フィクション『同族会社を辞め、一から出直しオババが生き延びる方法』

同族会社の情けから脱出し、我が信ずる道を歩む決心をしたオババ。情報の洪水をうまく泳ぎ抜く方法を雑多な人々から教えを乞う。

熱い情熱

2016-09-23 10:17:24 | 日記

そもそも情熱は熱いものだ。

熱だもんね。

熱い最中に(暑い、か……)汗水垂らして踏んだミシン。

汗かかなくなった今、ミシンは暇してるぞ。

おーい、おーい、闇の中から私を呼ぶ声がする。

早く私を使ってよ~。

錆び付いちゃうじゃないの~。

大丈夫よ、油を注せばすぐ元どおり。

あの子は私の思うように動いてくれる。

だからかなぁ、私は他の趣味を渡り歩く。

毎日眺めてはいるのよ。

でも、手は出さないの。

もしかしたらあの子は私以上に手強いこと感じるから。

私、食われちゃいそうだって知っているから。

 


最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
憂鬱 (白にし)
2016-09-23 14:51:21
こんな日は、ヒトもミシンもゆううつねぇ。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。