本家ヤースケ伝

年取ってから困ること、考えること、興味を惹かれること・・の総集編だろうか。

『七夕朝生』に勝手な寸評を加えた♪

2006-07-08 20:29:20 | web・メディア
*七夕『朝生』を少し見たので、円卓を囲んだ弁士たち(パネリストと言う)の寸評をして見る。勿論これらは私の個人的偏見と独断に充ち満ちた低俗でアホな論評に過ぎないのです♪

 以下席順を左周りに巡って行きます。

1.司会=田原さん。評価○。
 この人に関してはいいも悪いも無い。この人あっての『朝まで生テレビ』である。
 この人が嫌いな人は見ていないのかと思ったら、番組に対する辛辣な批判もあるようだから結構みんな(ぶいぶい言わしながら)見ているのだろう。w

 以前司会に若手評論家の宮崎さんが代打出場したことがあったが、彼はお上品で公平な司会役に徹してしまったのでいわゆる『朝生』のカラーではなかった。

 岩波映画出身。ATG映画『あらかじめ失われし恋人たちよ』(主演:石橋蓮司(いしばしれんじ)。桃井かおりのデビュー作)のプロデューサーをして莫大な借金を負ったのは有名な話。石橋蓮司と言えば『劇団第七病棟』の主宰者だけど、あれってまだやってたの? 30代の頃彼の芝居はよく見ていた。今は頭も禿げ上がって、2時間ものTVドラマの悪役を地で行っているというふうに見てとる人も多いかも知れないが、本来は実に芸達者な芝居好きの役者さんである。

2.拓殖大学の森本教授。評価○。
 保守派の論客としては珍しく穏当妥当で理知的な物言いをする人で、私は好きである。田原さんも好きなんだと思う。彼は自分のお気に入り(?)を周囲に配する癖があるような気がして来た。w
 自分が指差してやっつけたい(やり合いたい)論者は遠くに置く・・?

 森本氏は政権中枢に物申すことが出来る学識経験者だそうで、しかしそれにしては彼が昨日もレクチャーしたばかりという「揉み消し=安倍」の発言には精彩を欠くものが多い。安倍って成蹊大学出身だっけ?
 あそこはお坊ちゃんお嬢ちゃんの行く大学だからね。(おっと、成蹊大学関係者の皆さん、ごめんちゃい!ちゃい、ちゃい。)

3.山本一太。評価×。
 こいつは嫌い。安倍の提灯持ちを止めるなら少し見直してやってもいいけど。w
 ところで政治家たちが常日頃から頻繁に使う初歩の弁論術に、以下の如きレトリックがある。↓

「××さんのご意見は(確かに)・・で流石一面の真実を見事に突いていますが、しかしながら問題の本質は実は・・が・・だという点にあるのであって・・云々(以下自画自賛)」

 上の例文半ばの「が、」が曲者である。
 つまりこれは、あたかも論敵の主張に賛意を表するかのような導入を用いて置きながら、この「が、」を入れることによってその前段を一気にひっくり返す「全面否定」へと突き進むという狡猾な(というか見え見えの)詐術なのである。
 要するに「尤もらしく長たらしい前半」は自説を展開するための単なる「お飾り」(修辞)であったことが後半まで聞き及んで初めて了解されるという仕掛けに一応なっている。

 一太の発言はこれが殆どであるから、口数は多いが内容がない。

4.片山さつき。評価×。
 鈴木清順の「B級映画」で場末の酒場で獲物を待つ毒婦の役でもやらせたら嵌りそうな風貌(?)だが東大卒の元エリート官僚で、チルドレンの一人。先の選挙では本会議場での安倍の非常識な恫喝を蹴飛ばした例の現職青年に僅差で勝った。私は敗れた彼の方に遥かに好感をもっていたが、僅差ということは野党側がうまく調整出来れば次回は容易に逆転出来るとしたものである。だから片山も焦ってテレビの露出を多くしている。衆院選はもう始まっているのかも知れないね。

