本家ヤースケ伝

年取ってから困ること、考えること、興味を惹かれること・・の総集編だろうか。

飛田東映三本立て。

2009-05-09 09:33:49 | 
私が小学生の頃同級生に映画館主の息子がいて、その子は映画館のあるビルの裏手を何階か上がったところに住んでいた。彼は気さくで付合いのいい子だったから、受付で彼の名前を出せばもぎりのお姉さんは笑ってぼくらを通してくれた。つまり只で上映中の映画館の中に入ってそのまま居続けることが可能だったわけである。ただ私が当時好きだったのは東映の時代劇で、系列の違う東映はその映画館ではやっていなかったから私は彼に用事があるとき以外「不正入場」することは殆どなかった。当時黒澤監督の「悪い奴ほどよく眠る」などが、都会の封切館から数ヶ月遅れてかかっていたことを微かに覚えている。現代ものはなんか小難しくてよくわからなかったから興味が湧かなかったが、今思えばもっと見ておけば良かったってか、もったいないことをした。映画が貴重で主要な娯楽だった時代である。一年に数回だったろうか、文部省推薦映画を小学校で全員(かどうか)連れて行く制度もあった。講堂を黒幕で囲って真っ暗闇にして、そこで映画を上映することもあった。冷暖房はなかったから、夏は暑く冬は寒かった。私の通った小学校は一クラス64人の組が8クラスもあったのである。ぁそ放課後の校庭は大人も子供も出入り自由だったし、自転車乗り入れも自由だった。正門はあったが、横門や裏門には門扉などなかったように思う。 . . . 本文を読む