレゼントしたのに彼らが約束を破って核開発を再開したのでかなり怒っている。北に言わせれば米日韓の共同軍事訓練こそ高圧的な恫喝だから看過出来ないとなる。こうした相互演出によって「緊張感」は高められて行く。これにいつもころっと騙されてしまうのが我々「一般庶民」なのである。

 そこで私が妄想気味に(?)思うのは、今やアメリカに資金源を停められた北の首領様は「六ヶ国協議」に戻る以外の方策は採り得なくなってしまったのではないか。

 もう駄目だ。アメリカには手の内を見透かされた。もう遊んでくれない。
 とほほ。これじゃあ「万策尽きた」と言わざるを得ない。わぁ~ん。
 仕方ない、協議に戻ろう。しかし軍にはどう申し開きしようか?
 よし、それじゃあ、この際思い切って奴らにやらせるだけやらせてみよう。
 てか、それっきゃないやん?
 それが奴らの「ガス抜き」( 1. 炭坑などで、ガス爆発やガス漏れを防止するためメタンガスを除去すること。 2. 不満や精神的なフラストレーションが溜まっている時、それが噴出する前になんらかの方法で解消すること。『はてなダイアリー』)になるし「ほら駄目だったろう?」という協議復帰への格好の言い訳になる。ぐふふ。わしって頭いい・・。

*それで暴発した、というか「暴発してみせた」のである。こちらが「ポチポチ劇場」ならあちらは「将軍様劇場」なのである。「瀬戸際外交」のその「瀬戸際」をもう一歩拡げてしまったというだけの話ではないか。
 将軍様におかれては、アメリカ本土にまで到達する能力があるという「テポドン2号」はショボイ失敗に終わって良かった、面子丸潰れで良かった筈で、これは計画的失敗だった可能性の方が大きいと私は思う。下手に「成功」してアメリカを本気で怒らせたら北は一溜りも無いのだ。アメリカとの「対決姿勢」を尖鋭化させるのはあくまで国内向けの政策であって「虎の尾は絶対踏まない」のが彼らの基本路線である。事実今回の日本側の「制裁発動」には「対米以上に関係を悪化させた」と猛反発してみせている。ただ「嘘から出た誠」ということも充分にあり得るので、あまり舐めてかからない方がいいと思う。

 ここで我々が注目すべきは(今更言わずもがなではあるけれど)極東情勢に自信を持つアメリカが我々の上に落としている巨大な影である。
 つまり北は無論のこと、日本もアメリカの掌中にあってその中を右往左往しているだけだというのが我々の直面する現実なのである。これに拮抗しようとしている実力者は中国だけだから、アメリカは中国とさえ協調出来ればあとはどうとでもなると考えている。

 ブッシュ談話などやけに落着き払っていて「ああ、北か。日本にやらせておけばいいさ。国連でも何でも使えよ。w」てなもんであって、「北は何一つ得しない。日本もアメリカも得しない・・。」などと茫然自失状態の(?)小泉による意味不明なぶらさがり記者会見とはいみじくも好対照を為してしまった。

 結局、先のサンプロに於ける「日本は中国とアメリカを両底角に置いた二等辺三角形の頂点に立て」との民主・小沢の提言は流石に出色ものだったということになるし、これを引き出した田原さんもなかなかの役者であったわけだ。w



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