 で、彼女の発言には格別論評を加える程のものはなかった。
 役人が議員様に成り上がると途端に偉そうに発言するようになるという、彼女はその典型である。

5.重村早稲田大学教授。評価△。
 この人の評価は私の中では今ひとつ固まっていない。
 北朝鮮の事情通ということで裏情報やら穿った見方やらを連日ワイドショーで紹介しているから露出度は一級であるが、その内容と言えば「可も無く不可も無い」ではなく、全く逆で「可もあり不可もある」=玉石混交と私は見ている。

(註:ぎょくせき‐こんこう〔‐コンカウ〕【玉石混×淆】
[名](スル)《「抱朴子」外篇・尚博から》価値のあるものとないものとが、入りまじっていること。[ 大辞泉 ]=正しくは「混交」ではない。)
  
 この人は拉致問題もにこにこ笑いながら話すため一度他の出演者から「笑いながら話すことですか?!」と抗議を受けたこともあるが、この「癖(?)」は今尚直ってはいない。ネタ元を秘匿しながら(←このこと自体はあまりにも当然だが)「内部情報」を切り売りしているだけではないのかという批判もあって、そういう胡散臭さも含めたところにこの人の「持ち味」がある。
 「学者先生の言うことなどせいぜい打率2割5分だ」(吉本隆明)という名言もあることだし、その辺が落としどころかも知れない。

6.同志社村田。評価×。
 同志社大学に対して私が勝手に抱いているイメージに、この男はそぐわない。
 野太鼓みたいな男であるから和服を着せて扇子片手に何か芸をさせた方がいい。とてもじゃないが私には学者に見えない。 
 
7.平沢勝栄。評価○。
 この人は何故か好きなのである。(笑)
 自民党内にも敵が多いらしいから、ここは一つ真紀子さんにご尽力戴いて、機を見て寝返ってもらいたいものである。w

8.葉千栄東海大教授。評価○。
 田原さんに苛められて(?)なかなか持論を上手に展開出来ないでいるから、私はこの人には同情的である。それだけで○をつけた。w

9.天木直人。評価○。
 ポチポチ外交に叛旗を翻して外務省を飛び出した。拍手。
 その後本を出したりしているらしいが今一息か。
 努力して更に御自分を磨いて欲しい。

10.金子慶応教授。評価○。
 この人の話は面白いと思うんだけど。笑。
 歯に衣着せぬ小泉批判は痛快である。慶応大も「門閥は親の敵」と高言する若者らをどんどん輩出して行かないと福翁が嘆くぞ。

11.古川民主党議員。評価は一応○。理由は民主党だから。笑。
 何はともあれ「政権交代」を実現しないことにはこの国は滅びる。民主党がいい悪いの問題ではない。政・官・財の三位一体は打ち壊さなければならない。

12.社民党阿部知子議員。評価○。
 この人は小児科医の資格があって病院長をしていたこともあるんだね。切った張ったの討論の場には不向きの人と思うけど、社民党は人材がいないから仕方ないね。
 滋賀県知事選の圧勝に敬意を表して評価は○とした。

 「環境保護の市民運動」と政策協定を結んで協力すべきという、この政党なりの結果を出したんだから、この線を強力に推し進めて頑張るしかないね。市民運動と連動する最大の利点はみんな手弁当で頑張ってくれるということであって、秘書給与を誤魔化したりする必要がないことだ。w

 それで話は逸れるが、自民は論外としても、公明や民主が「政治駅」見え見えの新駅建設を推進した元知事を支持した理由は何だったのか、誰か「公開質問状」でも出せばいいのにと私は思う。キャンセルすると補償問題だというのだから、もしそんなことになったら県民は当然、多年度に亘る社会主義計画経済のような予算を既に執行してしまった元知事や与党の連中を相手に一大訴訟に打って出るべきである。
「舐めんじゃねえぞ」と言ってやるべきなのだ。

13.田岡軍事ジャーナリスト。評価△。
 この人も重村教授と似たようなところがあって、「着弾」では弾薬を撃ち込んだことになってしまうから、とか「新潟沖」では領海の範囲を拡張し過ぎだとか、結構面白い指摘もするんだけど、如何せん自分の政治的立場をはっきり表明しない(出来ない)あたり「だからどうした?」と常に突っ込まれる余地があるのである。
 これがもごもごした口調の話し振りと見事にオーバーラップして来るので、これは「可もなく不可もない」といったところか。



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